MATAWARI JAPAN 股割り・開脚前屈

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    【都市伝説】股割りで筋を切った結果「悲惨な再起不能・歩行困難」股割りは、お相撲さんが筋を切って開脚をできるようにする、というイメージがあります。私も股割りにチャレンジする前は、股割りは「痛い」「苦痛を伴う」稽古、というイメージがありました。私の股割りチャレンジは20年になりますが、正しい股割りの方法は筋を切りません。私が実際に股裂き(またさき)で筋を切った経験をお伝えしたいと思います。監修:中村考宏股割り歴20年。MATAWARI JAPAN 代表。柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。えにし治療院院長。【DVD】構造動作トレーニング “股割り”を極める(BABジャパン)、著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、しゃがむ力――スクワットで足腰がよみがえる(晶文社)、“動き”のフィジカルトレーニング(春秋社)他多数。メディアUP!−名古屋テレビ【メ〜テレ】で股割り紹介。テレビCM股割り「割る」出演。BABジャパン 月刊秘伝10月号「股割りの秘密」【前編】【後編】。他プロフィール詳細股割り歴20年、筋断裂・末梢神経麻痺からのスタート私は小学校4年生から大学、柔整専門学校まで柔道をしていました。小学校のときは、体が硬かった記憶はありませんが、高校大学の柔道部のときは、筋トレとストレッチの時間が苦痛でした。私はいつもストレッチから逃げて回るほど体が硬かったのです。その後、柔道から離れ、運動をしなくなった私は、柔道で体を酷使していますので腰痛や体の不調に悩まされるようになりました。当時は、いろいろな先生にお世話になりましたが、結局、決め手になるような改善はなく、不調続きでした。そして、結婚し、子供ができた頃から、休みの日はアウトドアにでかけるようになりました。子供と一輪車に乗って遊んだり、山歩きに出かけたりするようになったからでしょうか、運動をするようになってから腰痛ばかりでなく、体の不調が軽減したようでした。そのころの経験が、現在の股関節の実践研究をはじめるきっかけになりました。どれだけ筋肉をマッサージしたでしょう、どれだけ体中に鍼を刺したでしょう、どれだけ先生方に手をかけてもらったでしょう、それでも決め手となる改善がなかったものが、自らの運動で激変したのですから私の治療概念は180度転換しました。開脚90度で後ろにひっくり返る体の硬さ、一大決心から奈落へ治療院を開院してからは、一輪車やランニングで積極的に体を動かしていました。しかし、体の硬さがネックになっていました。それは、来院された患者さんに予防のためのストレッチを紹介しても、体の硬い私には指導ができませんでした。当時は開脚90度で後ろにひっくり返るレベルでしたから全く説得力がありませんでした。そのような理由があり開脚は気にしてやっていましたが、開脚前屈ができるようになる気配はりませんでした。歯がゆい思いをしていた私はあるとき「何が何でも開脚前屈をできるようにするという」一大決心をしました。その日から私は股割りに取りつかれました。土曜日の仕事が終わり自宅に帰って午後から就寝まで股割り、日曜日起床後から就寝まで股割り、月曜日仕事の前に股割り、昼休み股割り、帰宅後から就寝まで股割り、これが2週間くらいつづきました。1つのことにこれほど集中したことは初めての経験でしたが、やればできるもの、開脚前屈がある程度の形になりました。あるとき、治療院に体操競技の顧問の方が来院されました。その方は私の股割りをみて本格的だといってくれたので、調子に乗って開脚前屈をさらに広げようとしました。今思えばそれが股裂き(またさき)になっていたのだと思いますが、お尻と太ももの付け根でパチーン!と、筋が切れる音がしました。その数時間後には足が垂れ下がり、歩行が困難な状態になってしまったのです。股割りで筋を切った結果、失われた足の感覚を追い求めて2004年11月のある夜、私は暗闇の中で「感覚の異常」という恐怖におびえていた。私の右脚は、私の意識に反応することなく、無意識と無の合間から、かつては私の脚だったことを忘れ去られまいと、もがき苦しみ、私の身と心にこれまでに経験がないほどの恐怖を投げつける。私の右脚は、私の右脚という形をした、ただの肉の塊だった。なぜ、このような事態になってしまったのだろうか。原因は、私が180度開脚に憧れ、無理な開脚ストレッチを繰り返し、結果、ある一線を越えてしまったことにある。カラダの構造にそぐわない無理な動きによって、神経回路がショートし、末梢神経麻痺(まっしょうしんけいまひ)という状態に右脚が故障してしまったのだ。故障の瞬間はいまでもよく覚えている。大きく開脚をして、床に胸をつけて大腿の筋肉が張り裂けんばかりにグイグイ伸ばしきった。その瞬間、伸張限界を超えた筋肉が一気に収縮、臀部あるいは大腿のつけ根辺りでバチンッと何かがはじけた。直後、臀部の激しい痛みとともに右の足指の感覚が薄れはじめ、次第に右足首のコントロールを失う。数時間後には右足が、ぷらんと垂れた。筋損傷だけにとどまらず末梢神経に障害がおきた。おそらくL4(腰神経)〜S1(仙骨神経)のレベルで故障し、足の指は曲げ伸ばしができず、腿も動かなかった(足の指の伸筋と屈筋・下腿の伸筋と屈筋が運動不能「完全麻痺」、膝の曲げ伸ばし(屈筋)はわずかに運動可能だった。大腿前面はしびれていた。一般には、麻痺としびれが混同されていることが多い。麻痺は、神経の障害により身体機能の一部が損なわれる状態のことを言う。たとえば、運動しようとしても、四肢などに十分な力が入らず、感覚が鈍く感じる状態(不完全麻痺)。またはまったく動かすことができない。感覚がまったく感じられない状態(完全麻痺)。つまり麻痺とは、運動障害であり、しびれは感覚の異常なのだ。その日の夜から感覚の異常という恐怖に襲われた。感覚の異常には、異常感覚、錯感覚、知覚過敏、無感覚などがある。異常感覚とは、外的刺激によらない感覚の異常であり、誘因なく熱さや痛みなどを感じることだ。しびれなどがそれである。鎖感覚とは、外的刺激による感覚の異常であり、触られただけで冷たく感じたりすること。知覚過敏とは、感覚を強く感じてしまうこと。感覚鈍麻とは、感覚を弱く感じること。無感覚とは、感覚をまったく感じないこと。右足の感覚の異常は皮膚分節から、これがどの神経レベルの故障なのか、理解する手掛かりになった。