肩関節のメカニカルトレーニング、胸鎖関節(sternoclavicular joint)
腕の動きは、胸郭〜鎖骨(胸鎖関節)、肩甲骨間の動きと、肩甲骨〜上腕骨間の動きの両方からなります。たとえば上肢を挙上する際に前者が約1/3、後者が約2/3の可動を受けもちます。運動方向は、屈曲(前方挙上)、伸展(後方挙上)、外転(側方挙上)、内転、内旋および外旋があります。
肩関節の構造
肩関節は、肩甲骨の関節窩と上腕骨頭との間にできる関節で多軸性の球関節です。関節窩が、関節頭に比べ小さく、関節窩の周辺は関節唇によって拡がって大きくなっている。関節包はゆるくて広く、上方は肩甲骨頚及び関節唇の外面から起こり、下方は上腕骨の解剖頚・大結節・小結節などにつく。その際、結節間溝の上では橋のようにこれを被い、その下にできる管は上腕骨頭を越えてくる上腕二頭筋の腱を通している。
肩関節を動かす筋肉
屈曲(前方挙上):三角筋、上腕二頭筋、大胸筋、烏口腕筋、前鋸筋
伸展(後方挙上):大円筋、広背筋、上腕三頭筋長頭、三角筋
外転:三角筋、棘上筋、上腕二頭筋長頭、(前鋸筋、僧帽筋)
内転:大胸筋、上腕三頭筋長頭、大円筋、広背筋、上腕二頭筋短頭、三角筋
外旋:棘下筋、小円筋、三角筋、(僧帽筋、大・小菱形筋)
内旋:肩甲下筋、大胸筋、上腕二頭筋長頭、三角筋、大円筋、広背筋
さらに外転挙上の際は前鋸筋、三角筋、上腕二頭筋長頭、棘上筋、僧帽筋、この他にも小胸筋、鎖骨下筋、胸鎖乳突筋などの協力筋があり、肩関節の運動には多くの筋肉が協力しているのです。
胸鎖関節と肩関節
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