監修:中村考宏
股割り歴20年。MATAWARI JAPAN 代表。柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。えにし治療院院長。【DVD】構造動作トレーニング “股割り”を極める(BABジャパン)、著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、しゃがむ力――スクワットで足腰がよみがえる(晶文社)、“動き”のフィジカルトレーニング(春秋社)他多数。メディアUP!−名古屋テレビ【メ〜テレ】で股割り紹介。テレビCM股割り「割る」出演。BABジャパン 月刊秘伝10月号「股割りの秘密」【前編】【後編】。他プロフィール詳細
2月21日、夜は股割りトレーニング会。今回のテーマは、下肢の筋肉のつながり。開脚前屈をする際は、意識して下肢の筋肉のつながりを観た。この下肢の筋肉のつながりは、ほとんどの人が、何かしらの理由で阻害している。そのため、動作の際に作用しない、あるいは、眠らせている筋が多数ある。股割りトレーニングは、これらの筋を、動作の際に作用する状態に整える。
開脚前屈をする際は、動作に作用する筋を正確に収縮させる必要がある。股割りトレーニングをはじめたばかりの人には、筋の作用を知ることが難しい。はじまりは、股割りトレーニングの型を身につける。あるていど、股割りのポジションが身についてきたら、動作の感覚を養っていく。この動作の感覚が鈍い状態では、開脚前屈が難しい。そして、開脚前屈の動作ができるようになったら、意識して下肢の筋肉のつながりを観ていく。
動作の感覚に長けている人は、すんなり開脚前屈ができてしまう人が多いが、これを動作に直結するためには、意識して身体を観れるようにすること。動作の際に作用しない、あるいは、眠らせている筋をわかるようにする。そうすることで、トレーニングを効率よくできる。
本日の股割りトレーニング会は、年末年始に崩してしまったリズムを取りもどすために少々ハードに股関節を動かした。小中学生の参加者は、無理をせず、自分のペースで姿勢を正すことに重点を置いた。大人の参加者にとっては、かなりキツメの股割りトレーニングだったようだ。
股割りトレーニングは、股関節の質を高める目的がある。トレーニング内容は、シンプルだが、緻密。股関節の質を高めていくのには、知識だけでなく、実践力が必要。無理をせず、自分のペースで進めていくことが大切だ。小中学生の参加者は、スポーツにも勉強にも集中できる姿勢に正せたようだ。
股関節の外旋ができるようになると、お尻が足になる。つまり、ヒップジョイント、股関節をコントロールできるようになった証。この感覚がある人は、さらに股関節の精度を高めていく。
開脚前屈は、バレエダンサーにとって股関節の実力を測るための基本動作。基本動作なら、あたりまえに難無くクリアしておきたいが、実際はキャリアのあるダンサーでも正確な開脚前屈が難しい。
正確な開脚前屈は、爪先を立て、膝頭を上向き(若しくは後向き)、恥骨・下腹を床につける。
▲MATAWARI JAPAN
開脚前屈で床に胸やおでこを付けるダンサーが多い。しかし、股関節の実力を測るのには、胸やおでこではなく、床に恥骨・下腹を付けるのが正解。胸を床につける習慣にあるダンサーは、開脚前屈をしたときに下腹と床の間に隙間が空いて、腰が入らない。これでは、股関節の精度を高めていくことができない。ポイントは、脊柱起立筋を使えるようにし、多裂筋の収縮をキープすること。股割りトレーニングに取り組んでいる人たちは正確な開脚前屈を心がけてください。
今夜は、2019年「股割りトレーニング会」の締めくくり。常連さんたちと談笑をしながら、じっくりと身体を練った。今年は私にとって、心も体も最高に大きく変化した年たった。その経験は、更に先へ自分自身の身体を変えていける自信になった。
2か月ぶりに参加の小学生は、股割り動作で腰が入らないようになってしまっていたが、焦らずに取り組めばいいと思う。それよりも、勉強をするときにきちんと座る習慣を身につけてください。
毎日、股割りトレーニングに励んでいる常連さんは、回数よりも質、股割り動作の中身(身体の様々なつながり)を感じ取るようにしてください。
皆さま、来年もよろしくお願いします!
構造動作トレーニングでおこなう股割りはクラシックバレエの基本に直結するとよくいわれる。クラシックバレエの基本が備わっている人にとっては、股割り動作というのは特別でなく、あたりまえの動作だが、それが出来ない人一般人にとっては特別な動作に思える。バレエに限らず動きに長けた人の動作は無理なく無駄な動きがない。股割り動作は、骨格の位置や関節運動の方向、動作において作用すべき筋肉などを無理なく無駄なく動かすためのトレーニングなのだ。
股割りは、股関節をむりに広げていくイメージがあるが、構造動作トレーニングの股割りは、無理に広げていくようなことはせず、骨格、関節、筋肉などを確認しながらおこなう。私も含め一般人にとっては特別な動作に思える股割り動作だが、少しでも当たり前の基本動作に思えるくらいになって日常生活動作を快適におこなえるようになりたいものだ。
股割りトレーニングに取り組む目的は、人によって様々である。例えば、バランスが良い重心移動で、ランニングスピードを早くしたい、そういう場合は、開脚姿勢を保持して1oでよいから前に重心を移動させること。その際に、足首と体幹の保持がゆるみやすいので注意が必要。足首は、正しい底背屈の運動方向を身につけること。
そして、腰痛がある場合は、腰から股関節の動きに切り替えるよう心がけること。まずは大転子を指標に股関節の位置を明確に。股割り動作をした際は、股関節の動きを細目にチェックする。仕事中、デスクワークをする際、可能ならば、牧神の蹄を4個セットして足にフィットさせ足指と体幹をつなげておく。
自分の身体に注意を向け、細目にチェックをし、正確な動作を身体に刻み込んでいくことが自身の目的を達成する近道。
10月の股割りトレーニングは、股割り動作を改めて見直した。股割りは、股関節の外旋、外転、屈曲で開脚前屈をする動作だ。これまでの股割りトレーニングで自分自身が気づいていなかったこと、修正点などを徹底的に洗い出した。股割りは、とてもシンプルな動作だが質を求めはじめると難しく深い。ここから再びスタートラインとして股割りに励もうと思う。
股関節は身体の中で最も可動域の大きな関節で、股関節をどれだけ稼動させられるかで日常の動作はもちろん、スポーツやダンスのパフォーマンスのレベルが決まる。
構造動作の股割りトレーニングは、まず股関節稼動に関わる骨格構造を学び、股関節稼動に必要な股関節外転&外旋&屈曲、動作の質を上げるために必要なトレーニングをおこなう。
スポーツ選手やから「股関節の実感がない、感覚がわからない」という相談を受けることがある。ゴルフや野球などで、股関節から体幹を回転させる動作をする際の感覚や実感がないのだ。
実際に動いている股関節を確認することで、イメージが具体的になる。スイング動作で股関節の位置を的確に示すことができるようにする。その際、鏡を見て視覚、手で触って触圧覚などの感覚を利用して、股関節の位置覚を高めること。
私がまず確認するのは、その選手がどこを股関節と示すのか。「股関節の実感がない、感覚がわからない」という選手は自分の身体をまさぐり探すが、解剖学的な股関節の位置を示すことができない。股関節がわからないままトレーニングに励み、感覚や実感を得られない選手が多い。正しい知識をもって、股関節のトレーニングをすることが大切。
股関節運動を円滑にするために必要な、下肢、上肢、体幹を股割りでトレーニングしていく!
9月、最初の「股割り」。本日から股割りトレーニング会に名称が変わった。股割りは、股関節の動きを理解し、身につけるのに、優れたトレーニング方法だ。股割りトレーニングを継続している方達は、股関節の外旋をキープできるようになってきている。
股割りの鬼・蟹江君から空手のサンチンについて話があった。サンチン立ちは、母趾球で身体を支え、膝を絞って太ももの外側を張るようにして立つそうだ。太ももの外側の張りがつくれないと、姿勢が弱くなるのだという。そして、股関節を内旋にしてしまうことがよくない、外旋がいいのだと。
股関節の内旋については、以前から様々な人から意見を聞いていた。サンチンについても新極真の石原さんから立ち方について説明を受けた。おそらく、姿勢の見た目からは、わかり難いことがあるのだと思う。
サンチン立ちで、姿勢が強く安定し、次の動作へ瞬時に移動できる人は、正しい。ただし、瞬時に動くことを無理しておこなっている人は、見直した方がよい。膝の故障など、身体に負担をかけるので注意が必要。野球選手でも膝を絞るタイプは故障が多いように思う。
例えば、股割りトレーニングでは、股関節の外旋をキープできるようになったら、次は股関節の内旋をトレーニングする。サンチン立ちや野球の膝を絞る構えは、次の股関節外旋へただちに切り替わる股関節の内旋が望ましい。股関節の外旋ができない人は、股関節の内旋ならできていると思いがちだが、股関節の外旋も内旋もトレーニングが必要。
おそらく、蟹江君のいうサンチン立ちの内旋の問題は、股関節を内旋で固めて、次の動作に直ちに移れないということ。逆に、バレエや相撲でも股関節の外旋が苦手だからと、意識をし過ぎで股関節を固めている人が多い。どのような姿勢でも、股関節の内外旋が瞬時に切り替わることが望ましい。
膝を絞って太ももの外側を張るという感覚は、接地の段階で決まるものだと思う。インエッジで入ってアウトエッジがつくように足裏全体で接地すると姿勢が強く安定する。太ももの意識は股関節の動きを固めやすいので要注意。股関節の動きを理解し、身につけたら、接地の精度を上げていくことが、姿勢の理解につながると思う。
野球チームによって重視するポイントはさまざまあるが、怪我のない選手であるというのはどのスポーツにおいても重要なポイントである。
本日は、野球少年が股割りトレーニング会に参加。股割りトレーニング会でおこなっている股割りは、股関節を滑らかにし、身体をコントロールする精度を高め、実践動作で最高のパフォーマンスをおこなうことができることを目的におこなっている。
股割りをすると足のつけ根、膝の内側が痛い。これは、身体が硬いから。という理由で片づけられがちだ。
股関節の動きを滑らかにおこなえるポジションを身につけるべき。正しく股割りをおこなうことができれば、痛くなく、足の回転を滑らかにし、快適に動作をおこなえる、身体にとってプラスになる効果が実感できるはず。
股割りをおこなって、痛いだけなら、それは正しく股割りトレーニングがおこなえていないので注意したい。
8月の股割りトレーニングは、夏休みに入って生活リズムを崩している小中学生の姿勢に注目した。
夏休みの宿題は早めに終わらせるようがんばっている。それ以外は、暑いので涼しい室内でテレビやユーチューブを見たり、ゲームしているそうだ。案の定、背中を丸める姿勢が身体に染み込む寸前だった。股関節から姿勢を整えて、身体をすっきりして、夏休みを過ごしましょう!
先日、富士山に登ってきた参加者は、お盆に東北の山をめざすとのことで、足指から股関節までを念入りに整えていた。さすが、子供たちのお手本ですね!
私はマイペースで身体を整えています。
子供たちは明日から夏休み、何だか楽しそう。私もこの時期はわくわくするが、今年は特に仕事場から山が近くなるので期待が膨らむ。梅雨明けが楽しみだ!
