[書籍]「骨盤おこし」で身体が目覚める 1日3分、驚異の「割り」メソッド(春秋社)

[書籍]「骨盤おこし」で身体が目覚める 1日3分、驚異の「割り」メソッド(春秋社)

深部感覚

≪第12刷、ロングセラー≫
「人は自分で自分の身体にブレーキをかけている。そのブレーキを解除し、骨盤を立て(骨盤をおこし)主要な部位を適切なポジションに導くことで驚くほどスムースで柔らかく動く身体を手に入れることができる」という理論(構造動作理論)について、本書では、実際に家庭でできるトレーニング法(腰割り・胸割り・股割り)を説明しながら、身体の使い方・正しい姿勢について解説する。

 

[出版社からのコメント]
無理なく1日3分の三つの「割り」トレーニングで、身体が目覚めます。日本の伝統的な鍛錬法(お相撲さんで有名な腰割)につながる「割り」の秘密をわかりやすく丹念に解き明かします。
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【内容】(「BOOK」データベースより)
超一流アスリートの骨盤は起きている!「腸腰筋」を効かせ、「体幹」で動くために必要なこととは。骨盤ポジションの秘密。ランニングの質が変わる「ゆっくり走り」トレーニング特別収録。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 「骨盤おこし」で何が変わるか/第2章 「割り」トレーニングー「反射」「腰割り」「股割り」/第3章 構造動作トレーニングー頭から足の指先まで/第4章 構造動作から「動き」を考える/第5章 身体の治し方/MATAWARI応用編ー「骨盤おこし」トレーニングをどう実践するか

骨盤をおこす

骨盤のポジション

骨盤のポジションはに3パターンあります。

  • 骨盤が後ろに傾いた状態を『骨盤後傾』
  • 骨盤が前に傾いた状態を『骨盤前傾』
  • 骨盤が立っている状態を『骨盤立位』

骨盤をおこすとは

「骨盤をおこす」というのは後傾した骨盤を立位にすることです。クラシックバレエをやられている方たちの中には「骨盤を立てる」といったり、武道をやられている方たちの中には「腰を立てる」といわれるかたがみえます。どうやら各競技や個人によって「骨盤をおこす」ということの表現方法がまちまちのようです。しかし、解剖学的には骨盤後傾を骨盤立位にするということで説明がつきます。赤丸は坐骨結節という骨盤の尖った骨です。骨盤後傾では坐骨結節が下、骨盤立位では坐骨結節が後を向きます。

 

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坐骨結節

骨盤はカラダの中心に位置し上体と下体をつなぐ特殊な形をした骨です。
骨盤の位置を知るためには坐骨結節というお尻の尖った骨を指標にします。

  • 骨盤後傾=坐骨結節が下向き
  • 骨盤立位=坐骨結節が後向き
  • 骨盤前傾=坐骨結節が上向き

坐骨結節:椅子に座ったときに座面にあたる左右の尖った骨
*座面で坐骨結節を確認できる状態は『骨盤後傾』

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股関節=ヒップ・ジョイント

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股関節の位置は一般的に大腿前面・鼠径部辺りだと思われがちですが、解剖学ではHipjoint(ヒップジョイント)といいます。本来、股関節はお尻の関節なのです。

股関節は、寛骨臼と大腿骨頭との間にできる臼状関節である。

(日本人体解剖学第一巻医学博士金子丑之助著)


股関節は脚のつけ根、下肢と体幹をつなぐ関節です。人が歩く、走る、動くためには欠かせない関節であり、動きの質を決定する関節といえるでしょう。

 

【挿絵:人は「骨盤」から健康になる(マキノ出版)P.37から引用】

 

骨盤をおこす理由

骨盤の位置により役割が異なります。

  • 骨盤後傾=ブレーキ
  • 骨盤立位=ニュートラル
  • 骨盤前傾=アクセル

カラダが硬い、股関節が硬いという人の多くは骨盤を後ろに傾けてブレーキをかけています。ブレーキは股関節を停止させますので、その状態で動いたとしても動きにくいのは当然です。骨盤をおこす1番の理由は股関節をフリーにして、いつでも動ける状態にするためなのです。

レントゲン画像での比較

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【画像:人は「骨盤」から健康になる(マキノ出版)P.111から引用】

立った状態で正面から2通りの姿勢を撮影した画像です(同一人物)。
骨盤後傾では大腿骨頭が骨盤にはまり込んで、股関節は運動停止。
骨盤立位では大腿骨頭が骨盤から引き出され、股関節はいつでも動き出し可能。

股関節アクセル

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骨盤後傾はブレーキですから動きには適しません。
動くためには骨盤立位のニュートラルから骨盤前傾のアクセルへと股関節が可動する構造になっているのです。ですから、いつも骨盤後傾でブレーキをかけつづけて動いていると股関節が硬いと感じたり、重症になると変形性股関節症のような骨を変形させるまでに至るのです。

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内臓の圧迫に注意!

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【画像:「骨盤おこし」でからだの不調は消える(PHP文庫)P.34から引用】

座った状態で側方から2通りの姿勢を撮影した画像です(同一人物)。
骨盤後傾では内臓や腰椎が圧迫され直腸の生理的湾曲も失います。
股関節動作に限らず内臓の適切なスペースを保つためにも骨盤立位が大切です。


まとめ

骨盤おこしは股関節を自由にするためのトレーニングです。股関節の重要性については周知の事実ですが、実際に満足いくほど股関節を動かしている人が世の中にどれくらいいるのでしょうか?極めて少ないと考えられます。腰痛疾患の大半は、股関節を動かしていません。ほぼ腰椎に過重労働を任せてしまっています。骨盤をおこして股関節の自由を手に入れましょう!

骨盤おこしの取り組み方

きちんとカラダの仕組み・構造を踏まえてトレーニングに取り組んでください。無理は禁物です。理解のないまま無理をしたところで効果を出すことはできません。はじめて骨盤おこしに取り組まれる方は椅子に座った方法でじっくり骨盤の感覚をつかんでください。

 

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体験者の声(雑誌掲載から)

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