末梢神経は脳および脊髄より出て全身に分布する。脳からです神経を脳神経、脊髄から出る神経を脊髄神経という。末梢神経系は、機能的には運動や感覚機能を司る体性神経系と各種の自律機能を司る自律神経系とに分類される。脊髄神経の感覚神経と、その神経によって支配される皮膚領域には規則的な対応があり、皮膚の脊髄神経支配領域が分節性に配列している。これを皮膚分節という。感覚の異常は、決まって暗く静まる夜中に激しく襲ってきた。右足の末端は、完全に麻痺して、ただの肉の塊のはずなのに、ジンジンと脈打つ鼓動とともに錐で突き刺すような鋭く激しい痛みが迫ってくる。それはまるで灼熱と極寒を行き来しているようであり、薄手のタオルケットが足先に触れたためか、または痛みからなのか、それとも恐怖なのか、私は叫びながら飛び起きて、暗い部屋に明かりをともす。横になっているよりも壁を支えに立っている方がましな気がして、右脚は接地できないながらも、一晩中でも立っている方がいくぶん安心だったそれでも朝日が差し込むころになると恐怖は和らぎ、わずかながら仮眠をとることができた。日中は垂れ下がるつま先をマジックバンドで背屈に固定し、家内の肩をかりて移動した。感覚を感じないぶら下がった右脚では、カラダを支えることすらできなかった。私のものなのに私のものでない脚が右下方にぶら下がっていて、運動は起こせない。足の位置も、足にかかる抵抗、重量もわからない状態では、右脚を何かに引っかけてもわからない。同じような状態に陥った人には骨折してしまう人も多いだろうと思った。まさか、準備運動やリハビリで馴染みのあるストレッチが、故障の原因になるとは思いもしなかった。私は大学卒業後、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得し、病院に勤務していた。それゆえに、今回のようなケースの末梢神経麻痺が現代の医療では治療が難しいものだということを頭では理解できたが、恐怖と睡眠不足、精神的な不安でいらだち、とてもすぐには冷静になれなかった。意識に反応しない右脚に、しばらく途方に暮れたが、家族の献身的な支えがあり、やがて私は前進する覚悟を決めた。「深部感覚」から身体がよみがえる!(晶文社)P18〜P22私が末梢神経麻痺から回復するために工夫しおこなったリハビリにつきましては、「深部感覚」から身体がよみがえる!(晶文社)に執筆しました。「深部感覚」から身体がよみがえる!: 重力を正しく受けるリハビリ・トレーニング復活!そもそも「体が硬い」とはどのような状態なのだろうか?身体は思い込みでできているある背中の曲がった小さなおじいさんがいらっしゃいました。生前は「おじいさんも小さくなってしまって」「背中が曲がってしまったんだね」と親戚で話していました。しかし、その方が亡くなった時、布団に寝かされているのを見て、皆が驚きました。なんと、背中がまっすぐな大男になっていたのです!また解剖の研究室に行っても、遺体の方々はご高齢の方ばかりです。しかも皆、身体がまっすぐできちんとしている。最初は理由がよくわからないので「なぜ背骨の曲がっている人がいないのだろう」と本気で不思議に思っていました。皆さん姿勢のよい人だったのかな、と。何が起こっていたかというと、意識・無意識的に身体にかけていた余計な力がなくなり、筋肉の縮みが解消されたのです。それで真っ直ぐに戻ることができた。おそらく、どの方も同じだと思いますが、背中や腰が曲がっている方は、亡くなられると一度弛緩して、それから死後硬直がはじまり、そのかたちで棺に収められます。つまり、生きているときは、自分の意識・無意識の入力によって、身体の使い方、姿勢を保っているわけです。「思い込み」が身体を作っている。腰や身体が曲がってしまうのは、あまり良いことだとは思えません。しかし、悪い方向に保つことができるのであれば、意識的にトレーニングすることで、その入力を良い方向に切り替えていくこともできる。そして、いまよりも良い状態にすることも可能なのだ、と気が付きました。「骨盤おこし」で身体が目覚める(春秋社)P.20〜P22これは、「骨盤おこし」で身体が目覚める(春秋社)に執筆したエピソードです。「体が硬い」という状態は、今の自分の意識・無意識の入力によってできあがっています。開脚90度で後ろにひっくり返ってしまうほど体が硬かった私は「何が何でも開脚前屈をできるようにするという」一大決心をしました。そして、意識的にトレーニングすることによって、開脚前屈がある程度の形になったのだと思います。骨盤おこしで身体が目覚める(春秋社)体が硬くて開脚できない理由!股割り動作の神経系統が出来上がっていないしかしながら、開脚前屈がある程度の形になったとはいえ、筋断裂・末梢神経麻痺という大怪我に発展したわけですから、「思い込み」だけの意識的なトレーニングでは危ういのです。人は亡くなると一度弛緩して、それから死後硬直します。体が弛緩するのは神経系統が停止するからです。私の末梢神経も圧迫されて停止しましたから、足がぶらん、と垂れてしまいました。足が硬直しなかったのは諦めずにリハビリに励んでいたからなのだと思います。とはいえ、股割りができる人と股割りができない人、神経系統は共に作動しています。何が違うのでしょうか?これは開脚姿勢をとる、開脚前屈をする、という姿勢と動作の神経系統ができあがっているか、できあがっていないか、ということになります。例えば、野球をはじめたばかりの子が、ボールを上手く投げれない。投球動作のお手本を見て、まねて、反復して、投球動作の神経系統をつくっていくのです。体が硬くて開脚ができない理由は、股割り動作の神経系統が出来上がっていないからなのです。ボブ・アンダーソン氏提唱「ストレッチ理論」と「股割り理論」は別もの私は、開脚前屈がある程度の形になった、と思い込んでいましたが、それには股割り動作の神経系統が出来上がっていませんでした。私が取り組んでいた股割りはいわゆる「股裂き(またさき)」になっていたのです。股裂きは、筋肉を伸ばすストレッチの方法になります。1960年代にアメリカから始まったストレッチングの理論は、1975年に発売されたボブ・アンダーソン氏の著書『STRETCHING』により日本にも広く普及しました。今やストレッチはスポーツや健康向上のためのエクササイズとして常識になっています。しかし、股割りを股裂きのようにストレッチの方法でおこなってしまうと、筋肉の伸長限界に到達してしまいます。そうすると、私のように運悪く筋肉を断裂させてしまうのです。