さて、参加者の方が新潟県に山登りに行ったときのこと。林道は軽快に歩くことができたが、下りで膝が痛くなったそうだ。山を下るときは安全のためにブレーキをかけながら歩く。しかし、必要以上にブレーキをかけていると膝に負担が蓄積する。膝の負担を軽減するためには、股関節、膝関節、足関節をやわらかく使えるようにする必要がある。
様々なスポーツ競技でも、必要以上にブレーキをかけて膝を故障することが多い。故障を予防するには、膝に負担を集中させず、股関節、膝関節、足関節で負担を分散できるとよい。股割りは、股関節の可動を拡げると同時に下半身を、強く、やわらかくするためのトレーニングだ。故障をしないためにも股割りトレーニングで下半身をしっかり練っていきたい。
9月から「股割り練習会」の名称が「股割りトレーニング会」に変更になります。今後ともよろしくお願いします。
2010年に「またわり」のテレビの取材があった。当時、年長さんだった子がいまや立派な娘さんになっている。お父さんは股割りの常連。これを始める前は、腰痛が酷く、2時間も歩けなかったそうだが、今は問題なく仕事も趣味の武術も出来ているという。
股割りは、取り組み始めるとレベルに応じた段階がある。私も10年前はロールオーバーができるようになって、股割りができるようになったと思っていた。しかし、股関節の動きや股割り動作のポジションの精度を求めはじめてからというもの、股割りができるようになるということが、もっと先にあることがわかってきた。
今回は足のつながりが不十分であることを実感した。開脚前屈である程度の可動域まで行くと体幹が保てていない。自分ではわからないが皆にサポートしてもらうとわかるのだ。自主トレばかりでなく、合同トレーニングは大事にしたい。
股割りでトライアングルベースの位置感覚がホットなうちに、頸椎の位置を修正する。本日参加の小学生はまだ頸椎の位置を保てているが、中学生ともなると勉強が忙しいのか生理的な湾曲が失われつつある。若いうちに、きちんと直しておきたい。
股割りは骨盤立位のポジションから骨盤前傾のポジションへ開脚前屈するトレーニングだ。
その際に、股関節は外転、外旋で開脚をキープする。股割りの動作で難しいのは、この脚をキープすること。開脚前屈にともなって股関節が内旋しやすいのだ。そのため、開脚をキープできる足が欠かせない。
股割りの開脚前屈は、開脚をキープして重心を前方に移動する。その際に、難しいのは体幹をキープすること。体幹をキープするのには脊柱起立筋の作用が欠かせない。開脚前屈にともなって脊柱起立筋の作用が抜けやすいのだ。脊柱起立筋の作用が抜けた体幹は、背中が丸くなる、背中が伸びる、腰が入らない、など、見るからにだらしない体幹になってしまう。骨盤立位のポジションから骨盤前傾のポジションまでは、開脚と体幹をキープする必要があるのだ。
股割りで骨盤前傾のポジションまで開脚前屈をできるようにするのには、かなりの訓練が必要になるが、人が行うほとんどの動作の要になる腰・腹を身につけるのにやりがいがある。股割りの動作は自分の肉体さえコントロールできれば簡単なこと。それを難しく、複雑にしてしまっているのは自分自身。もっと、シンプルに自分の肉体をコントロールできるようにしたい。
股割り練習会は初参加者の方にレクチャーをしてから実際に股関節を動かすためのトレーニングをおこなっている。とりあえず、見よう見まねで数をこなして股割りを身につけるやり方もよいと思うが、限られた練習時間の中で出来る限り良い運動入力を身体に入れていきたい。
初めて参加される方が、やりがちなのは、開脚前屈をするのに腰や背中から曲げて畳に伏せてしまう。これは、腰椎(脊柱)の運動が主になっていて股関節の運動入力がされない。良い運動入力というのは、股関節の運動が主になる開脚前屈をすることなのだ。
開脚前屈は、股関節を屈曲することで骨盤が前傾するようにトレーニングしていく。骨盤の前傾や後傾の考え方は諸説あるが、股割りでは骨盤立位から骨盤を前傾できるようにしていく。実際、股割りをやってみるとわかるが、骨盤を正しく前傾させることは難しい。
骨盤が前傾すると恥骨結節〜下腹の順に畳に接触する。下腹が畳に接触しない場合は、骨盤の前傾とともに大腿が内旋していることが多い。つまり、開脚がキープできず、股関節を正しく動かせていない。足指からしっかり脚をキープできるようにして、開脚前屈をできるようにしていくことが大切だ。
小学生と中学生が体育で苦手だという、伸膝前転や長座体前屈など、大人たちが挑戦してみた。子供のころは出来た記憶があるが、当時のような自由度はない・・・。やらなくなった動きは鈍っていくのですね。
股割り動作では、足関節を背屈、股関節を外転・外旋でキープする。身体のやわらかい人は、足をキープすることが苦手。足の力を抜いて開脚前屈の形はできても、足をキープする筋肉の作用を使えないと、股関節をコントロールすることができない。筋肉を作用させて股割り動作をできるようにすることが大切だ。
筋肉を収縮するメニューは、
1.長趾屈筋・長母趾伸筋
2.腓腹筋・ひらめ筋
3.前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋
4.大腿四頭筋
6.大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋
7.大臀筋
骨のアライメントを整えて、正しい関節の方向に動かすことを身につけること。股割り動作を行う際は、必要最小限の筋肉の作用が望ましい。その際に、筋肉の収縮する感覚がわからない場合は、しっかり収縮させてみる。しっかり筋肉を収縮する感覚がわかれば、あとは筋肉の作用を調整していけばよい。
ゴールデンウィーク終盤戦!
股割り練習会はテーマが足関節の背屈を股関節につなげること。足関節の背屈は普段の動作に欠かせない。例えば、歩くときは足関節背屈の角度で重心を移動させる。重心移動を上手くコントロールできれば、長距離を歩いても疲れにくい。動作の質を高めて快適に日常生活を過ごしたいものだ。
足関節の背屈は、すねの前の筋肉で前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋などを作用させる。なかなか使うことが難しい筋肉だが、足関節の運動方向と角度で筋肉の作用ポイント見つけること。
すねの前面の筋肉が作用した場合はハムストリングスの連動がおこる。大腿の筋肉も使うことが難しい筋肉ばかりだが、足元から丁寧につなげていくことが大切だ。
午後は女性クラスがあった。2か月ぶりにあった参加者の方が私を見るなり「やせました?少年のような身体ですね!」と変化に気づいてくれた。私のオーバーホールもそろそろ目途がついてきた。あとは微調整をしながらトレーニングを進めていこうと思う。
夜の股割り練習会では前脛骨筋と下腿三頭筋を明確に足関節の底背屈運動をおこなった。とくに下腿三頭筋は腓腹筋とひらめ筋を区別したい。足関節の底屈方向を正しくおこなうことが大切だ。
また、股割り動作をする際に腕の力で重心移動をおこないがちだが、腕の重みで重心移動が発動するように心がけたい。まだ骨盤をおこすことが難しい場合は、高さを調整してできる限り正しいポジションを身につけるようにしたい。
4月5日、朝から青空が広がり暖かい春日和。桜は見ごろ、週末は花見客でにぎわいそうだ。
夜は股割り練習会があった。先日はひらめ筋に集中してトレーニングをしたが、最近は下腿の筋肉を細かく分けてトレーニングをしている。股割り動作が正確にできているときは、身体の各部にスーと水か血液が流れるような壮快な感覚が生まれる。
私の場合は若い頃に右足を酷使しているので古傷が残っている。古傷といってもトレーニングを継続してきているので、日常生活動作で問題はまったくない。しかし、股関節の可動域を拡大を目的としたトレーニングをする際には、古傷による足の機能不足が妨げになっていることがある。今回は腓骨筋と前脛骨筋に集中してトレーニングをした。股割り動作では、腓骨筋と前脛骨筋のどちらにも偏らないように足関節の底屈をおこなう。あらかじめ足首のローテーションは調整しているが、ただしい足関節の底屈は本当に難しい。しかし、正しい動作の入力が少しずつでも身体に記憶されると足が蘇るような実感がある。まだまだ、身体には眠らせている機能がたくさんある。ひとつひとつ、向き合っていきたいと思う!
昼は女性クラスで足のモビリゼーションした。モビリゼーションをした後は立位にて足指の接地感覚を確かめる。立位の状態で親指が床についている感じが全然ない、という方も親指の先を意識して接地することができていた。私自身も接地が広くなったような、整った実感があった。所有感覚は重ねることで感覚が厚くなる。日々の意識やトレーニングが大切だ。
夜は股割り練習会でつま先から股関節を整えた。身体の疲労、不調などパフォーマンスを崩した時は自分のあるべき位置に戻ることができれば、立ち戻ることができる。股関節を整えるのにも自分の指標となる骨格位置を身につけることが大切だ。
私は、この数か月、全身のオーバーホールに取り組んでいる。参加者の方から身体が薄くなったとか、スリムになったといわれた。私自身は見た目の変化もうれしいが、それよりも身体の内部感覚の変化があまりにも劇的すぎて感動の日々を過ごしている。
明日からは東京教室・構造動作トレーニングがある。どのような感覚と出会えるのか楽しみだ!
3月1日の股割り練習会は、股関節屈曲運動で体幹をまとめてから開脚前屈で股関節の動きを滑らかにした。股関節の屈曲運動は、広背筋と脊柱起立筋を活性化させることを目的にした。股関節の動きを滑らかにするためには体幹を正しく保持しなければならない。しかし、肝心の脊柱起立筋の作用不足で体幹を正しく保持することが難しい。そうすると股関節を動かそうとしても腰の動きになって効果的な股関節トレーニングができない。今回は基本に立ち返って脊柱起立筋が作用する体幹のポジションを保持することに集中した。
股関節の屈曲運動をするときに上半身だけが移動している方が多い。体幹全体が移動するように仙骨のサポートを加えるとよい。仙骨をサポートすることより体幹のポジションを保持する感覚がわかりやすくなる。無理に股関節の屈曲可動域を稼ぐよりも体幹のポジションを保持して動ける分だけに留めるよう心掛けたい。
この日、はじめて参加された方は生年月日と名前が私と同じ。共通点が多い同級生に股割りのレクチャーをした。ジュンク堂で骨盤おこし、指先から身体を整える、足指の本を購入。ある程度の予習をしてきたが、実際に説明を受け実習をしてみると、思ってたこととずいぶん違ったそうだ。同じ文章を読んでも身体感覚や身体の機能状況には個人差があるから解釈の仕方も変わってくるのだろう。
構造動作トレーニングでおこなう股割りは、股関節の外転、外旋、屈曲の可動を滑らかにするための至って基本的なトレーニングだ。バレエダンサーが、股割りはバレエの基本動作だから必須だといっていた。これも身体感覚や身体の機能状況には個人差があるから股関節の実感があるダンサーにとっては必須なのだろう。
股関節の実感がある人というのは、接地と体幹があるていど保持できていて、動くために必要な骨格ポジションを備えている人だといえる。だから股関節を実感するということは思った以上に難しい。股割り練習会でおこなうトレーニングのなかに股関節の屈曲運動がある。これは、股割りよりもさらにシンプルで基本的なトレーニングなのだが、ほとんどの人が苦戦している。股関節を曲げるくらい、と思っている人も多い。思っていることと実際はずいぶん違うことがわかる。
股関節を実感するためには、末端から体幹に向かって身体を整え、股関節が滑らかに可動する条件を備えなければいけない。牧神の蹄を使って足指の感覚を高め、股割りで動くために必要な骨格ポジションを保持し、重心移動で股関節の可動を広げていく。股割りのポイントは身体を丁寧に扱うこと。
そして、身体が柔らかくべたっと床についてしまうが股関節を動かせていないと感じる方、股関節をもっと動かしたいと思っている人には圧倒的に足指トレーニングが足りていない。股関節を実感したい人のために足指トレーニングの機会を増やしていく予定。まずは、第2,4の木曜日からはじめ希望があれば他の曜日も行いたいと思います。
足指トレーニング会≫≫≫
今日は女性クラスのことはじめ、夜は股割り練習会があった。ひとりで股割りなどの練習を習慣にしてやっていると、知らず知らずのうちに自分の動作の癖に偏りがちになる。癖が良い方向へ働けばいいが、大概は自分の動作にブレーキをかけるもの。できれば、癖に偏らないで動作を滑らかにしたい。上手な人に見てもらったり、他の人の動きを見て、自分の動作の癖に気づくことが大切だ。
明日、明後日は東京・構造動作トレーニング教室がある。本年もよろしくお願いいたします。
2019年もよろしくお願いします!
年末年始は何かとばたばたしていたが、新学期がはじまってようやく落ち着いた。2-3日は毎年恒例となった正月トレーニングで皆と新年の挨拶、足指、股関節のレベルアップに励んだ。3日のトレーニングは、手根から股割りの流れで股関節を活性化させた。股関節は脚を動かす関節なので、股割りをやるときに足か体幹くらいまでしか意識が及ばないが、股関節を動かすのに手も重要なのだ。なかなか股割りで手まで考えが及ばないが、股関節が活性化していくと身体がその必要性を感じ、求めることになる。動作術の中島先生指導の元、手根で骨の支持性を確保しプッシュの練習をした。腕の位置をキープすることが難しい。そして、また割りで股関節を活性化する。やはり腕が難しい。体幹は腕でキープするのだ。股関節は体幹がキープされると活性化する。
さらに、足でハムストリングスと内転筋の微調整をおこない股関節を滑らかに動かしていく。
今回は吉田君のマタワリブラックスのメンバーも頑張っていた。また、一緒にトレーニングしましょう!
