カラダの症状・スポーツ障害

症状別による治療、リハビリの考え方

カラダに発症する痛み、スポーツ障害などの治療は、組織学的な視点と力学的な視点で考えることが大切です。さらに神経学的な視点からも考えることができれば、痛みや障害というものが何なのか本質により近づけるのだと考えています。組織学的な視点というのは、痛みや障害部位の筋肉や靭帯などの組織の修復をみます。力学的な視点というのは、アライメントや動き方により痛みや障害部位にどのようなストレスが掛かっているかをみます。構造動作理論では、この二つの視点から痛みや障害部位の治療を考えていきます。

例えば、ひざの内側を痛めた場合、障害部位の腫れ(腫脹)、疼痛、熱感、機能障害に対して安静、冷却、固定などの処置をします。ある程度の日数が経過し、障害部位の筋肉などの損傷が修復されると、痛みや違和感など軽減し治癒ということになります。しかし、治ったはずなのに再び同じような部位を痛めることがあります。これは、組織学的な視点では障害部位の組織は修復されたが、力学的な視点では障害部位のストレスは残ったまま、ということです。

「治癒力」&「回復力」を引き出すリハビリ&トレーニング

深部感覚

 

深部感覚

カラダの症状・スポーツ障害記事一覧

フォーカルジストニア

音楽家を悩ませる難治性のフォーカルジストニアという病気がある。例えばピアニストの場合だとピアノを弾く際に小指や薬指が屈曲してしまい、指を早く動かせなくなり、思うように演奏できなくなる。音楽を生業にしている人たちにとって深刻な病気だ。最近はジストニアの原因が脳にあるといわれており、手術を受けたピアニス...

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寝違い

40代の女性から「寝違い」についての相談を受けた。「寝違い」といっても症状の程度、損傷個所なども様々。寝違いという現象や名称は、一般に古くから知られているが、その本態は正確には解明されていない。しかし、その症候は頚部脊椎症や神経根症の初期減少に類似したところもある。[頚診療マニュアル]彼女は2週間ほ...

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シンスプリント(Shin splints)

シンスプリントとはお子さんのシンスプリントについて親御さんから相談を受けます。シンスプリント(Shin splints)は、脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん、 Medial tibial stress syndrome)ともいいい、脛(すね)の内側に痛みを発症します。脛の内側に掛かる...

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腰痛

腰痛の不安を消す先日、長年の腰痛で困っていた方から「もう、腰痛が恐くなくなりました!」と報告がありました。腰痛に限らず治療で大切なことは「不安を消す」ということです。長期間、痛みを患っていると心の不安が大きくなり、治るものも治らないと思い込みがちです。「不安を消す」ということは、治療をする上で大切な...

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腸脛靭帯炎

大腿筋膜張筋や腸脛靭帯をパンパンに緊張させ痛みを訴える選手が増えたように思います。症状は膝周辺の痛み、(ランナー膝)、大腿や膝の外側の痛み(腸脛靭帯炎)、屈伸時などに痛みが出現します。これは、安静にすれば痛みは和らぎますが、運動を再開すると痛みがぶりかえします。腸脛靭帯炎はなぜ起こるのか?主な原因は...

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肩関節疾患

肩関節(shoulder joint)のトラブル腕の動きに問題が生じると、肩関節周辺に症状が集中する傾向にあります。パフォーマンスが低下、肩関節が痛い、腕が上がらない、ボールを投げるとき肩が痛む、肩関節が固まってまるで動かない、胸の詰まり、麻痺して腕が垂れ下がっているなど、肩関節周辺に感じる症状は様...

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肘関節疾患

肘が痛い、腕がしびれる、ボールを投げる時にひっかかる、腕に力が入らない、腕がつっぱる、つる、パンパンになるなど肘の症状はいろいろです。肘に関係する病名は、離断性骨軟骨炎、関節遊離体、関節鼠、橈骨・正中・尺骨神経麻痺、上腕骨外側上顆炎、などがあります。肘関節は、野球、バレーボール、やり投げ、テニス、ゴ...

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舟状骨骨折

2015/02「構造動作トレーニング、takahiroラボ」のこと中村先生が今興味があったり研究中のことを参加者とディスカッションしながら進める実験的な講習会。今回は『背骨のローリングと手の深部感覚』だった。20年程前に1歳馬の馴致(じゅんち)で左手の舟状骨を骨折してから左手首の可動域が悪く、背屈し...

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膝関節疾患

膝関節の症状膝が痛い、膝に水がたまって動かせない、靱帯が断裂してグラグラ、膝が崩れるなど、膝周辺に感じる症状は様々です。膝の病名には、オスグットシュラッテル氏病、ジャンパーズニー、シンディング・ラーセン・ヨハンソン病、棚障害、膝半月板損傷、膝靱帯損傷、不幸の三兆候、膝伸展機構の断裂(肉離れ)、変形性...

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肩こり

今は亡き心の師は、「肩こり」の治療をしなかった。慢性の「肩こり」「肩張り」で悩んでみえる患者さんには、患部に触れることなく、肘を落とすように、肩を挙げすぎないよう注意をほどこすだけだった。鍼灸の学生だった私はさっぱり意味がわからなかった。ウイッキペディアによると、「肩が凝る」という言葉は、夏目漱石に...

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鎌足・バナナ足

鎌足とは鎌足とは足首をまっすぐに伸ばすことができず、親指側に捻じれた醜い足のこと。最近ではバナな足ともいう。足首をまっすぐに伸ばすというのは、長母趾屈筋、後脛骨筋、長趾伸筋、下腿三頭筋などの骨格筋の作用により足関節を底屈すること。しかし、鎌足・バナナ足というのは、前脛骨筋・長母趾伸筋、長母趾屈筋、下...

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テニス肘

効率よく力が伝わる接触は、手と物が広い面積で必要にして十分な「圧・力」であること。「圧・力」は強すぎても弱すぎても不十分。動くときは必要にして十分な「摩擦力」が必要。バットやラケットの扱いで手にマメができる場合は摩擦力が大きすぎる。そのため効率よく力が伝わっていないといえる。手の機能、動作を見直すこ...

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