構造動作トレーニングの基本姿勢。
鼻の下と耳の穴を結ぶ線を鼻棘耳孔線といいます。目、鼻、耳、口などの感覚器が機能的に働く頭のポジションは、鼻棘耳孔線が地面に対して水平を保ったポジションです。頭の重さは5〜6キロあるといわれており、ボーリングの球と同重量の頭が身体の天辺に乗っているのです。そのため、頭の位置は身体バランスに大きく影響します。顎を引いた頭の位置では、鼻棘耳孔線が下がり、頭蓋骨の位置が前方に傾き、重心が後方へ移動する(後重心)。顎を突き出した頭の位置では、鼻棘耳孔線が上がり、頭蓋骨の位置が後方に傾き、頸椎が伸展。円滑な重心移動を行うためにも感覚器が機能的に働くためにも頭の位置を適切なポジションに保つことは重要です。
▲鼻棘耳孔線は、鼻と耳の穴を結ぶ線
ヘッドウエイトをいかにしてコントロールするのか?足もとの土台を築き、骨格ポジションを整えて、その天辺にバランスよく頭を乗せる。鼻棘耳孔線を水平に保持することができるようになってからの課題です。
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