2018年の股割り練習会は終了しました。皆様、本年は大変お世話になりました。来年も引き続きよろしくお願いいたします。
さて、常連さんから股関節の左右差をチェックしてほしいと、リクエストがありました。まずは子供たちにチェックをお願いしましたが、特に左右差がない、わからない、ということなので、今度は大人たちがチェックしました。しかし、見た目だけでは難しいのでしょうか、首を捻って考え込んでしまいます。私にははっきり見えていますが、皆が同じものを見ていても、見えているものが違うというのがよくわります。
これは、頭で考えられる範囲の見え方と身体で実感できている見え方があるのだという事ではないでしょうか。股関節を動かすときに、どれくらいの筋肉を総動員できるか。皆に股関節を動かして下さいといっても、ほとんどの筋肉を眠らせたまま、わずかな筋肉しか動かせません。股関節を動かすことは、自分が考えている以上に難しいのです。当然、見え方が違うのだと思います。やはり、私は実感を備えて広く、深く、世界を見たいのです。
昨夜は夜9時に寝て朝8時に起きた。寒くなってよく眠れる、なんと11時間も寝ていたとは。おかげで朝から快調だ!
最近のトレーニングでは、「とりあえず痛みを和らげて身体を楽にすること」と「痛みの原因を解決して身体を変化させること」を明確にわけて身体にアプローチしている。股割りは後者のアプローチだ、練習会でまたわりに取り組む人たちは身についてきているので身体の変化を楽しめるようになっている。逆に前者のとりあえず身体を楽にしたいという人はトレーニングが続かない傾向にある。特に結果がすべてのスポーツ選手のトレーニングにはそれが顕著にみられる。すぐに結果がほしい人にとって仕方がないことなのかもしれないが、身体に潜む問題が本当にそんなにも簡単に解決できることなのか見極める目がほしいものだ。
そうはいっても私自身もすぐに結果がほしいと思う一人である。そのために私がしてきたことは、自分の身体と向き合い、身体に潜む問題を探り、常に効率よくトレーニングをおこなうことを心がけてきた。はじまりは、我武者羅だったトレーニングも要領を得て結果が出せるようになった。誰でも最初から見極める目など持ちあわせていない。身体の変化と同様に目は育っていくものだから焦らずにトレーニングを進めてほしいと思う。
トレーニングでは、まず足をつくることが重要だ。股割りに取り組んでいる人たちは身に染みていると思うが、接地の質が動作の良し悪しに影響する。正しい接地ができるように足の機能回復をすすめてください。そして、股割り動作で股関節を動かしていく際は、身体が最も機能的なポジションにおいて身体の重さを股関節の動きに転換するように心がけてください。力みなく快適な動作を行うことが大切です!
先日、危うく山で遭難しかけた。必死で沢を下って生還したが、全身の打撲、擦り傷、筋肉痛がひどかった。ようやく、傷が癒え股割りで身体を整えている。人は必死になると普段使わない機能にスイッチが入るようだ。自分の不注意で痛い目を見たが、腕や脚の活性力があがったのは思わぬ拾いものだった。今回の失敗から自分の行動をもっと慎重にすべきと肝に銘じた。
この日は、ターンオーバーを反復した。常連のペアは丁寧に股関節を切り返す動きを反復していた。私はその様子を関心して見ていた。股関節の可動をスムーズにするために行うトレーニングだが、皆が同じ目的をもち「何をするのか」が明確であれば良質のトレーニングになるのだ。
股割り動作では、体幹を保持する。しかし、重心を前方に移動する際に腰が残りがち。これは体幹を保持できておらず股関節が動いていない。鏡で腰を確認しながら開脚前屈を反復した。すると、今度は体幹を保持すると脚の保持が手薄になる。股関節が内旋して脚が前に倒れてしまうのだ。これも股関節が動かない股割り動作。股関節を屈曲するということが本当に難しい。
体幹を保持するのには、上半身と手、下半身と足を切りはなしていけない。手と足の使い方を身につけて体幹を保持して動作をおこなえるようにする。この日は、足の連動を反復。足指、足首、膝、股関節の正しい連動を入力する。正しく連動しているかの目安はハムテンション。ハムストリングスが股関節の動きに作用していればOK!
またわり練習会では、牧神の蹄(足指トレーニングブロック)を使って足指から股関節の動きを調整する。牧神の蹄に乗る、積む、降ろす、そして、ひづめタワーに積み上げる。ひづめタワーは足の巧緻性が必要。最後にひづめタワーの蹄をひとつひとつ降ろしていく。そのとき、集中が途切れると崩れてしまうのだ。足指から股関節の角度と力の加減が重要。
はじめて、またわり練習会に参加される方は、足指が股関節の動きを滑らかにするのに欠かせないものだと実感がない。股割り動作のトレーニングで少しずつ股関節の感覚が目覚めていく過程ではじめて気づくこと。はじめは半信半疑だが、足指と股関節のつながりを実感できたときの経験は身体を大きく活性化させる原動力になる。
そして、手指から胸鎖関節をつなげる。さらに四肢と体幹をまとめ上げる。
股割りは、最小最短の『型』。あたまのてっぺんから指先までを集中して、股関節の屈曲、外転、外旋運動をおこなうのだ。
股関節の不具合は、脚があがりにくい、お尻や脚の筋肉が硬い、脚とお尻のつけ根が痛いなど、股関節のぎこちなさや痛みとして自覚できる。そのようなときは、股関節周囲の筋肉をやわらかくする必要がある。筋肉をやわらかくするためのアプローチは外部刺激と内部刺激の2種類がある。外部刺激は、マッサージや静的ストレッチなど、内部刺激は深部感覚アプローチ(固有感覚・所有感覚)がある。外部刺激のアプローチが一般的で内部刺激のアプローチは馴染みがない。そのため対処療法に留まり根本的な改善に至っていないのが実状ではないだろうか。
股関節周囲の筋肉をやわらかくするためには、起始停止部を整え、所有感覚を備える必要がある。外部刺激のみでやわらかくなった筋肉は一時的、もしくは元の硬い状態に戻りやすい。それは所有感覚を備えていないため、筋肉をやわらかく使える骨や関節の位置を保つことができないからだ。所有感覚は自らの動きで生じた内部刺激を感じ取る感覚だ。所有感覚を備えるのに、股割り動作は適している。
股割り動作は、股関節の可動域を拡大する、股関節運動を滑らかにするなどの目的で行うが、なにより股関節の筋肉をやわらかくするのだ。股割り動作のルーティーンは、筋肉の起始停止部を整える、所有感覚を備えるのに適している。それは正しい骨格位置を身につけることで筋肉の起始停止部を整えることができ、自らの動きで生じた内部刺激を拾うことができる。
股割り動作で正しい動作を身につけて、弾力に富んだやわらかな筋肉にすることがたいせつです。さらにターンオーバー(股関節の切り返し)を身につけて、テンポよく軽快な動きができるようトレーニングしましょう!
常連さん、身体を改善させようとしている方向けの記事です。
10月はじめの股割り練習会は股関節の動きに作用する筋肉の確認をした。股割り動作を練り続けていると身体に様々な変化が起こる。この日は私の最近の変化を説明した。それは、使えなかった筋肉が作用するようになったこと。
使えない筋肉は履きかけのズボンのようだ。例えば、ジーパンを膝までしか脚に通していない状態で動く。ジーパンが脚からお尻にフィットしてない状態では動きにくい。使えない筋肉はジーパンが脚にフィットしてないように下肢骨にフィットしていない。
筋肉が下肢骨にフィットしていない原因は、起始停止部のズレ。下肢骨のアライメントを調整して、正しい関節の運動方向へ動かす入力をする。その際に筋肉が適切に作用しているか確認することが大切だ。
使えない筋肉を触った感触は、カチカチかフニャフニャ。使える筋肉は弾力のあるやわらかさがある。これは硬い筋肉をマッサージしてやわらかくなったような感触ではないので、実際に動くようになった筋肉を確認して覚えるしかない。硬い筋肉を筋硬結という。学生の頃、怪我をして傷ついた筋肉がこのような状態になるのだと習った。臨床で人の体をマッサージしていると硬い筋肉が体中に点在していることが多かった。その数だけ怪我をしたという人はいなかったので、一つの筋硬結が原因で筋肉が血行不良を起こして硬くなっていたと考えていた。しかし、硬い筋肉をマッサージするとやわらかくはなるが、使える筋肉の弾力のあるやわらかさにはならなかった。今は股関節トレーニングで股割り動作に取り組むことで、筋硬結が使えない筋肉だと確信を持って言える。
使えない筋肉は、使えるようにしていく。それがトレーニングであり、リハビリだ。使えるようになった筋肉は弾力のあるやわらかな筋肉になる。股割り動作は、下肢骨のアライメントを調整して、正しい関節の運動方向へ動かす入力をすることが大切だ。
うれしい変化は皆と共有したいが、身体の中に起った変化を人に伝えることは難しい。私もうれしかった変化を説明することがあるが、経験していない人にとっては想像するしかない。まずは、実際に股関節を動かしていくことで想像から実感へ成長してほしい。
股割り練習会は、股関節の可動を滑らかに、また可動域をアップすることを目的に行っている。股関節を円滑に可動するためには、脚が十分な機能状態にあること。股関節の可動をステップアップするためには足指から脚の機能を回復することが重要だ!
股割り動作は、足の指を意識して股関節を動かしていく。しかし、足指の機能が低下していると、股関節を思うように動かせない。また、指先を意識して股関節を動かそうとしても、思っている以上に指先の機能が低下していている、意識が通っていないことにさえ気付かないことが多い。
この日はさらに足の指先の調整をした。足の指先の調整は、末節骨を明確にし、正しい運動方向の入力をする。動作の際は足裏全体(足の指先を含む)が接地する位置を身につける。股割り動作の際は、足の指先に意識が通っていれば脚をキープして開脚前屈ができる。開脚で脚をキープできず、内旋してしまう場合は、足指が意識されていない。足指の機能を十分に回復することが大切だ。
昨夜は、股関節をステップアップするために股割りトレーニングを追加しておこなった。お昼に女性クラスで指先をしっかりトレーニングしているので股関節の準備は万全。東京の常連さんも名古屋に合流し、牧神の蹄を4つならべて足から身体を整えることからスタート。
牧神の蹄を使った調整の目安は、肩の力みがなくなる、肩の位置が下がる、呼吸がしやすいなど、表現には個人差があるが、何かしら身体が軽くなればよい。
つづいて骨盤の所有感覚に注目し、股割り動作をおこなう。骨盤の所有感覚は、坐骨結節と恥骨を結ぶトライアングルベースを前後左右にゆっくり動かして骨を捉えるようにする。
股割り動作のポイントは、股関節を動かすこと。つい形にこだわって足を大きく開いたり、開脚前屈をしようと背中を丸めがち。股割りは、股関節の動きを滑らかにすることが目的です。股割りトレーニングでは、股関節が滑らかに動く条件を整えることに集中することが大切です。
そして、股割りトレーニングで股関節を動かしたら、ターンオーバー(股関節の切り返し)をチェックする。歩く、走る、動作では、股関節の切り返しができる状態が快適な動作だといえる。逆に、股関節の切り返しがおこなわれない動作は窮屈で様々なトラブルの原因になる。股関節の切り返しがおこなえるまでには、かなりの機能回復訓練が必要だが、指先から身体を整えることが近道だ。
股割りトレーニングの日程は、来週が東京、再来週が名古屋の予定になってます。
新刊「指先から身体を整える」(春秋社)を読んで下さりありがとうございます!これまで紹介してきた、骨盤おこし、足指トレーニング、動トレ、深部感覚、スクワット、股割りなど、これらのトレーニングをおこなう大元にある根本的な考えを記しました。これまでの読者の方達にとって一層理解が深まる一冊になればと思います。また、はじめての方の入門編の一冊としておすすめします。
9月になって初めての股割り練習会は、新刊「指先から身体を整える」の話題から始まった。本が出来あがるまでの経緯、内容でよかった箇所、所有感覚メソッドのエクササイズのこと、など、常連さんたちにとっては読みやすい編集になっているようだ。
股割りに関しては、開脚前屈のエクササイズで紹介している。ただし、トライアングルベースが捉えれるようになってからのステップにしている。股関節を機能回復するのには、股関節の機能を最大限に発揮できるポジションが欠かせない。難易度は高くなるが、まずはトライアングルベースを捉えることからはじめてみて下さい。
お盆が開けて仕事始め。この夏は長い休暇をいただいた。その間、連絡を下さった方には、ご不便をおかけしすみませんでした。
この日は、女性クラスと股割り練習会。長期の休暇中もできるだけ身体を整えるように心がけていました。ひとりのトレーニングもよいですが、皆と一緒のトレーニングは、やはりにぎやかで楽しいです。
これは股割り練習会。久しぶりのバーレッスンで脊柱起立筋の起始停止を整えました。バーレッスンでは、足を上げようと意識しがちですが、しっかりとした軸足をつくることを意識するとよいです。また開脚は、しっかりと脊柱起立筋を作用させることを心がけてください。
いよいよ、新刊「指先から身体を整える 機能回復のための所有感覚メソッド」(春秋社)が月末に発売になります。常連の皆さんも楽しみにしてくれているようなので、発売が楽しみです。
名古屋の気温は40度を越えた。「今日も暑かったですね。」というフレーズは、この夏の決まり文句。日が暮れて日中の危険な暑さが和らいだころ、また割り練習会がはじまる。
初参加の方には、練習前に股割りのレクチャーをする。
1.ヒップジョイント
2.トライアングルベース
3.胸鎖関節
4.鼻棘耳孔線
5.足のMP関節
練習の開始は、牧神の蹄に乗って足の指から全身を調整する。牧神の蹄に乗るときは、足の指をMP関節から牧神の蹄の縁にフィットさせて立つ。足指から股関節のつながりが実感できるように、足の感覚と運動を養うことが大切だ。
股割りは、トライアングルベースが床と接触するポジションで行う。これは、股関節運動を円滑にするための、股関節がいつでも動き出し可能な骨格ポジションなのだ。トライアングルベースをキープできない、あるいは、実感が伴わない場合は、股下の高さを調節して、ベストポジションで股割り運動を行うことが重要だ。
新刊のタイトルは「指先から身体を整える 機能回復のための所有感覚メソッド」(春秋社)に決まった。先週末からは、最後の校正で校了間際バタバタしている。そんな中、名古屋の股割り練習会、関西の股関節トレーニングワークショップなどで、新刊の宣伝をしつつ指先から股関節のアプローチで身体を整えた。
新刊の原稿確認が終わりゲラ待ちの状況だ。またわり練習会は、新刊の「末端」モードに入っている。この日は、常連さんばかりの参加だったのでダブル開脚に挑戦してみた。それは足指を開くと開脚前屈の2つの行為に集中する。ある程度、またわりの動作ができる状態にのみ有効なワークだ。継続的にまたわりに挑戦している参加者でも足がつる、つる・・・。そのかわり、接地が安定する、足が軽くなるなどの変化があるようだ。
またわりは筋肉に対してストレッチ入力をしない代わりに、とにかく動きの入力をする。またわり動作後の動きのチェックは、股関節が内転筋群、外転筋群に偏らない運動方向でおこなう。そうすればハイキックも足の重さに任せて軽くつま先を振り上げることができるのだ。
身体はやわらかいが、股関節を動かすことが苦手という場合は、股関節の動きに作用する筋肉をとにかく収縮させることが大切。筋肉の力を抜いて伸ばす入力を続けていても、筋肉を収縮させて力を発揮することができるようにならない。関節運動には筋肉の作用が必要なのだ。だから、またわりは足に力こぶをつくって練習している。
またわり動作は、足の末端まで意識しておこなうことが大切。もし、足の末端に意識が通らない状態であれば足の機能回復をするべき。そうでなければ、足の末端まで意識が通ることはない。
股割りをはじめられたばかりの方は、あせらずに足の末端つくりからはじめましょう!