筋肉の特徴は収縮をして力を発揮します。股割りは、開脚前屈という動作を円滑におこなえるようにするためのトレーニングですので、動作に作用する筋肉を収縮できるようにしていかなければなりません。ですから、股裂きのように筋肉を伸ばし切ってしまうと、動作に筋肉が作用しませんので、動作が円滑になることはありません。若いお相撲さんたちも股割りに励んでいるようですが、股裂きになりがちです。股裂きは、開脚ができているように見えますが、中身がありません。パフォーマンスを低下させる可能性が高いので正しい股割りトレーニングに励んでほしいと思います。間違っていた股裂き、開脚ストレッチと股割りは別もの「本当の股割りとは」お相撲さんやバレリーナは股の筋を切って開脚をできるようにする、というのは間違いだったようです。これは、私のように間違った股割りをやってしまったお相撲さんやバレリーナが股の筋を切ってしまった、ということでしょう。体が硬い人で180度開脚に憧れている人は多いと思います。そして、股裂きでもいいから180度開脚ができたらかっこいい、という人もいます。股裂きは、筋肉が断裂して再起不能に発展する可能生があるのでよくよく考えてください。私は股裂きの失敗から本当の股割りトレーニングを学ぶことができました。股割りは、股関節の外転、外旋で開脚姿勢をとり、股関節の屈曲で開脚前屈をする動作です。股割りは、開脚前屈の動作を円滑におこなえるようにトレーニングします。これは開脚前屈動作の神経系統をつくっていくのです。まずは股割り動作のお手本を見て、まねて、反復して、時間をかけて神経系統をつくっていくことが大切です。股割り動作は、開脚前屈で終わりではありません。そのつづきは、股関節の外転、外旋、屈曲から股関節の内転、内旋、伸展に切り替える動作があります。一般には、足抜きといいますが、股関節の切り返し動作を股割りではロールオーバーといいます。ロールオーバーは動作のキレをトレーニングします。今後、ロールオーバーに挑戦する股割りチャレンジャーを心待ちにしています。股割りにチャレンジする東京・股割りチャレンジ教室第3日曜日(+前日の土曜日)「股関節の回転力」をアップして、運動の質を根本から変える構造動作の「股割りトレーニング」を指導します。構造動作トレーニング・東京教室「“超”スムーズな動きを作る 〜 股割りチャレンジ教室」三重・股割り個人指導中村考宏が股割りの個人指導をします。初心者から経験者まで対応します。股割りトレーニングは積み重ねていく心身の鍛錬です。正しい方法を身に付けて、怪我がなく、効果的にトレーニングを行うことが大切です。個人指導
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  • 180度開脚ストレッチ(股裂き)と股割り(MATAWARI)の違い
    180度開脚ストレッチ(股裂き)と股割り(MATAWARI)の違い股裂き(またさき)180度開脚ストレッチ股割り股裂き(またさき)と股割りの画像を並べてみましたが、違いがわかりますか?実際に股割りのチャレンジをしている人でないと、違いがわからないかもしれません。股裂きと股割りではトレーニング内容、目的が違います。自分に必要なトレーニングは、どちらなのか、明確にすることが大切です。今回は股裂きと股割りの違いについて考えてきたいと思います。監修:中村考宏股割り歴20年。MATAWARI JAPAN 代表。柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。えにし治療院院長。【DVD】構造動作トレーニング “股割り”を極める(BABジャパン)、著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、しゃがむ力――スクワットで足腰がよみがえる(晶文社)、“動き”のフィジカルトレーニング(春秋社)他多数。メディアUP!−名古屋テレビ【メ〜テレ】で股割り紹介。テレビCM股割り「割る」出演。BABジャパン 月刊秘伝10月号「股割りの秘密」【前編】【後編】。他プロフィール詳細ボブ・アンダーソン氏提唱「ストレッチ理論」と「股割り理論」は別もの私は、開脚前屈がある程度の形になった、と思い込んでいましたが、それには股割り動作の神経系統が出来上がっていませんでした。私が取り組んでいた股割りはいわゆる「股裂き(またさき)」になっていたのです。股裂きは、筋肉を伸ばすストレッチの方法になります。1960年代にアメリカから始まったストレッチングの理論は、1975年に発売されたボブ・アンダーソン氏の著書『STRETCHING』により日本にも広く普及しました。今やストレッチはスポーツや健康向上のためのエクササイズとして常識になっています。しかし、股割りを股裂きのようにストレッチの方法でおこなってしまうと、筋肉の伸長限界に到達してしまいます。そうすると、私のように運悪く筋肉を断裂させてしまうのです。筋肉の特徴は収縮をして力を発揮します。股割りは、開脚前屈という動作を円滑におこなえるようにするためのトレーニングですので、動作に作用する筋肉を収縮できるようにしていかなければなりません。ですから、股裂きのように筋肉を伸ばし切ってしまうと、動作に筋肉が作用しませんので、動作が円滑になることはありません。若いお相撲さんたちも股割りに励んでいるようですが、股裂きになりがちです。股裂きは、開脚ができているように見えますが、中身がありません。パフォーマンスを低下させる可能性が高いので正しい股割りトレーニングに励んでほしいと思います。「Stretching 」 Bob Anderson (著) 1980/6/1 ストレッチとは、股割りとは、Wikipediaによると、スポーツや医療の分野においてストレッチあるいはストレッチングとは、体のある筋肉を良好な状態にする目的でその筋肉を引っ張って伸ばすことをいう。 筋肉の柔軟性を高め関節可動域を広げるほか、いろいろなメリットをもたらす。なお、ここでいう筋肉とは骨格筋のことである。股割り(またわり)とは、スポーツにおける練習、または技術の一つ。開脚、股裂きとも。相撲、テコンドー、ダンス、シンクロナイズドスイミング、フィギュアスケート、体操競技、ヨーガなどで取り入れられている。ストレッチも股割りも同じような意味でとらえてしまいがちですが、両者は全く「質」の異なるものです。骨格筋は「収縮」して力を発揮します「ストレッチ」と「股割り」は、筋肉を「伸張」すると筋肉を「収縮」するの違いがあります。