ただちに次の動作へ移ることができる機能的肢位

運動学には、基本的立位肢位と解剖学的立位肢位という基準がある。

基本的立位肢位:立位姿勢で顔面を正面に向けて、両上肢を体側に下垂して手掌を体側に向け、下肢は平行、踵を密着させて爪先を軽く開いた直立位。
解剖学的立位肢位:基本的立位肢位で前腕を回外して手掌を前方に向けた直立位。

深部感覚

機能的肢位:中間重心

構造動作トレーニングでは、動作に適した姿勢として「機能的肢位:中間重心」を基準としている。機能的肢位とは、安定、強い、直ちに次の動作へ移ることができる姿勢。股関節幅に立って、両手は頭の斜め前上に合わせて腕、体ごとベクトル方向にのばす。

深部感覚
▲左から後重心、中間重心(機能的肢位)、前重心

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深部感覚
▲左から後重心、中間重心(機能的肢位)、前重心

重心位置は、足の指先の接地状況で判断する。

深部感覚
▲左から後重心、中間重心(機能的肢位)、前重心

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▲左から後重心、中間重心(機能的肢位)、前重心

機能的肢位は、足の指先がやわらかく床と接触している状態。
後重心:足の指先が浮いている
中間重心(機能的肢位):足の指先が床に触れている
前重心:足の指先が力み過ぎ

足の指を伸ばす、開く接地はNG。

深部感覚

「機能的肢位:中間重心」の立ち方ができるようになるには、まず足づくりが先決。それは、自分の重心位置を感知できる足指に達していなければ、中間重心位置(機能的肢位)を決定することができない。

 

 

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