6月1日のまたわり練習会は、股関節の骨指標の確認をした。大腿骨下端から大腿骨の大転子後面までをたどる。そして、骨指標である転子窩を丹念にさぐる。
股関節の位置が明確になったところで、大腿骨と骨盤の位置を整え、足をコントロールする。足関節の底背屈に足指の屈曲を連動させ、股関節の外転、外旋、屈曲の運動方向を滑らかにしていく。
股関節の運動方向は、前屈の方向性が強くなりがち。すると、伏せる方向に開脚前屈することになり、股関節の運動を滑らかにすることができなくなる。小学生の練習生には、おへそが畳につくように開脚前屈をするイメージをアドバイスする。畳が遠く感じるようだが、姿勢の崩れが少なくなってよいかもしれない。姿勢を保つことは、股割り上達に欠かせない。
名古屋は蒸し暑くなった。昼の女性クラスは窓を全開でおこなったが、汗がにじみ出す。日中の気温が高かったせいか夜になっても蒸し暑い。梅雨入りが近いのか。
夜の股割り練習会は、「股関節の確認、股割り動作、股関節の動きの確認」を繰り返しおこなった。前回も股関節の確認を股割り動作の前におこなったが、既に股関節を見失っている参加者がチラホラ。股関節を見失っていたとしても、なんども確認をして実感できるようにすれば問題なし!
股割り動作の際は、足の握り込みをキープする。常連さんは、足の握り込みまで意識が届いているが、まだ、足の指から股関節までのつながりを実感できていない参加者は、足の握り込みの意識が途切れてしまう。これは、自分の意識と動作の神経経路ができあがるまでは感覚の上書きが必要。
股関節の動きの確認は、股割り動作が適切な股関節の運動でおこなわれているか、あるいは、股関節の運動方向が新たに開拓されているかをチェックする。股割り動作後に足が軽い、という感覚は大切だが、軸足の質が股関節の運動に大きく影響するので、軸足と股関節の関係を含めて確認するとよい。
ゴールデンウィークも普段と変わらず股関節トレーニングで身体を整えている。金曜日の股割り練習会では、股関節の位置覚を繰り返し入力した。股関節は、お尻のえくぼの奥に関節をつくっている。股関節の位置は、大腿骨後面で大転子から転子窩のエッジ状になっている骨の部分を指標にする。はじまりは、小学生や中学生の練習生も自分の股関節の位置に首を傾げていたが、何度も確認するうちに実感が伴ってきたようだった。
開脚前屈の動作をするときは、腕の幅を体幹幅にキープする。常連さんたちの開脚動作は、わりと腕の幅が一定しているが、まだ経験が浅い人だと腕の幅が狭くなる傾向にある。開脚動作をするときに、腕の幅が狭いと、体幹を崩しやすく、股関節の動きにブレーキがかかる。これでは、滑らかな開脚前屈の動作ができない。腕と股関節のつながりを実感できるように腕の位置覚を厚くすることが大切だ。
この日は、深部感覚メソッド女性クラスからの股割り練習会だった。女性クラスでは、骨の並び、筋肉のつながりに注目してエクササイズをおこなった。骨の並びは何を基準にするのか?骨の基準によって筋肉の起始停止を調整していく。関節の可動域を確認しながら動く状態にある筋肉と動く状態にある筋肉を探る。そして、動かない状態にある筋肉の起始停止を整えるために感覚と運動を入力していく。
外反母趾の足に苦戦している参加者さんがあった。外反母趾は、程度によって骨の基準を見失っている。足指の方向から骨の位置の基準を導き出して明確にすることが大切。
股割り練習会では、常連さんから身体の変化についての近況報告を受け、足指の1本1本と股関節のつながりを観察しながら股割りをおこなった。末端から中心へ骨の位置、筋肉のつながりを調整する。股割り動作の一連の流れを繰り返す中で、足指から股関節のつながりを観察する。さらに、手の指から胸鎖関節、体幹のつながりから全身のつながりを観察する。指1本に関連する身体のつながりを実感できると、次のステップアップに必要なことが見えてくる。
股割りで股関節の動きを滑らかにすることができたら、立つ、歩く動作に股関節の動きを転換していく。身体の土台である足には土踏まずの引き上げで身体をまとめていく。土踏まずを引き上げる筋肉の方向を見つけるまでが大変だが、着実に皆前進している様子がうかがえる。よい、練習ができた!
最近は股割り動作の中で下腿から臀筋までの筋肉のつながりをみている。股割り動作は股関節を外転、外旋で開脚し、股関節の屈曲で開脚前屈をする。この一連の動作の中で筋肉の作用を観察することが面白い。これまで実感のなかった筋肉の作用が少しづつわかりはじめて、動作の中で多くの筋肉が満たされていく過程はパズルのようだ。パズルが埋まってきて全体をイメージできる楽しい時期なのだと思う。
本日は中学生になった子、小学生の子、彼女らの足が気になった。接地の際に5本の足の指がしっかり床に接触していない。これでは姿勢を保持したくとも安定しない。接地感覚を養うために、股割り動作で肩甲骨をしっかり動かす、着地動作、行進動作、膝上げ、つま先上げなどをおこなった。末端の感覚は子供といえどかなり鈍くなっているので、大人はもちろんのこと重ねて感覚を厚くしていきたい。
初参加の方には股割りの目的、やり方を説明してから練習会に参加してもらうことにしている。
股割りは重心移動で滑らかな股関節運動ができるようにするためのトレーニングだ。股関節は身体の中で最も可動域の大きな関節で、股関節をどれだけ稼動させられるかで日常の動作はもちろん、スポーツやダンスのパフォーマンスのレベルが決まる。
まずは、股関節の仕組みを理解することが大切。そして、実践では股関節の位置を確実に把握すること。股関節の位置を見失ってしまうとトレーニング効果が望めません。どのような姿勢においても股関節の位置がわかるようにしましょう。
股関節の稼働をアップするポイントは「足」です。股割り動作の際は、5本の足の指から股関節までのつながりを明確していきます。とはいえ、足の末端は鈍くなっていることが多いので、個別に足指の感覚・運動のレベル上げが必要でしょう。
またわり練習の効果は常にひざぽん、つまさきぽん、などの動作で確認しましょう。
3月に入り寒さもだいぶ和らいできたが夜になると肌寒い。夜のまたわり練習会は練習開始時刻をまたいで足の調整に1時間近くはついやす。練習開始の30分くらい前から牧神の蹄をつかって足から全身の調整をしているせいか寒さは感じない。
そして、メインディッシュはまたわりサーキットトレーニングでホットになる。開脚から足の連動→開脚から重心移動→開脚から上肢と体幹の連動→開脚から重心移動→股関節の切り返し(軸足+遊脚)の順で5〜6セットくらいこなせただろうか?
重心移動が楽に行えるようになっていく実感がある。ただし、サーキットトレーニングのテンポが少し早めだったのか?きつく感じている参加者もあった。練習会だから自分のペースでやればよいから、そのあたりはOK!
帰りの足取りは、らくらくでした。^^
2月最初の股割り練習会のこと。
私は朝練で気付いた股関節外旋が股割り練習のなかでいかに作用しているのかに注目していた。外旋六筋と大腿二頭筋、内転筋群の関係は、朝練の時のように個別に感じられることはなく、股関節の外旋機能の筋としてまとまってきてるようだった。私の股関節の状況は、外旋機能の回復訓練中といったところだろう。
ひづめトレーニングの時のこと。常連メンバーの女の子たちとバレンタイン事情についておしゃべりしていた。最近は女の子同士でチョコの交換をするそうだ。逆に男の子がチョコをくばることも!?私の子供のころとは、ずいぶんバレンタイン事情も変わっているようだ。私の股割りのイメージも、昔は股裂きだった。しかし今では股関節の機能訓練へと確実に変わってきている。時代は変化している。
金曜日は股関節をしっかり動かした。午後の女性クラスで足を重点的に行ったが、夜の股割り練習会ではそれ以上に足をトレーニングした。皆大変そうだったが、股関節の確認で軽く、滑らかに動かせる足に納得!
股割り動作は、シンプルな動作だがシンプルゆえに難しい。皆が同じ動作をしているはずが同じ動作にならない。これは股関節を外転、外旋、屈曲方向へ動かすという基本動作以前の股関節の動きがままならないからだ。だから基本動作以前の股関節を動かすことができるようにトレーニングする。
股関節を意識さえすれば股関節を動かすことができるようになるのか?答えはNO。股関節を動かすことができなければ股関節を意識することはできない。まずは、股関節の感覚を厚くすること。そして、股関節の運動方向を知ること。その上で股関節をトレーニングすることが大切です。
初参加で難病と闘っている方は別メニューで足と股関節をつなげるトレーニングをした。不思議なもので股割り練習会に参加される方の目的は様々だが、皆やることは股関節のトレーニングなのだ。私は参加者のすべてが目的を達成できるよう心から願っている。
名古屋またわり練習会のこと。先日は正月トレーニング合宿で股関節に作用する筋肉を目覚めさせた。またわり練習会のはじまりはお尻の中の筋肉を十分に感じられた。右足のズレの修正は順調。ハムテンションが上手く右股関節の外旋六筋とつながっているようだ。
昨年から軸足の注意をしている小学生のハイキックは切れ味を増していた。動作の質の向上がうかがわれた。麻痺のリハビリをしている参加者も順調。皆、気力が充実した様子。
本年もよろしくお願いします!