ストレッチは筋肉を伸ばしてやわらかさを求めるのに対し、股割りは筋肉を収縮して動きを求めます。筋肉が力を発揮するのは「収縮」したときです。股関節は、筋肉が「収縮」することにより可動します。つまり、股関節の可動が広がるのは、筋肉の「収縮率」が上がったときです。≪参考書籍≫“動き”のフィジカルトレーニング(春秋社)ストレッチで獲得するやわらかさとは?現場では、「股割り」のことを「股裂き」や「開脚ストレッチ」として混同され取り入れられています。「股裂き」や「開脚ストレッチ」で180度開脚を達成した場合は、伸張反射を鈍らせてしまった状態のことが多いのです。筋肉には、伸ばされると縮むという特性があります。これは、伸張反射といわれる生体の防御反応で、関節が可動範囲を超えて怪我をしないように制御しています。「開脚ストレッチ」で開脚180度を達成したとしても、動作では動きにキレがない、怪我が絶えない、という結果が待っているのです。つまり、「開脚ストレッチ」は筋肉を伸ばす(伸張)ばかりで股関節の動きの訓練に至っていないのです。ですから、「開脚ストレッチ」は股関節をやわらかく滑らかに動かすのに向きません。これは、ストレッチを否定しているわけではなく目的に合わないのです。ストレッチは、適度に心身をリラックスするのによいでしょう。股割りは、股関節をやわらかく滑らかに動かす股関節をやわらかく滑らかに動かすためには、股関節をそのように動かす訓練が必要です。「股割り」はそのための一つの方法なのです。「股割り」は、股関節を外転、外旋、屈曲に筋肉を収縮して動きを訓練をします。「股割り」も「ストレッチ」と同様、緻密な知識と実践を要します。股関節のやわらかい滑らかな動きを求める、動きのキレを求める、怪我の予防を求めるのには、「股割り」などの動きの訓練が必要なのです。【開脚ストレッチ(股裂き)】体がやわらかい人の問題点、開脚前屈のポイント爪先が内側に倒れる体がやわらかい人の開脚前屈の問題点について。体がやわらかい人の特徴は180度開脚から前屈をすると、べったり力なく床に伏せてしまいます。そのとき、つま先が正面を向いて股関節が内旋、あるいは、股関節の動きがないまま脚が内側に倒れてしまいます。さらに腰が丸まって、下腹と床が接触できないので空いてしまいます。腰が丸まるまた、つま先を立てて足をキープすることができても、腰が丸まってしまいます。基本に忠実なクラシックバレエの指導者でも開脚前屈の最終で腰椎の生理的前弯を保持することができず、腰が抜けてしまいます。つまり、腰が入らないのです。どのような体のやわらかさが良いのか?スポーツ、ダンス、格闘技などをする場合に「体がやわらかいとよい」といわれてきましたが、長年やわらかい人たちを見てきた経験から股関節をコントロールできない柔軟性は滑らかな動作をするのに逆効果になります(円滑な重心移動)。実際、体がやわらかい人たちからは、股関節をコントロールできない、怪我や体の痛みなどの相談を多数聞いてきました。これは、一般の方の健康のための柔軟性ということではなくて、競技など動作にキレを与えていかなければならない人たちの柔軟性ということです。自分自身がコントロールできない関節の可動域というものをイメージしてみるとわかりやすいかもしれません。いくら開脚幅が広がって上体を前屈できているように見えても、自分がその開脚前屈の動作で股関節を外転・外旋−屈曲のコントロールができていなければ、実践で使えない可動域ということです。体がやわらかい人の開脚前屈のポイント開脚前屈のポイント開脚前屈では腰椎の生理的前弯を保持、つまり、体幹を保持して動作をすること。つま先を立てて両足を保持した状態で体幹が股関節から前屈すること。股関節から体幹が前屈すると、恥骨結節、下腹の順で床に接触します。体がやわらかい人は、このポイントを注意してみて下さい。腰椎の生理的前弯を保持して開脚前屈動作をおこなう理由は、腰が丸まる、あるいは、腰椎が後弯した状態では、骨盤の運動が止って、腰椎が運動を代償していることになります。これでは、股関節の運動を起こせないばかりか、第2仙椎に運動軸がある仙腸関節の動きを止めて、骨盤自体の動きを制限してしまいます。恥骨結節から下腹が床につくということは、股関節から骨盤が動いている証拠なのです。【股割り(MATAWARI)】股関節の動きで骨盤前傾、第2仙椎を運動ポイントに体がやわらかければ何となく健康やスポーツ動作に良いイメージがあります。それで体をやわらかくするために股割りに興味を持たれる方が少なくありません。体が硬い人もやわらかい人も同じように股割り動作をするのですが、体が硬い人はもちろんのこと、体のやわらかい人も同じように苦戦します。骨盤前傾とは?ストレッチで開脚前屈はできても股割りができない体が硬い人にとってはよくわからない話だと思いますが、体がやわらかい人でも股割りをやってみなければわからないことなのです。体のやわらかい人の中には自分の動きに不足している感覚に気づいて股割りにチャレンジする人もありますが、一般にはよくわからないことだと思います。反り腰を骨盤前傾、腰を立てることが骨盤後傾だったり、皆さんさまざまな解釈をしていますので、まず股割り動作のメカニズムから整理していかなければなりません。骨盤前傾といっても股関節の運動によって骨盤の位置が変化するものと、それ以外の腰や足の位置によって変化した状態があります。たいがい、これらの区別なく骨盤前傾と解釈されています。股関節を動かして骨盤を前傾させれないということは股割りができていないのです。ストレッチの開脚前屈で胸を床につけることはできても股割りで下腹を床につけることができない。つまり、股関節を動かすことができていないということなのです。股割りの運動ポイントは第2仙椎辺り▲ 出典:Grant’s METHOD of ANATOMY股関節を動かして骨盤を前傾させるときの運動ポイントは第2仙椎辺りになります。股関節を動かせないで骨盤を前傾させようとすると運動ポイントが腰辺りになって反り腰や腰を曲げることに繋がります。クラシックバレをやられていて、やわらかい方などは股関節の可動の不足分を腰で補うために反り腰になっている方が少なくありません。第2仙椎を運動ポイントに股関節を動かすことで、いわゆる腰の入った動作で股割りができるようになります。ストレッチ開脚前屈で胸が床についたとしても下腹は床から離れていて腰が伸びた状態になっています。これは腰の筋肉で多裂筋などが伸張状態になっており収縮して体幹保持をするという作用ができてない状態にあります。