2017年、股割り練習会のラスト稽古のこと。
12月も半ばになると忘年会などで忙しい。この日は、父と娘のペアが3組ありました。父と娘は年頃になると関係が難しくなるとか。股割り練習会に参加するくらいだから皆さん仲がよろしいようで。^^
クリスマスツリーには、
「またわりができますように!!」
願いがいっぱい散りばめられています。
「またわりができるようになったら、つぎはどうするの?」
「わかんない!」
確かに、目標にたどり着いてみなければわからないことがありますね。私の場合は、またわりができるようになりたい、ということもありますが、体の抜けてる箇所を埋めていって動作を滑らかに行うことができるようになりたいです。
来年の練習はじめは、1/5です。
12月最初の股割り練習会。この日は、朝からリハビリ、トレーニングに集中していたので私自身、一日の締めとして股割りに取り組んだ。とはいっても足トレ7割、股割り3割の配分。
足トレは牧神の蹄の上で悶えつづけた・・・
しゃがむポーズも効くが、蹄もよくカラダに効くぞ。
足をしっかりトレーニングして、股関節の動きを確認しながら楽に股割り動作をおこなう。腓骨筋、ハムストリングングス、外旋六筋、起立筋がつながり、胸と腕のつけ根がすーっと軽くなる。大胸筋の余計な緊張が抜けたようだ。
右股関節の発見で感動すら覚えた動きの感覚は、すっかりその感覚に慣れてあたりまえになっていた。これまでの経験からこのような大きな変化は当分来ないはず。ところが、先日、左膝の可動域がいっきに増した。メンバーは知っていると思うが私の左膝には得体のしれない塊がある。この塊からビックリするようなものが出た瞬間から左膝が変わったのだ。これで益々、股関節を練っていくことが楽しくなった。
メンバーもコツコツと股関節を動かしている。はじまりは、股割りができるようになりたい、という思いから自分のカラダを知る喜び、できなかったことがコントロールできるようになる嬉しさなど、取り組み方の質が変わってきているのだと思う。
怪我や病気のリハビリとして取り組まれる方もあるが、自らが積極的に取り組んでいかなければ何も変わらない。股割りは効果が抜群、逆にいえば消極的では何も変わらない。効果を出せるかどうかは、自分の中に意味を見いだせるかどうか。そこが、難しさであり、楽しみである。
11月の3連休は行事が盛りだくさん。夜は股割りに励みました。
右股関節の発見からしばらくは、股関節の屈曲方向への動作が心地よかった。感覚というのはいつまでもつづかない。それが当たり前になってしまい何か物足りなさを感じている。
しかし、股関節の屈曲運動は最短ルートで骨盤を前屈できてきている。コンパクトな腰の動きだといえる。メンバーからも腰が入っているといわれうれしい今日この頃。
今回は「やってる足」を発見!先月から参加の方の足。見るからに足指からしっかりトレーニングをしている。アドバイスのし甲斐があるというものです。私も負けていられません。
次回もよろしくお願いします!
中日劇場で舞台『ペコロスの母に会いに行く』をみる。先週も知り合いの舞台をみたが、ここのところ何かと芸術の秋を堪能している。
夜は股割り練習会へ。夏に東京の講座に参加された方が、今回は名古屋へ参加。足の背屈に握り込みを入れるのは難易度が高い。2ヶ月くらいで足のキープが格段に安定していて感心した。
今夜は小学生1人だけでしたが、がんばっていましたね!もちろん、常連の皆さんも・・・。また、来月よろしくお願いします。
10月第1回目の股割り練習会は歌舞伎からのMATAWARIでした。
竹本谷太夫さんが、名古屋公演にきているということで合流。
目玉は片岡愛之助さんの土蜘蛛。華やかな舞台でした。^^
夜の部は股割り。私は子供たちと谷太夫さんを交えて手の平で胸郭を調整しつつの股割り。後ろ方はよし子たちが四肢のリハビリに励んでいました。このような、カチッと枠にはまり切らない練習会も有りですね。子供たちの様子を見ればよくわかります。本日の練習会の効果は肩が落ちて胸郭がしっかりしました!
9月第3週の股割り練習会では足のキープに集中した。それは開脚をしたときに足を安定させて股関節を動かしていきたいからだ。そのためには、それに見合った足のレベルが必要。そうでなければ集中が続かない・・・
ということで足つくりには様々に工夫を凝らしている。メンバーと足をレベルアップさせながら、股割り、股割り、股割り・・・
股割りが続く(笑
9月第1回目の股割り練習会は親子で股割りトレーニングといった感じだった。運動会は秋という認識だったが、最近は春に開催する学校も多いそうだ。まぁ、モチベーションを運動会に向けて股関節を滑らかにしていきます。
まず、足ですね。足指の屈曲と足関節の底背屈をコントロールしていく。体が硬い子はここを目指しましょう!
さて、お父さんたちはキレッキレのハイキックがしたい。こちらも足ですね。親子で頑張ってください。
股割りで股関節の開脚可動域をアップしたいと考えている方は、MP関節から足指を握り込めるようにすることを目指してみてはいかがでしょうか。
昨日は、午前に個別指導でひづめ、午後に女性クラスでひづめ、夜に股割り練習会でひづめ、ひづめ連発の一日だった。
私自身もひづめを使って指導にあたるとともに足の機能の変化を丁寧にみている。先日、外旋六筋のトレーニングで足の末端と股関節までの骨格位置を整えて起始停止部の最適な位置を探ったがじゅうぶんに外旋筋を収縮できるまでに至らない。それは、今の下肢の骨格位置では外旋筋をじゅうぶんに収縮できる位置覚が薄いため。ということで、下肢の深部感覚を活性化させるために内部の刺激をより拾えるようこころがけている。
股割りで下肢の骨格位置を調整しつつ練習を重ねてきている分、外旋六筋が以前よりもわかるようになってきているが、それでも無意識化において、その働きは薄いと思う。
股割り練習会では、股関節運動に外旋筋が参加できる状態を意識して腓骨筋の活性、ハムテンションを股割り動作で確認した。いきなり股関節というわけにはいけないので、練習のはじめに足を整えた。
腓骨筋、大腿二頭筋、外旋六筋など、下肢の筋肉には跳躍動作の入力が必要。私はロウギアランニングで下肢の筋肉に跳躍動作を入力しているが、普段走る習慣がない人は下肢の筋肉のつながりを得られない傾向にある。
練習会参加の常連の方たちも下肢の筋肉のつながりはそれほどでもないが、確実に支持性が安定してきている。これは、筋肉のつながりを得るのにも動作を滑らかにするにも重要なこと。やはり、経験値をあげること、継続は力なり。
さらに、しっかり股割りを練習したら走るのがおすすめ!とくにロウギアランニングがやりやすいと思います。
8月の股割り練習会は「しゃがむ力」を意識して足の支持力を高めるためのメニューをおこないました。
足の深部感覚に適度な刺激がいきわたったら、足の運動を高めていきます。深部感覚のワークは足が楽、軽い、などの体にとってのよい変化を体験しやすいと思います。感覚を拾えるようになったら感覚変化の次のステップです。実際の動作で運動を滑らかにおこなえるようにしていくことが大切です。感覚は一期一会。感覚変化はすぐに薄れてしまいますから「感覚⇒運動」を繰り返し体に染み込ませて、あたりまえの感覚(所有)にしていきます。次はコントロールできるように練習あるのみです。
七夕の夜は、名古屋・股割り練習会でしっかり股関節を動かした。力みなく動作をすることができれば股関節を滑らかに動かすことができる。そうすれば、何回股割りをやっても平気、楽々のはず。
力みなく動く!そのためには、骨格の位置、関節運動の方向、ポジションをきっちりと体に染み込ませることが必要。股割りの型を忠実に保持することが大切。
最近の股割りの効果は、骨格の支持性が安定する感じになる。足がしっかりする。きれっきれっな動作を目標にトレーニングの質を高めていきたいと思う。
今日の午前中に新刊「しゃがむ力」の見本が届いた。早速、見本を持参して深部感覚・女性クラスの皆さんに紹介する。すでにamazonで予約されたそうで嬉しい。
夜は股割り練習会の皆さんに新刊を紹介する。書店で予約された方が、昨日入荷のはずだったが、20日くらいになると店員さんにいわれたそう。私は担当編集の方から週末から店頭に並ぶと聞いていたので、おそらく都内の話なのか、いずれにせよ名古屋の読者さんのもとへも早く届いてほしい。
名古屋またわり練習会では、動きを滑らかにするために股割りを練習します。体をやわらかくするというよりは、動きにキレを与える、動きをやわらかくするためです。頭の整理ができると股割りが一気に上達します。参考までに。
しゃがむ力:スクワットで足腰がよみがえる≫≫≫
6月のまたわり練習会。
馬術をされている方、競馬の熱狂的なファンの方が参加ということで、馬の話題で盛り上がった。構造動作トレーニングは馬にも人にも優しいトレーニングに位置づけされるらしい(笑
坐骨のトライアングル・ベースを意識して開脚前屈をする。そのときに足の位置をキープ、腕と体幹が前方向へ移動する。よく開脚前屈をすると背中が丸まる人は脇がひらく癖がある。腕の位置を意識して練習、練習。
坐骨トライアングル・ベースのトレーニング。
足が安定した乗馬。
5月も終盤になり夏日が続いている。股割り練習会は初参加者の方へ股割りのやり方、考え方を説明してからのスタート。なんでも昨年の「開脚」ブームに憧れの開脚をめざしたが、思うようにいかなかったとのこと。私は股割りも容易にできるようになることではないことを伝えた。股割りは股関節の動きを滑らかにする練習。股関節を動かせるだけの条件を整えてとにかく動かす。開脚ができればよい、ということではなくて股関節を動かすことができなければ意味がない。それから苦痛に耐えながら行う股割りではダメ。股関節の仕組みを知って効率よくトレーニングすることが大切です。
この日は、午後の女性「深部感覚」クラス、股割り練習会の参加者の皆さまに新刊のカバーデザインを初披露。^^
5月5日、こどもの日。
ゴールデンウィークも終盤、夜はまたわり練習会があった。日中は夏日だったが、夕方になると涼しくてここちいい。今回のメニューは大型連休の疲労を取り去るように股関節をしっかり動かした。
「しゃがむ力」のチェック。
牧神の蹄4個セッティングで接地調整。
肘と膝の運動覚(深部感覚)を活性化する。
股関節を滑らかに動かす。
股割りは、スポーツや仕事などで体を動かした後におこなうと効果的。日常動作の癖(関節運動方向の偏り)などを修正するのによい。股割り後は、手足が軽い、軽い。効果が出せるように股割りを身につけましょう!
先日、太平洋の洗礼を受けロッドの軌道を再確認、さらに不安定な足場を想定してキャスティング動作をコンパクトにして練っている。飛距離を意識しはじめてからというもの背中が日に日に活動を開始しているかのようだ。
ようやく名古屋も桜の花が満開だが、あいにくの天気でピンク色が生えない。しかし、気温があがっているせいか車も人も活発になっている。2月に足を骨折された患者さんのお宅へうかがうと庭の花がきれいに手入れされている。花が多い時期というのは体の中から何かがわきたちうきうきとする。
足のどこを骨折したのか?
腓骨の下端部。
1ヶ月の固定期間を経て足が眠っている。
リハビリは足の指先から歩行訓練へ。
動作はもちろんのこと気持ちが鬱から前向きに動きはじめて終了。
さて、夜は名古屋・またわり練習会。
初参加の方に股関節をコントロールするための基本事項を説明する。
1.股関節の位置
2.恥骨の接触
3.足底接地
4.胸鎖関節の位置
5.頭部の位置
6.肘頭の感覚
7.腕橈関節の位置
8.動きをコントロールするということ
体が硬いというのは、自分の体をコントロールできていない状態なのだが、体がやわらかいというのもフニャフニャで体をコントロールできていないことが多い。どのような体のやわらかさを目標にしているのかが大切だ。
動きの長けた人というのは、いとも簡単に股関節をコントロールし股割りができてしまう。私はそれをうらやましくも思うが、できないと向き合い過程を順に追っていく楽しさもあるのだと最近つくづく思う。動作を解析し、わからなかったことに気づき、上達していく。少し味を占めたかもしれない。
春になり新生活が始まる。皆さん、がんばってください!
今朝は椅子に腰掛けたときに坐骨のトライアングルベースが明確に感じられた。骨盤底の筋肉のテンションが体幹の土台を安定させているようだった。
3月も半ば、春になったとはいえまだ風が冷たく肌寒い。昨日は昼から「深部感覚」女性クラスで足指の機能回復と腕橈関節の可動域訓練をし、夜は名古屋またわり練習会があった。
股割りは、開脚前屈から恥骨結節-下腹を床にタッチする。これは、仙骨操作がある程度できるようになると、下腹が床に接触するようになる。動きにキレを与えるために股関節トレーニングに取り組んでいる者にとっては欠かせない登竜門といえるだろう。仙骨操作ができるようになるには、股関節の外旋コントロールが鍵になる。恥骨結節-下腹を床にタッチできない時期は股関節の外旋コントロールが不足しているという見方もできる。
私は股割りをひとりで練習してきた時期が長かったけれど、今はこうして皆さんと練習できるようになってより興味深く楽しめている。普段のキャスティング動作の練習では、一連の動作の中で腰の回転力が増している自覚があって股割りの手応えもある。常連の皆さんも中年とはいえ、趣味や仕事の動作で快適に動ける実感があるそうで軽快な雰囲気をかもしだしている。やはり、いくつになっても元気で楽しくがいいですね!
3月の名古屋またわり練習会では左右の股関節をチェックした。
骨盤を立てて開脚をする。
趾を意識、足関節の背屈、股関節の外旋で左右の重心移動。
開脚前屈で恥骨結節、下腹を床に接触。
最近は、開脚ストレッチで体のやわらかさを求める人たちが増えた。もう一歩進んで動きの正確性や股関節のコントロール力を身につけたい。そのためには動きにアプローチをすること。
股割りは開脚ストレッチとは真逆の練習をしなければならない。開脚ストレッチ経験者が股割りに挑戦するときに骨格のポジション取りに苦労する。動きにアプローチする場合は各関節が直ちに動き出し可能な状態が大切だ。そのためには機能的な骨格ポジションを体で覚えることからはじめます。東京、大阪でも股関節ワークショップで股割りを練習しますのでポジション取りに苦労されている方はお声掛けください。
昨日は女性ばかりの一日だった。個人指導、深部感覚・女性クラス、しめが股割り練習会とつづいた。ここのところ私自身が右から左への重心移動を練習していることもあり股関節のトレーニングはとても効果的だった。
股割り練習会で参加者の方から古典の乗馬教本を見せて頂いた。表紙のモデルさんの姿勢と骨格位置の説明が私にはずいぶん違っているように思えたが、筆者さんの考えがあるので、私の見立てと違っても仕方がない。競技の技術的な事柄と股割りでトレーニングをする肉体的な事柄を一緒くたに考えてしまいがちなので注意したい。
骨格位置が適切であれば、股関節ばかりでなく体は滑らかな動きを作りだすことができる。それは股関節の大きな可動域を生み出すものなのだ。構造動作トレーニングの股割り練習などは、その骨格位置の指標として大いに役立っている。骨格位置が適切であれば、どんどん関節の可動域が拡大していくのはいうまでもない。
この日は、関西から参加された方から東京タワーのポーズや片足立ちなどの基本的な質問があった。トレーニングを実践していく中で改めて基本を見直すというのは、上達していく上で欠かせないことだと思った。実は上達を妨げていることというのは、身近にあり気にも留めていないようなことがほとんど。どうしても股割りの完成形をイメージし道のりの遠さにに焦ってしまいがち。結局、ものにならず挫折ということはよくあること。これは技術面ばかりが先行して肉体面がそれに見合ってないことに似ている。一流選手が基本を大事にするということはよくいわれるが、とても大切なことだと思う。
股割りの練習方法は、これまでにずいぶん工夫してきている。ルーティーンの精度を高めるということが難しいようだ。精度を高めるというのは股関節のコントロールを精密にするということなのだが、自分の骨格位置が見えない段階では途方に暮れてしまうのだろう。そのため動きに骨格位置を絡めて自分の体を意識しやすい練習方法を探ってきているので、だいぶ取り組みやすくなっている。それでも股関節をコントロールする練習が辛いと思う方には向かないと思うが、必要としている方にとってはよい練習ができるはずだ。
私のところを訪れる方は実にさまざまだ、書店で「趾でカラダが変わる」(日貿出版社)に出会い足元から見直してみようという人も少なくない。大病を患ったにもかかわらず、足元から積極的に自分と向き合っていこうとする人は足指の変化が著しい。
足指は股関節の可動を拡大していくのに必ずアプローチすべきポイントだ。股関節をコントロールできる範囲というのは足の機能レベル分といってもいいだろう。足指の感覚が鈍い状態では接地を安定できない。不安定な土台からは股関節の滑らかな動きを引き出すのが困難なのだ。私は足元から改善していくという考え方に賛成だ。
さて、夜は股割り練習会。先月、はじめて参加された方が日常動作の変化の様子を嬉しそうに話してくれた。また、常連さんからは急な動作でふくらはぎを痛めた話などを聞いていると、あっという間に練習時間がはじまる。
股割りの前にふくらはぎのケアを兼ねて謎のクリームで調整。見た目はカスタードクリームのような、知る人ぞ知るクリーム。ふくらはぎを痛めたという常連さんも大丈夫!ということで足指と股関節を連動させる練習に入った。
さらに、足指と股関節からの手と股関節の連動。この練習は、皆こたえるそうだ。思うように四肢末端をコントロールするのが難しい。しかし、四肢のコントロールが出来ても出来なくても、股関節の変化を確認すると、あら不思議。足が軽い、軽い、股関節が滑らかに動くのだ。これは、トレーニングの目的が明確だから、当然の結果といえる。
小学生の参加者たちは、せっかくの節分の夜を豆まきをせずに股割りをしている。この会を発足しちょうど1年になる。常連さんたちはずいぶん股割りが様になってきた。何事も目的を明確にして焦らず練習を重ねることが大切。それが、大きな力になることを改めて実感できた夜だった。
本日は昼に女性・深部感覚クラス、夜に股割り練習会だった。女性クラスは人数が少なかったので指圧・マッサージのやり方を覚えつつ、浮腫(むくみ)を抜いてみた。一般の方がやり方を覚えるのは難しいが、ポイントを確認できるようになれば動作にも活きてくるのだと思う。
例年に比べ寒さがきついのか?年末年始に体調を崩したという話をずいぶん伺った。突然、めまいに襲われ腕が痙攣し救急へ、高熱が何日も続き床に失せっていたとか、皆さん、大変だったそうだ。
夜は股割り練習会。いつもの練習会とは違って馬のオーナーの方から乗馬教本の解説を伺うところからスタートした。
股関節の外旋可動域をガンガンあげていく。すると後方へ重力が働くがごとく引き寄せられそうになるが、なんとか釣り合いをとるように心がける。まだ、体幹の保持力が弱いということだろう。参加者は、脚で股関節を外旋にしようとするが、上級者は体幹で股関節の外旋可動域を稼ぐ。足つくりとともに体幹つくりは欠かせない。坐骨のトライアングルベースを上手くつかうことがポイントだ!
この日は同じ会場で韓氏意拳の講習会があった。講師で四国の守さんが指導にみえていた。久しぶりにお会いしあいさつができてよかった。
2017年最初の股割り練習会は足指からスタート。すでに常連さんたちは元旦トレーニング合宿で足指ぴくぴくの洗礼を受けて間もないけれど、名古屋「股割り練習会」の初日なので気持ち新たにけじめといったところ。
本日は私自身も朝から足指トレーニング三昧で足がペラペラにやわらかい状態になっていたが、それでもやればやっただけの効果がある。手足の平は精神的なものなのか、それとも単に足指トレーニングをやり過ぎてキツイのか、発汗してベタベタでウェッティだ。ウォーミングアップ完了といったところか、足指(末端)は、かなり軽くなって意識の通りがよい。
今夜は先日のトレーニング合宿につづいて最新の股割り練習方法に挑戦してみる。2017年あけましておめでとうございますバージョン開脚から左右のウエイトシフトを連続でおこなう。どうやら開脚の連続運動というのが苦手。それは苦手というより、これまでにやってこなかったからコントロールができないだけ。股割りに限らず必要最低限の練習量は欠かせない。そもそも練習量の足りない人が「股割りができない」と首を傾げているが、股関節のコントロールができないのだ。練習あるのみ!
昨年の秋ころから参加しているKさんは、元旦トレーニングにも出席。かなりマイペースな性格で、私も気にかけるようにしているが人よりはやることが遅いけれども着実に実力をつけている。Kさんをみていると「うさぎとかめ」の昔話を思い出す。堅実な人は確実に身につけるのだと思う。
本年は、これまでになく股関節の深部感覚という共通言語をもってトレーニングできる仲間が増えるだろう。今から楽しみだ!
名古屋は平年よりも4日早い初雪、どおりで寒いはず。2016年の名古屋「またわり練習会」は最終日。この日は、常連さんと関西からの参加者で足指から股関節を活性化し股関節をコントロールする練習をした。
股割りは下半身を保持するために足関節背屈・趾節間関節屈曲で股関節をコントロールする。ある程度、足関節・足根骨・趾節間関節の感覚と運動が活性化してきたら趾の末端に意識を通して股関節をコントロールする練習をする。
まだ、足指の握り込みや足関節の背屈が弱い参加者は足指の末端に意識を通すということが、かなりきつそうだった。そうすると足関節・足根骨・趾節間関節の感覚と運動が疎かになり、大腿の筋群に力を集中させてしまい2重に辛いという悪循環を生む。
股関節をコントロールすることができれば開脚をして内転筋などの筋肉がつっぱって痛いということにはならない。股関節運動の仕組みを理解できるまでが、「またわり練習」の山場なのかもしれない。
それが、理解できれば自分の股関節を開発していく楽しさが芽生えるのだと思う。常連さんたちなどは、知識だけでなく体で股関節運動の仕組みを理解しているから自分に必要な「またわり練習」ができている。
本格的に寒くなってきてから仕事や趣味の武術で肩や頚を痛めたという常連さんからの相談があった。痛めてから時間が経過しているせいで損傷個所に意識が限局していたが、意識の切り替えについて説明すると、すぐにそれを理解でき痛みを消すことができた。体を理解する習慣があるということは大切なことであるとつくづく思った。
股関節の感覚と運動が薄い場合は、頭で考えすぎて股割り動作を止めている。それでは、股関節の動きが体に染み込まないので、いつまでたっても股関節をコントロールできるまでにならない。はじめは、股関節をコントロールできない理由を「筋肉や体がもともと硬いから」などと理屈をすり替えてしまいがち。理屈が通らないことを考え続けていても終わらない。股関節の感覚と運動が活性化するように体で考え理解する習慣を身につけることが大切だ。
股割りは、股関節外転・外旋からの屈曲運動だ。なぜ、これくらいのことが満足できるくらいに股関節をコントロールできないのか?私自身も長きに渡って考え続けてきているが、結局、自分自身をコントロールできていないという結論に落ち着くより他ない。常に体の変化を確認しているが、最近はまだ脇と腰が甘いということに気づくことができて大収穫だった。生きるということは老いるということであり、この狭間にある自分自身へ問いかけているという事実を実感できた。
練習会に参加の皆さま、今年一年ありがとうございました。来年も引き続き精進していきたいと思いますのでよろしくお願い致します。
開脚ストレッチと股割りの違い≫≫≫
早いもので2016年も最終月。
車を運転していても何だかせわしい感じがする。
私の方は、次の本の原稿を一通り書き上げた。
昨日、編集担当に原稿を送ったばかりなので少しゆとりがある。
夜は名古屋「またわり練習会」だった。
練習会場の入り口で見知らぬ男性の視線が...。
話しかけてみると私の本をよんだことがあるのだとか。
武術をされているそうで真面目そうな方でよかった。^^
練習会が始まる前に「牧神の蹄」に乗って体を整えていると、
先週、東京セミナーに参加した常連さんが、
その時の様子を思い出し、
「すごかったですね〜。
感覚がない人でも、感覚が戻るもんなんですね。」
といった。
さて、足の末端に意識が通ったので
股関節の環境を最高の状態にする。
四肢と体幹の深部感覚を丁寧に入力し、
股関節運動の自由度を最大限に引き出す。
お子様には少し難しいかな。
いやいや、体の感覚というものの捉え方次第。
おっさんの雰囲気を感じ取れ。^^
中殿筋が拘縮してしまったらしい、
という参加者も感覚が意識にあがらないようで、
考えすぎている様子。
それは、股関節をコントロールできていないだけ。
考える暇があったら股割りをやりましょう。
考え過ぎよりも股割りのやり過ぎの方が効果絶大です!
体の感覚が無意識でもある状態と
体の感覚が意識にもない状態の違い。
感覚は、体の感覚というものの捉え方次第で回復する。
感覚がない人というのは、意識にも上がらない。
意識に上げるところからが回復のはじまり。
牧神の蹄を4個セットして感覚を味わっていると、
他の常連さんが、もう一組「牧神の蹄」がほしいという。
慣れるまでは片足づつ丁寧に感覚を味わうこと。
その感覚が上手く表現できるようになったら両足でGO!
先週から大阪、東京、名古屋の順に、
参加者と股割りをしてきたが、
私自身の感覚の変化は確信に近い方向へ
向かっているような気がしてきた。
股割りと並行してスクワットも、
できるようにしたい。
動きにキレを与えるためのクラスも少人数からはじめていきたいと思います。今後、股割りで床に恥骨結節、下腹がつく練習生を対象に股割り・360度開脚ロールオーバークラスを予定してます!
今日は午後から「深部感覚メソッド」の女性クラスでスクワットをして、夜は「またわり練習会」でカエルのポーズをした(笑
深部感覚とはどういうことなのか?