ですから股割りでは恥骨接触から下腹が床につくように体幹を保持しながら股関節を動かして骨盤を前傾させていきます。力学的に骨盤がもっとも強度を発揮する位置で開脚前屈をする構造動作トレーニングでおこなっている股割りでは、解剖学的肢位を基準にしません。股関節がいつでも動き出し可能な骨盤と大腿骨のポジションを基準にしています。それは、骨盤の安定と強度を確認することで容易に判断できます。私はこのポジションを機能的肢位としてトレーニングおよびリハビリの基準にしています。股関節の動きの感覚や骨盤と脊柱、大腿骨の位置感覚がよくわからないという場合は、実感がまだともなっていないということでしょう。体の構造と仕組みに沿ったトレーニングを行っていれば必ず股関節の動きを円滑にすることができます。痛みや運動制限をともなうトレーニングは必ず何かしらの理由がありますから動きを通して自分のポジションを見直すことが大切です。その積み重ねは深部感覚(固有感覚)を色濃くし、動きにキレが与えられることでしょう。 足を高く上げるための開脚「脚上げ」、股割りからの縦開脚「股割り」に興味を持った理由を聞くと「脚を高く上げれるようになりたい」という方が結構な割合でおられます。空手やダンスをされる方など、股関節の可動が大きければ大きいほど実践にも表現にも役立つイメージがあります。そのためにコツコツとストレッチをして大きく開脚をできるようにされた方が多いのではないでしょうか。しかし、中には大きく開脚ができるようになったが、股関節の運動感覚が鈍い、あるいは体をキープする筋力が弱い、怪我をしやすい、など次の課題をクリアするために「股割り」に興味を持つ方がおられます。これは、例えば「脚を上げる」ということを「動き」でみるのか、「かたち」でみるのか、その違いでトレーニングの過程が異なり結果に表れます。「動き」でみることができれば、股関節の滑らかな動きにキレをあたえることができます。逆に「かたち」でみてしまうと股関節の運動感覚を養うことができません。すると、はじめから「股割り」をすればよかった、という声を聞きますが、やってみてはじめてわかることもあるのだと思います。わたしもスタートは開脚ストレッチでしたし、はじめから股割りの概念があったわけではありません。経験して自分の行くべき方向性を知った、という感じです。足を高く上げるためにはストレッチよりも軸足が必要構造動作トレーニングでは、股関節をコントロールできなければ意味がありません。「脚上げ」についても同様にコントロール可能な股関節の可動域において「動き」にキレを与えていきます。まずは、股関節の深部感覚(固有感覚)を高めること。自分自身の股関節を所有していなければコントロールのしようがありません。つづいて、強く、安定して、直ちに次の動作へ移ることが可能な軸足と姿勢づくり。さらに股関節の運動方向を体に染み込ませていきます。「股割り」はこれらのいくつかの要素を養うのにすぐれていると思いますが、すべてではありません。「脚上げ」は股関節をコントロール可能な位置に軸足と体幹を保つことが大切です。それには軸足と体幹の位置覚、股関節の運動覚を高めていきます。「脚上げ」の「かたち」は縦開脚(スピリット)に似ていますので「股裂き」をされる方もあります。しかし、この場合も股関節の運動感覚を養うことができません。股関節の構造と仕組みを知った上で自分の目的に合ったトレーニングを心がけてください。足を大きく開こうとすると足がつっぱって開脚できない子供にそれらしいことは教え込まない先日、お子さんから「足を大きく開こうとすると足がつっぱって開脚できない」のは、「からだが硬いからなの?」と聞かれました。私が「体のどこが硬いの?」と聞き返すと太ももを指さして「筋肉???」「骨???」と首を傾げていました。どうして滑らかに開脚ができないのか?わからないのです。これは、お子さんだけではなくて大人でもわかりません。しかし、大人は子供に聞かれるとついつい何となくそれらしいことをいってしまいます。子供のうちに筋肉や体が硬いと教えられた子はこの先、ずっとそのように思い込んだままでしょう。そうすると「自分は体が硬いから...。」と、それ以上の可動域を動かすことなく感覚が薄く鈍くなっていきます。当然、普段やらない動きは感覚が鈍くなるのです。たまに運動をして体のあちこちが筋肉痛になるのは「体や筋肉が硬いから」というよりは「その動作に慣れていなかった」という方があっているでしょう。開脚動作も同じことがいえます。滑らかな開脚動作ができない理由は、これまでやってこなかった動きに慣れていないために骨の位置、関節運動の方向、筋肉の役割分担などが よくわからないのです。「足を大きく開こうとすると筋肉がつっぱる」という方は、開脚動作をするときの骨の位置、股関節運動の方向、筋肉の役割分担を練習し、その動作の神経系統が出来あがれば、足の筋がつっぱることなく滑らかな開脚ができるようになります。決して、体や筋肉が硬いから開脚ができないわけではないのです。【動画解説】股割りと股裂きの違い股割りにチャレンジする東京・股割りチャレンジ教室第3日曜日(+前日の土曜日)「股関節の回転力」をアップして、運動の質を根本から変える構造動作の「股割りトレーニング」を指導します。構造動作トレーニング・東京教室「“超”スムーズな動きを作る 〜 股割りチャレンジ教室」三重・股割り個人指導中村考宏が股割りの個人指導をします。初心者から経験者まで対応します。股割りトレーニングは積み重ねていく心身の鍛錬です。正しい方法を身に付けて、怪我がなく、効果的にトレーニングを行うことが大切です。個人指導
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  • 股割りことはじめ、まずは開脚前屈をできるようにする