夏から継続的に参加している方でも「実感がわかない。」という。
深部感覚は、リハビリや治療の専門家ぐらいしか扱わない感覚器だから、一般の方が半年足らずで理解するのも難しいことなのかもしれない。それでも原理的なことを理解できていないにしても、深部感覚が高まるための条件は身についてきているので、よいトレーニングになっている様子がうかがえる。
それは、突然に訪れる!
「先生!思い出しました!」
と。
どうやら、深部感覚メソッドを通して、体の不調の原因を過去にさかのぼっていたらしい。
「あの時の怪我です!」と指差す先には、動きを忘れた小さな関節が...。
47年前のあのときの....。
????
気にも留めていないようなことが体の不調の元にある。
深部感覚のいいところは、ゆっくりと内部環境を味わうことができること。
その空間は時間が止っていることがあるんですね。
はじめての方は、深部感覚のいくつかのワークで、体が軽くなる、楽になる、という経験を重ねることからはじめてみて下さい。
夜は名古屋「またわり練習会」でした。
ここでもスクワットの話題からはじまり、女性クラスの生徒さんに教えてもらったカエルのポーズと赤ちゃんのポーズに挑戦。どちらも、バランストレーニング系で、股割りにも効果的でした。
小学生くらいの子だと、大人が苦労しているポーズでも簡単にできてしまうところが凄い。というか、私のような中年でもできるんだから、できるものだと思うのか(笑
確かに、大人は口だけよりも、実際に行動で示している環境の方が、子供は伸びるっていいますしね。他の中年もがんばってますから、きっといい刺激になるでしょう。
股割りのバランスポーズもありますが、できれば簡単、できなければ難しい。できないと、できない理由をいろいろと考えます。知識のある方ですと、より複雑にしてしまう傾向にありますが、実はできれば凄く簡単なことなのです。この場合、時間をかけて考えているのに対して、行動が少なすぎ、ということが多いです。考えるときは、頭よりも体で考える習慣を身につけるといいと思います。
今は開脚がブームになっているので、股割りに迷い込んでくる方もみえる。思っていたことと違ってがっかりされるのも気の毒ですから、何度も書いておりますが、股割りはストレッチをしません。
一般の方には違いがよくわからないのかもしれません。開脚して前屈するのだから同じようにしか見えない。確かに...。
180度開脚ストレッチをしている方だと併せて筋トレもしている方が結構いらっしゃいます。股割りは180度開脚しながら筋トレする感じで、とにかく動かして股関節をコントロールできるようになることをします。
股割りは、股関節をコントロールできるようになるために、骨盤や脚、体幹の位置を厳密にしないといけません。その点は、開脚ストレッチに比べると大変だと思います。また、アナウンスしたいと思いますが、ワークショップに参加される方は詳細をご確認ください。よろしくおねがいいたします。
体のやわらかい人は結構いるけれど、股割りができる人はあまりみかけない。
体のやわらかい人が股割りで困ることは股関節を動かすときの力の調節。ストレッチで筋肉を伸ばしてしまったから股関節を動かすための筋肉を収縮できない。ストレッチで180度開脚からべったり前屈できても股関節をコントロールできない。体の硬い人は体のやわらかい人が、いったい何をいっているのか、わからない。やわらかくていいじゃないか(笑
だけれども何とか自分の股関節をコントロールできるようになりたい、という目標は体のやわらかい人も硬い人も同じ。それでも硬い人はやわらかい人がうらやましい(笑
さて、股割りの面白いところは体の使い方や運動理論が全く通用しないところ。体の使い方が上手い人でも股割りには全く歯が立たない。体の使い方が通用するのは自分がもっているものに限る、股割りは自分がもっていないものを開発していくための練習だから面白い。
自分がもっていないものって何だろう?
それは、股割りを通して少しずつ気づくことなので、おそらく考えてもわからないと思います。それでも股割りができるくらいの股関節のコントロールはすぐにでもできるようになりたいと焦ります。股関節をコントロールするということが、どのようなことなのか、わからないうちは、焦っても結局わからないままで終わってしまいます。
股割りができれば股関節のコントロールがわかります、股関節のコントロールができれば股割りくらいの動作は簡単です。私はこのくらいのことが、まだ満足にいかず道半ばなのです。それでも自分になかったものを開発していく面白さを知り、蓄積された様々な気づきは、大いに役立っています。
体の使い方を駆使しても、頭で考えた運動理論を駆使しても、股割りには通用しません。しかし、それが本物なら股割り動作くらいの股関節のコントロールは簡単です。私も股割りにけちょん、けちょんにされた口ですが、今は面白いです(笑
昨夜は「またわり練習会」があった。女性クラスから初参加の方はダンス上達のためにストレッチで体をやわらかくする習慣があるという。しかし、構造動作トレーニングのストレッチとは違う股割りを知って体験してみたいとのこと。
練習会に初参加の方には構造動作トレーニングの「股割り」を必ずレクチャーを受けてもらっている。股割りでやることは「股関節を動かすこと」と「重心を移動させること」。説明ではわかるようでわからない。実際に股割りをやってみてわかる段階にある方は「わかる」。「わからない」場合は骨格の位置や関節の運動方向、骨格筋の収縮率が股割りの股関節運動をするための条件に達していない、ということが多い。
なので、股関節運動をするための条件を整えつつ股割りの練習し。初参加の方だけでなく常連の方も股関節の位置を丁寧に確認をします。これは股関節の位置が明確になっていなければ動きの練習にならないからです。股関節の位置はわかっているようで、実感がともなっていないことが多いので確認作業を習慣づけるようにしています。
今回は股割りポジションで深部感覚を入力してみました。これは、ある程度の股割りポジションがとれるようになった人に効果的な練習法です。ある程度とは股割りポジションで体幹をキープできている状態、簡単にいうと背筋が使えているということです。
*背筋:広背筋、腸肋筋、最長筋、多裂筋etc
股割りポジションは床に座って股関節を外転外旋で開脚をし、胸郭を立てて脊柱の天辺に頭を乗せるシンプルなポーズです。スポーツ動作でつけた筋肉の様々な癖というのはこのようなシンプルなポーズを難しくしてしまうのです。
股割りで股関節を動かす度に動きの確認をします。股割り動作が正確性を増せばますほどに股関節の動きは滑らかになっていきます。初参加の方は今までに動かしたことがない股関節の感覚を驚きとともに味わっていました。
今回の練習の流れについて常連の方に意見を聞くと、股割りのポーズを体に染み込ませると効果が上がるとのこと。そのときのメンバーによって様々にメニューがかわりますが、なによりも動作の上達の鍵は深部感覚が厚くなること、形を変えてでもどんどん入力していきたいと思います。
次回は東京出張と重なって私が名古屋におりませんので11/4に練習会を行います。その他、東京、大阪の股割りワークショップもありますので興味のある方は日程をご確認ください。
秋になって暑さがやわらいだのか、
昨夜の「またわり練習会」は参加者多数。
夏にNHK梅田「深部感覚」に参加された関西の方が
次の大阪WSまで間があるということで名古屋に参戦。
また、空手をやられている方で突きをするときに
体幹を上手く活かせないということで「またわり」の
体幹を体感すべく参戦。
他にはダンスをやられている方が
股関節を滑らかに動かせれるようになりたくて参加している。
「またわり練習会」の参加理由は皆さんそれぞれ、
継続中の方たちは日に日に実力が増しているようだ。
練習会がはじまる前に牧神の蹄を購入された方が
あったのでレクチャー会をした。
セルスポンジに慣れたそうで、つづいて本家「牧神」に
挑戦とのこと。
牧神の蹄は足指トレーニングブロックということで
足の指先に注目が集まりやすい。
ポイントは股関節から足指の動きの連続性を円滑にすること。
足の指先から滑らかな全身の動きにつながる練習をします。
さて、足指からの「またわり練習会」は、
体幹を保持するための四肢の「深部感覚」入力からスタート。
ペアになって重さの貸し借りをするのだが、
重さのかけ方が難しい。
これは、慣れると重さをかす側も接触とポジションの練習になる。
ついつい手先で力任せになりがちだが、
相手の骨格構造に自分の骨格をあわせることが大切です。
四肢の深部感覚が上手く拾えると
開脚動作が安定することが実感できます。
股関節が軽く動く感覚がここちよく、
「またわり」がスイスイいけそう(笑
つづいて、股関節のコントロール。
開脚前屈で股関節を屈曲します。
運動方向さえ何とか保てれば、
そのぶんだけ股関節の屈曲が滑らかになります。
それ以上は感覚の実力がものをいいます。
股関節が硬いとか、
身体が硬いとか、
筋肉が硬いとか、
すべての思い込みは感覚の実力を上げてクリアしてください。
継続参加している方で顎のラインがすっきり引き締まっていました。
股関節の痛みがなくなって行動範囲が広がったそうです。
動きが出れば日常動作も円滑にいきますね。
昨夜は名古屋「またわり練習会」でした。
3月初め練習会をスタートして半年がたちました。
初めから参加の小学生の女の子たちも雰囲気に慣れた様子。
彼女たちの変化は?
私が彼女たちに細かなことをいわないせいなのか?
末端の足のゆびさきの意識はまだまだ薄い...。
それでも体幹がしっかりした?!
姿勢がスッとした印象です。^^
特に運動が得意でも不得意でもない彼女たちですが、
股関節の感覚が高まるごとに軸足をしっかり安定させて
頭の高さまで大きく脚を上げることが楽しいようです。
このような動きでは股関節の可動が広がっています。
さて、股割りに取り組む目的で
「体が硬いからやわらかくしたい」という理由の他に
「足腰を強くしたい」という理由をよく聞きます。
「足腰を強化する」というと大臀筋、大腿四頭筋、
ハムストリングス、下腿三頭筋・・・など、
筋肉に負荷をかけるトレーニングのイメージが強いです。
構造動作トレーニングの「股割り」は、
骨の支持性と股関節の滑らかな運動、
さらに筋肉の役割分担を練習します。
一部の筋肉に運動を負担させることで
怪我が増え、体が硬くなります。
スポーツ競技に取り組むお子さんに
多くみられるケースです。
これは、競技の技術的な構えや動きを
一部の筋肉に負担させ癖になっています。
体を動かすということは、
筋肉の力だけで成り立っているのではありません。
骨、関節、筋肉を動きに見合うように
コーディネートすることが大切です。
「足腰を強化」する場合は、
まず骨の支持性を体に染み込ませることをおススメします。
骨という素材はかなりの強度を持ち合わせています。
この支持性を用いないのはもったいないことだと思います。
「深部感覚」から身体がよみがえる!(晶文社)を
参考にしてください。
股割り練習会では、先日の名古屋「空気投げ」の話題。
当日、サポートしてくれたスタッフが
空気投げの手順を復習しながら
「いやぁー楽しかった」。
って。。。
確かに楽しく、いい研究稽古会だったが、具体的に何が?
「 こうで、こうで、こう崩す」
「いやー、よかった。^^」
って。。。
じゃあ、股割りも
「足を開いて、前に行く!」
わかる人にはわかる感じです。
聞いてわかる範囲、体験してわかることがあるのですね。
「股割り練習会」初参加の女性が、
終始、股関節の変化を感じ取っていた。
これまでに動かしていない筋肉、関節がずいぶんあったそうだ。
「足を開いて、前に行く!」
というこれだけの文字から、どのくらい股関節を感じ取れるのか?
当然、ここに至るまでの手順が山ほどあるわけだが、
具体的に示すということは重要。
ただし、具体的に示しすぎることで
荷が重たくなることも多々ある。
目標があれば荷が重たい方がいい。
そうでなければ軽めに行くのがポイントかもしれない。
そうすると、わざわざ股割りを選択する必要もないし、
何がしたいのかが大切だ。
練習会のメニューに「大腿骨の位置覚」を途中挟んだ。
どうも、この感覚がよかったらしく、
参加者のほとんどが何かしら股関節の滑らかさを実感していた。
結局、ある動きが滑らかになるためには深部感覚(固有感覚)が
それに見合う感覚の厚みを持たなければならない。
よく、運動の回数を
「1日何回やったらよいか?」
質問がある。
それよりも感覚が厚みを増せば渾身の1回でよいのだ。
「深部感覚」から身体がよみがえる!(晶文社)読んでおいてください!