    股割りことはじめ、まずは開脚前屈をできるようにする方法股割りの開脚前屈は、床に額や胸をつけません。股割りは床に下腹がつくように訓練します。今回は開脚前屈の方法を紹介します。監修:中村考宏股割り歴20年。MATAWARI JAPAN 代表。柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。えにし治療院院長。【DVD】構造動作トレーニング “股割り”を極める(BABジャパン)、著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、しゃがむ力――スクワットで足腰がよみがえる(晶文社)、“動き”のフィジカルトレーニング(春秋社)他多数。メディアUP!−名古屋テレビ【メ〜テレ】で股割り紹介。テレビCM股割り「割る」出演。BABジャパン 月刊秘伝10月号「股割りの秘密」【前編】【後編】。他プロフィール詳細股割りの開脚前屈の方法開脚前屈は、床にトライアングルベース(恥骨)をつけ、大きく開脚をして、足関節背屈、足の指を握ってキープ、MT.富士のポーズで体幹をまとめ、重心を前方へ移動し、前屈します。このとき骨盤は、股関節で屈曲し、恥骨、下腹、お臍の順に、床へ接触します。【重要】ヒップジョイント 股関節 hip jointまずは開脚前屈をできるようにしていきます。開脚前屈は足を大きく開いて股関節の外転、外旋位でキープします。開脚前屈は股関節の屈曲で骨盤が前傾する運動です。開脚をしたときの股関節の位置を明確にすることが重要です。股関節は英語でヒップジョイント hip joint といいます。一般には鼠径部の辺りを股関節とイメージしがちですが、解剖学ではお尻の関節です。開脚前屈では、股関節の動きを鮮明に感じれるように訓練していきます。トライアングルベース▲指先から身体だを整える(春秋社)著中村考宏P99開脚をするときの姿勢は、骨盤のトライアングルベースを床に接触します。トライアングルベースは、恥骨と両坐骨結節で結ぶ三角形の面です。クラシックバレエでは、骨盤を立てる、腰を立てる、骨盤をおこす、と表現されますが、具体的にはトライアングルベースを床に接触します。足関節を背屈でキープする足関節の背屈足関節の底屈足関節の筋肉の作用背屈:前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋底屈:下腿三頭筋、長・短腓骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋、後脛骨筋開脚前屈をするときは、股関節の外転、外旋位をキープして前屈します。その際、足関節の背屈、あるいは底屈をキープします。股割りは足関節の運動に筋肉が作用する状態でないと正しい動作をおこなえません。足関節の運動でカマ足、バナナ足などの癖がある場合は改善が必要です。マウント富士のポーズ Mt.Fuji pose Japanese split matawari基本ポーズは、前と上の矢印のベクトルに腕を差し出し、中間重心を決定して、姿勢をまとめるためにおこないます。マウント富士のポーズは、開脚姿勢で足関節の背屈をキープし、ベクトル方向に腕を差し出し、姿勢をまとめ、股関節の屈曲運動を円滑にするためにおこないます。Mt.Fujiのポーズは、四肢と体幹が円滑に連動するための体をまとめあげます。体幹がまとまる、腕の位置、腕の運動方向を身に付けることが大切です。マウント多度のポーズ Mt.Tado pose Japanese split matawariマウント多度のポーズは、開脚姿勢で足関節の底屈をキープし、ベクトル方向に腕を差し出し、姿勢をまとめ、股関節の屈曲運動を円滑にするためにおこないます。マウント多度のポーズの特徴は、外旋六筋の収縮を確認しやすいことです。さらに、マウント富士のポーズで外旋六筋、臀筋、背中をつなげます。股割りで下腹が床につくようになるまで股割りは静的、動的なストレッチでなく、動作として捉えるとトレーニングがすすめやすいです。股割り動作をするための最良のポジションをセッティングし重心移動を円滑におこなえるようにします。 股割り動作が上手くできない段階では、筋肉が硬いことが原因で上手くいかない、と考える人が多いです。そして、硬い筋肉がやわらかくなることで股割り動作が上手くできるようになる、と考えがちです。しかし、体がやわらかく、筋肉がやわらかい人たちも股割り動作が上手くできません。どうして、筋肉が硬いのか、その原因を考えることが大切です。股割りで床に下腹がつくまでには、幾度となく問い続けられるテーマです。構造動作トレーニングの「股割り」は、おでこや胸を床につけて床に伏せるのではなく、ゆっくり重心を移動させて、最初に下腹がつくように訓練します。しかし、「床に下腹がつく」という段階で、どれほどの人たちの気持ちが萎えてしまったでしょうか。シンプルな運動なのですが、「床に下腹がつく」という段階は、股割りの難関です。これは、重心移動にともなう股関節の屈曲ができるようになると到達できます。「床に下腹がつかない」段階は、まだ股関節を屈曲するという運動感覚が備わっていないのです。ですから、じっくりと股割り動作を練って運動感覚を養う必要があるのです。足の実力不足股割りで下腹が床につくようになるまでには、足の実力をつけていかなければなりません。開脚前屈をするときは、足を大きく開いて股関節の外転、外旋位をキープし、前屈します。その際は、足関節の背屈をキープして、足が前方へ倒れないようにします。「床に下腹がつかない」段階では、足の実力不足のことがほとんどです。それは開脚前屈をするときに、十分な足関節の背屈のキープができていないのです。どうしても股関節ばかりに意識が集中してしまい、足の末端は疎かになりがちです。足関節の運動に作用する筋肉には、足の指の運動に作用する筋肉が含まれています。つまり、足の指の運動に、長母趾屈筋、長母趾伸筋、長趾屈筋、長趾伸筋が作用する状態でなければ、足関節の運動は不十分だといえます。足の指を握り込んだまま足関節の底背屈足の実力をつけるのには、足の指を握り込みながらの、足関節の背屈と底屈の運動が効果的です。これは足関節と足の指の関節が連動する状態にするためにおこないます。足関節と足の指の関節が連動すると、開脚前屈をするときに足をキープしやすくなり、床と下腹の距離がより近づきます。重心移動上体をkeepし、重心を前方へ開脚前屈をするとき、額や胸を床へつけるように上体を伏せてしまいがちです。股割りは床に伏せません。開脚前屈をするときは上体をkeepし、重心を前方に移動させます。股割りにチャレンジする東京・股割りチャレンジ教室第3日曜日(+前日の土曜日)「股関節の回転力」をアップして、運動の質を根本から変える構造動作の「股割りトレーニング」を指導します。構造動作トレーニング・東京教室「“超”スムーズな動きを作る 〜 股割りチャレンジ教室」三重・股割りパーソナルトレーニング・個人指導中村考宏が股割りの個人指導をします。初心者から経験者まで対応します。股割りトレーニングは神経系統を完成させていく心身の鍛錬です。正しい方法を身に付けて、怪我がなく、効果的にトレーニングを行うことが大切です。パーソナルトレーニング・個人指導
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  • スポーツ選手の股割り「180度開脚前屈」股関節のキレを鍛える方法
    スポーツ選手の股割り「180度開脚前屈」股関節のキレを鍛える方法 股関節運動のキレとは、どのようなことなのでしょうか?それは股関節が滑らかに動くことです。そのためには、股関節の運動に作用する筋肉が正常に働かなければなりません。筋肉の働きは、収縮をして関節を動かすことです。それが筋肉の正常な働きなのです。股関節のストレッチを必要以上にしている選手は注意が必要です。正常な筋肉は収縮をして力を発揮しますから、股関節の動きを鍛えなければ、股関節が滑らかに動くようにはならないのです。今回は股関節のキレを鍛える方法を紹介します。監修:中村考宏股割り歴20年。MATAWARI JAPAN 代表。柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。えにし治療院院長。【DVD】構造動作トレーニング “股割り”を極める(BABジャパン)、著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、しゃがむ力――スクワットで足腰がよみがえる(晶文社)、“動き”のフィジカルトレーニング(春秋社)他多数。メディアUP!−名古屋テレビ【メ〜テレ】で股割り紹介。テレビCM股割り「割る」出演。BABジャパン 月刊秘伝10月号「股割りの秘密」【前編】【後編】。他プロフィール詳細開脚前屈で股関節の動きを鮮明に捉える現在の構造動作トレーニングの股割りは、20年前、大腰筋に注目し研究することからはじまりました。当時は、私自身が大腰筋を使えているのか?使えていないのか?その感覚さえもありませんでした。それは、陸上競技の世界記録保持者たちの鍛え抜かれた肉体から生み出される美しい動作に魅了され、その動作の根源について、どうしても知りたかった私はトップアスリートの大腰筋が発達しているということで、スポーツ界で注目されていた大腰筋が、その動作の根源であるのかもしれないと思い、確かめたくてしかたがない衝動にかられました。しかし、どのようにして確かめればよいか、その手段がわかりませんでした。あるとき、開脚前屈をする機会がありました。私は学生のときから体が硬く、開脚90度も開かない状態で後へひっくり返るくらいでしたので、ストレッチを避けて通るような柔道選手でした。しかし、国家資格を取るために勉強した解剖学、筋肉治療で学んだ臨床解剖学のおかげで、開脚前屈と大腰筋がつながったのです。それからは、体が硬いからと逃げるわけにはいきません。解剖学を再び体で学び直しながら開脚前屈で股関節屈曲、外旋で作用させて、大腰筋が作用する状態にするしかありませんでした。その後、開脚前屈から股割りへ目的が明確になり、取り組み続けていますが、長い道のりになってしまいました。ストレッチを避けていた私が、一流選手の美しい動作に魅了されたのをきっかけに大きく意識が変わったものです。今では、生きた解剖学を実感しながら教材としての股割りが楽しみになりました。現在は、大腰筋の研究から切り返し感覚の研究へと発展し、次の課題を研究しています。大腰筋の収縮で開脚前屈をする構造動作トレーニングの股割りは大腰筋の作用で開脚前屈をおこなえるようにします。開脚前屈は股関節を屈曲する動作です。股関節の動きは下肢の知覚と運動を循環させることにより円滑になります。陸上競技の世界記録保持者たちのように、すでに大腰筋の作用や股関節の運動方向が良好な状態にあれば、その必要はないのかもしれませんが、そうでなければ大腰筋の指標があればトレーニングが発展します。股割りは、股関節から体幹を大腰筋で屈曲する作用を、見た目でも確認できるトレーニングなので、自分の大腰筋の状態を把握しやすいのです。また、大腰筋の作用や股関節の運動方向が良好な状態は、お腹がやわらかいので大腰筋を触って確認することもできます。開脚前屈は大腰筋の作用でできるようにすることでパフォーマンスが上がります。開脚前屈で床を下腹が捉えたら股関節を切り返す開脚前屈は、股関節の外転、外旋、屈曲です。股関節のキレを鍛えるのには、開脚前屈で床を下腹が捉えた状態から、股関節を内旋、内転、伸展に切り返します。これは構造動作トレーニングに基づく「股割り」ではロールオーバーといいます。股裂き(開脚ストレッチ)では、足抜といいます。足抜きは開脚前屈から足を内転、伸展の位置に移動させます。股割りのロールオーバーは動作に筋肉の作用がありますが、股裂きの足抜きは、筋肉を伸ばしたまま、あるいは、筋肉が作用しないままおこないます。股関節のキレは、動作で筋肉が作用している状態でおこなわなければ鍛えることができまいのです。股関節のキレを鍛える「股割り」のトレーニングスポーツの各競技動作では股関節運動のキレが重要です。股関節のキレを鍛える「股割り」のトレーニングの様子です。股割りにチャレンジする東京・股割りチャレンジ教室第3日曜日(+前日の土曜日)「股関節の回転力」をアップして、運動の質を根本から変える構造動作の「股割りトレーニング」を指導します。構造動作トレーニング・東京教室「“超”スムーズな動きを作る 〜 股割りチャレンジ教室」三重・股割り個人指導中村考宏が股割りの個人指導をします。初心者から経験者まで対応します。股割りトレーニングは積み重ねていく心身の鍛錬です。正しい方法を身に付けて、怪我がなく、効果的にトレーニングを行うことが大切です。個人指導
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  • 力の原理「凝縮と放出」股関節の切り返し