昨夜の名古屋「またわり」練習会は固有感覚を高めるトレーニングを重点的にした。それは、新刊「深部感覚で体がよみがえる」の刊行前にメンバー全員の固有感覚というものの整理を兼ねてトレーニングの目標を明確にしておきたかったからだ。
恥骨の位置感覚はポジションの指標になる。股割り動作に限ったことではないが、この感覚が薄いとポジションが安定しない傾向にある。固有感覚を高めるために他の視覚、表在感覚を利用するのだが、どうも鈍くなった恥骨部分の感覚受容器だけでは感覚を認識し知覚にまでいたらない。そこで触圧覚に工夫をこらして股割り動作を練習した。
方法は、
位置覚の入力−統合-出力、
動作の入力-統合-出力、
をゆっくり繰り返す。
足のアライメントの修正、関節角度の補正を慎重に行うためになんとなく練習量としては物足りなさがある。しかし、確実に質の良い動作だったことが効果としてあらわれた。足が軽やか、股関節が力感なく滑らかに動く、など。
これはどういうことだろうか?
狙い通りの運動ができたということなのだ。
スポーツ選手は、フィジカルトレーニングで疲労感、力感、筋肉がパンパンに張った感じ、負荷がかかった感じを得て、トレーニングをしたという達成感に慣れている。私も柔道の選手時代はトレーニングは体を追い込むもので、動きが軽やかに滑らかになるという経験をしたことがなかった。これは、トレーニングの目的が違うか、考えていなかったのか、わかっていなかった、ということ。
この股割りトレーニングは股関節の動きを滑らかにする目的でおこなっているから、股関節の動きが軽やかに滑らかに感じられたのならば狙い通り、その逆ならば方法を見直す必要がある。
股割りに限らず、トレーニング後に疲労感、力感、負荷感が残るような方法はよく考えるべき。試合の後、やらなければいけない労働の後に体が疲労することとトレーニングで体が疲労することは意味が全く違う。トレーニングは試合や労働で疲れにくい体を作り、わざわざトレーニングで体を酷使する必要はないと私は考えている。それが忍耐力を鍛えるという目的ならば異論はない。
しかし、リハビリやトレーニングにおいて疲労しやすい状態にある体に対して疲労感を残すというのは考えにくい。まずは疲労しやすい状態から疲労しにくい状態にして動きを滑らかにキレを与えていく、ということが望ましい。
トレーニングで疲労感、力感、負荷感が残るような方法を重ねていけば、忍耐力はつくかもしれないが、滑らかに動くという感覚からは遠ざかり、多くの選手がカラダ、動きを鈍らせている。これは、固有感覚を鈍らせるからである。動きのトレーニングはガンガン体を動かして、動きが軽いというのが理想である。
名古屋・股割り練習会は6月に入り4ヶ月目になった。
本日もはじめての女性参加者があった。
男性よりも女性の方が股割りに関心が高いようだ。
先日の東京股割りワークショップも常連さん以外は
全員女性だったところをみると、
女性の方が我慢強いのかもしれない。
しかし、女性代表のよし子がいうには、
女性の場合は、力の入れ方がわからない方が多いので
痛いというより、もどかしい。
男性の場合は、力を入れすぎてしまうから辛いのでは?
そうだ。
確かに、スポーツに集中している男性は筋力が強く
股関節の動きを力づくでおこなってしまう傾向がある。
股関節を滑らかに動かすためには、
その動作に必要にして十分な筋の作用が望ましい。
そのような動作ができるようにするための股割り練習なのだが、
辛さが壁になっているようだ。
股関節をコントロールできず力を必要以上に入れてしまう状態は、
体の位置、緊張、動きをたえず感知、修正するはずの
深部感覚(固有感覚)が鈍くなっているからだ。
力を抜いて、リラックスしなさい、
といわれても深部感覚は無意識に体を調節するものなので
鈍くなっている状態では感度が悪い。
つまり、体の中の視力が低下している状態なのだ。
これは、筋肉に負荷をかける習慣がある人によくみられる。
そのような場合は、股割りでボディイメージと向き合うことが大切だ。
今月はいつもと異なり、今度の日曜日に名古屋・構造動作研究会の勉強会がある。
昨夜は資料作成のためにパワーポイントと格闘した。
ハムテンション( hamstring - tension)の図版が上手くいかない...。
骨格筋は収縮して力を発揮する。
その他にテンションを保って動きを支える役割のものがある。
舟の帆を張る、テントを張る、のようにヒトの動きを張って支えるのがハムテンションだ。
これは、坐骨結節に付着するハムストリングスが動きの中でどうあるべきなのか?
ということ。
ハムテンション( hamstring - tension)は、動きのキレを向上させるためのトレーニングに欠かせない。トレーニングは自らの動きによって生じる内部の刺激を感知する感覚を厚く、研ぎ澄ませて、動きにキレを与える。優れた体のコントロールは、自分の体を絶対的に所有している者のみ可能なのだ。
とはいえ、股関節の深部感覚(固有感覚)がかなり鈍っているので、まずは自分の股関節を所有して、それからコントロールの訓練になる。
さて、今夜は股割り練習会がある。
股割りは、股関節の深部感覚(固有感覚)をよみがえらせるのに適したトレーニングだ。今回も初めての女性が参加されるので股割りレクチャーからスタート。私はトレーニングで何をするのか?という理解を大切にしている。股割りにチャレンジする皆さんの目的は様々。股関節を動かすということが、トレーニングの理解なしで発展することはまずない。はじまりは、意気揚々と股割りにチャレンジされる方が多いのだが、それっきりの方も多い。
私は、人には自己を求めるタイミングがあると思っているので他者の理解に深追いする気はない。講師の指導力といえば、その点ではダメな指導者といえるだろう。しかし、股割りチャレンジャーとしては常に皆の先頭に立って参加者を引っぱって行くように心がけている。だから、私のことは指導者というよりも股割りチャレンジの先輩くらいに考えてもらうと丁度いいのかもしれない。
参加者の皆さま、こんやもよろしくおねがいします!
5月第3金曜日の股割り練習会は常連さんが軒並み欠席、全員が女性の会だった。
この日は、渥美半島から初参加の方があったので股割りレクチャーからスタート。
練習会では足の末端のアプローチで股関節の動きを滑らかにする。
さらに上肢のアプローチで股関節の動きを滑らかにする。
四肢と体幹の連動を見据えた股割りを練習しました。
私自身、これまでにない股割りの練習ペースでまったりとした変化に驚き。
参加者の顔ぶれでずいぶんと内容や雰囲気が変わるものだと実感しました。
ガンガン攻めるばかりが股割りでないってことですね。
終了後は、五十肩が1年以上長引いているという女性の方とプチワーク。
まわりから「五十肩の治療は1年以上かかるよ。簡単に治らないよ。」
といわれて、すっかり暗示にかかっている。
これでは、当然治りません。
肩の構造と仕組みを理解して状況を把握し頭を整理すれば
暗示は徐々に解けていきます。
股割りも同様のことがいえます。
マイナスイメージで股割りに取り組むよりも
プラスイメージで練習した方が変化が出しやすく、上達も早い。
みなさま、攻めの考え方で股割りにチャレンジしましょう!
昨日は名古屋市内を転々とまわり個人指導を行った。
昼にNHK名古屋で「女性のための骨盤おこし」講座を終えたよし子と合流、そして福井から見えたご夫婦に体の構造と仕組みを説明した。奥様は「骨盤おこし」はじめ私の著作を4冊も読んでくださっていて独学なりにも効果を出していたのには嬉しかった。
これまで本を読んで独学で効果を出された方を何人か見てきたが、それでも股関節の位置と感覚が定かでない。繰り返しになるが、股関節の位置の確認をしつこいくらいにしてみて丁度良いと思う。
さて、今夜は股割り練習会がある。
構造動作トレーニングで取り組んでいる股割りは動きを滑らかにするためのトレーニングだ。ハイキックをできるようようにしたいから180度開脚を目標にしている方もある。私はハイキックをできるようにしたいのならハイキックの練習をすればよいと思う。しかし、決まって筋肉が硬いとハイキックができないという答えが返ってくる。そして、筋肉がやわらかくなればハイキックができるようになるのだという。
構造動作トレーニングの股割りは筋肉をやわらかするためのトレーニングをしない。股割りは動きの中で筋肉を適切に作用させるための訓練なのだ。そのような理由で筋肉にストレッチをかけることはしない。単に180度開脚が目標ということであれば構造動作トレーニングの股割りと目的があわない。
構造動作トレーニングの股割りは運動解剖学に基づいて訓練しているので、トレーニングで何をするのか?ということが明確でない間は訓練がきついだけになる。まずは頭の整理をすることが肝要。
4月の第1金曜日は名古屋・またわり練習会。
4/1はエイプリルフールだが。
嘘が思いつきません...。
しかし、春休みということで小学生たちに向けて
お楽しみ股割りを随所に思いつきました。
嘘つきよりはいいよね。^^
小学生ともなると、
かなり独自の癖を身に付けていますので
脚のアライメントの調整が必要です。
せっかく早く走れる子でも
脚のアライメントにズレが生じていては、
怪我やパフォーマンスの低下といった
トラブルに見舞われる可能性が高くなります。
ということで、
脚のアライメント調整またわりワークで
大人も子供も入念に調整しました。
また、猫背の習慣からなのか、
体感が安定してない様子。
一気に体幹をまとめるまたわりワークで
大人も子供も背筋を整えました。
そして、子供が飽きかけてきた頃合いをみて
動きのまたわりスパート!
matawari for movement。
マタワリ・フォー・ムーブメント。
子供は身軽、うらやましーい。
春休みっぽくって、いいですね。^^
股関節の動きをリズムから感じ取る♪
リズムから股関節の動きを感じ取る♪♪
どっちも、ある、ある!
マタワリならではの両者体験。
股関節を動かして、
股関節を感じて、
頭上を越えて、シュ、シュッと!
夕方から降り出した雨が本降りになった。
今夜の名古屋・またわり練習会には、学生さんが参加した。
競技をしている選手は脚がパンパかパン。
これをストレッチやマッサージで筋肉を伸ばすくらいのことはするものの
根本的なケアができていない。
それにもかかわらず、競技をしているから体がボロボロだとか、
元々体が硬いからと思い込んでいる。
そんなバナナ.....。
ということで、脚の動きを見直した方がいい。
自分の手足くらいはコントロールできるようにしておかないと、
競技で使用する道具のコントロールどころの話ではない。
上手い選手は技術でかなりカバーできてしまうが、
それでも体に蓄積している負荷は計り知れない。
練習テーマは股関節の外転、外旋、屈曲をコントロールできるようにする。
せめて自分の脚くらいはコントロールできなくちゃ。
骨と関節から筋肉を分離させるような作業から
末端の細かな筋肉にそれぞれに意思を通す作業をはじめる。
学生さんはかなり苦戦の様子。
他の参加者たちはそれに負けじと果敢に攻め込んでいる。
おぉ、なかなかいい雰囲気。
若い選手というのは、筋力に頼り過ぎる傾向にある。
そして、その筋力によって動きにブレーキをかけてしまう。
自分の思いが末端に通らない、体と意志が噛み合わない、
何ともいえない歯がゆい思いが苦痛に洗われる。
骨と関節から筋肉を分離させるような作業はそういうものだ。
なんだかんだで、学生さんがんばりましたね!
スポーツ動作の大雑把な感覚に慣れ過ぎて
細かな感覚が薄くなっているけれど
焦らずに自分というもの、動きというものを
見つめ直すきっかけになればと思います。
さて、前回復活したTさん、
恥骨の感覚がわからなかったようなので復習しました。
床で骨盤を立てることができなければ、
高さをつけて調節することが大切です。
ポジションができていないのに床で頑張ったところで
それは無理をしているだけのこと。
自分がコントロールできる可能な範囲を確実にしてください。
明日も引き続き股割りです。
名古屋「またわり練習会」オープン初日は、初参加者のレクチャーからはじまった。6年前にテレビで紹介していただいてから、定期的な練習会を設けようと思いつつずいぶん時間がかかってしまった。
股割りの練習は畳の部屋が向いている。
いい感じの部屋が見つかってよかった。
19時になると、メンバーが合流。
またわり練習会が始まる。
2回のプレオープンで検討した練習内容の流れも、
いざ本番になってみれば、ずいぶん形が変わっている。
しかし、はじめて参加の方たちも
骨盤ポジションを入念に確保したからだろう
それなり、まったりと練習会に馴染んでいる。
生れてこの方、体が硬く、やわらかい経験がないという
参加者の夢はやわらかくなりたい。
大きく開脚が出来たらどんなにか素敵だろう。
6年前にテレビで「またわり」を知って、習い始めたが諸事情で
遠のく。そして再びチャレンジ。
息子さんが陸上競技で右膝前十字靭帯を断裂し再建手術をする。
それをきっかけに体の構造やトレーニングに
関心を持った参加者は怪我をしない動きをしたいという。
インターネットや書籍をたどり、たどって、
本日、またわり練習会に参加。
巡りあわせ、タイミング、ご縁、どの言葉が適切なのだろう。
6年越しだからなのだろうか、私の心の中に新たな芽生えがある。
大事に、大切に、したいと思った。
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