    力の原理「凝縮と放出」股関節の切り返し監修:中村考宏股割り歴20年。MATAWARI JAPAN 代表。柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。えにし治療院院長。【DVD】構造動作トレーニング “股割り”を極める(BABジャパン)、著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、しゃがむ力――スクワットで足腰がよみがえる(晶文社)、“動き”のフィジカルトレーニング(春秋社)他多数。メディアUP!−名古屋テレビ【メ〜テレ】で股割り紹介。テレビCM股割り「割る」出演。BABジャパン 月刊秘伝10月号「股割りの秘密」【前編】【後編】。他プロフィール詳細力の原理「凝縮と放出」力の原理は、股関節「外旋」と「内旋」で表現することができます。力の凝縮は股関節「外旋」がピークに達した瞬間、そして、小さく凝縮した力(エネルギー)の塊が、放出した瞬間「内旋」が生まれます。これは動きの「キレ」として表現される動作になります。各競技動作の中で、すでに動作の原理に薄す薄す気づいている選手は、意識的な股関節「内旋」でなく、力の原理で生み出される「内旋」に注目してみてはいかがでしょうか?特に、動きの「キレ」が鈍っていると自覚している選手は、表面的な体の左右差や捻じれ、その中に潜む運動基礎感覚のズレを修正することが大切です。そして、体に備わっている力の原理原則を開花させ、世界で活躍できる選手が増えることを楽しみにしています。股割りにチャレンジする東京・股割りチャレンジ教室第3日曜日(+前日の土曜日)「股関節の回転力」をアップして、運動の質を根本から変える構造動作の「股割りトレーニング」を指導します。構造動作トレーニング・東京教室「“超”スムーズな動きを作る 〜 股割りチャレンジ教室」三重・股割り個人指導中村考宏が股割りの個人指導をします。初心者から経験者まで対応します。股割りトレーニングは積み重ねていく心身の鍛錬です。正しい方法を身に付けて、怪我がなく、効果的にトレーニングを行うことが大切です。個人指導
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  • バレエ股割り解説
    バレエ股割り解説 アンデオール(ターンアウト)【バレエ股割り解説?】大腰筋必須!180度開脚前屈できるがアンデオール(ターンアウト)ができない【バレエ股割り解説?】大腰筋必須!足抜き180度開脚前屈、股関節の外旋と内旋【バレエ股割り解説?】180度開脚前屈の解剖学、股関節の外旋の練習方法【バレエ股割り解説?】後屈と180度開脚前屈の解剖学アラベスクの股関節の伸展【バレエ股割り解説?】カマ足(バナナ足)は股関節外旋が抜けた足、開脚前屈で外旋キープ【バレエ股割り解説?】外反母趾の予備軍チェック開脚前屈股関節外旋と長母趾屈筋【バレエ股割り解説?】外旋力トレーニング 開脚前屈で外旋筋「股関節の凝縮と放出」【バレエ股割り解説?】内転筋が難しい理由、大腰筋の開脚前屈で股関節の外旋をコントロールする【バレエ股割り解説?】ターンアウト(アンデオール)股関節外旋の開脚前屈の身体技法バレエとストレッチの歴史【バレエ股割り解説?】開脚アンデオール(ターンアウト)アンデオールはできるが開脚前屈が苦手な理由【バレエ股割り解説?】開脚前屈アンデオール(ターンアウト)の解剖学、股関節外旋筋の神経支配を確保するための腹腰ポジション【バレエ股割り解説?】開脚前屈アンデオール(ターンアウト)神経学、女性器男性器の知覚、足を故障しやすい原因、臍下丹田【バレエ股割り解説?】大きく開脚するための外転筋の使い方、開脚前屈アンデオール(ターンアウト)大腿筋膜張筋、中臀筋、小殿筋、外側広筋
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  • 股割り解剖学
    股割り解剖学睾丸を隠す秘技「コツカケ」解剖学的中心位置で股割り股関節内外旋トレーニング必須「睾丸の解剖学的中心位置」について説明しています。骨盤後傾の姿勢が体に染みついていると、男性器は肛門側に垂れさがり、女性器は下垂しやすくなります。特に男性は股割りの切り返しトレーニングで必須となります。骨盤前傾動作をおこなう際に睾丸の位置が定まらないと円滑な動作がおこなえません。空手の秘技に「コツカケ」といい睾丸(急所)を隠す技があるそうですが、股割り動作には、そこまで急所を奥に隠す必要はなく、解剖学的な中心位置に収めます。また、睾丸の位置はバランス感覚に影響しますのでプロアスリートに必須の位置感覚です。これはピッチング動作、スイング動作、ランニング動作など、繊細なバランスが中心からズレているとハイパフォーマンスをするための妨げになるからです。ぜひ、構造動作トレーニングの股割りに取り組んでいる方にも身に付けてほしいと思います。【股割り解剖学】臍下丹田の覚醒方法 開脚前屈で大腰筋を作用させる【伸脚(しんきゃく)】体幹キープ円滑な重心移動のための股関節と足をコントロール、開脚からの伸脚、いすに座ってからの伸脚
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  • 股割りQ&A
    股割りQ&A股割りにはどのような効果があるのですか?構造動作トレーニングの股割りの効果は、重心移動が滑らかになること、股関節の回転力が上がることです。運動経験がなくても、股割りにチャレンジできますか?はい。股割りはカラダの動きをスムーズにするための訓練です。運動経験は必要ありません。股割りは健康法ですか?構造動作トレーニングの股割りは「鍛錬」です。健康目的の方は、「骨盤おこし」「趾(あしゆび)」「骨格ポジショニング」をおススメします。「骨盤おこし」の体験談を参考にしてください。→体験談|骨盤おこしストレッチと股割りは違うのですか?違います。構造動作トレーニングの股割りは筋肉を収縮して股関節を動かす訓練です。筋肉は伸ばしません。構造動作トレーニングでは筋肉を伸ばすストレッチを股裂きといいます。股裂きだといけないのですか?目的が違います。構造動作トレーニングの股割りは動きの訓練ですので股関節に適切な運動入力が必要です。しかし、股裂きは筋肉を伸ばしますが股関節への運動入力はありません。股割りと股裂きの違いカラダが硬いのですが、股割りをするとやわらかくなりますか?構造動作トレーニングの股割りは動きの質を高めるための訓練です。例えば、股関節の動きがスムーズになって180度開脚前屈が可能な可動域を手に入れた。可動域が広がることは、やわらかくなる、というよりも体をコントロールできるようになる、という感覚です。それでもやっぱり、股割りとストレッチを併用した方がいいのでは?目的が大切です。おそらくストレッチを併用した方が股割りの形に近づきやすいのではないかと考えてみえるのではないでしょうか。構造動作トレーニングの股割りは運動の質を高めることが目的ですので形に捉われて動作の妨げになるようなストレッチ入力はしません。「股割りは筋を切る」と聞いたことがあります。本当ですか?構造動作トレーニングの股割りでは考えられません。筋を切るということは筋肉の働きを損なうことだと考えます。また訓練によって得た可動域ではないため運動の質の低下は否めないでしょう。股裂きで筋を切って歩行困難になった股割りは腰痛に効果がありますか?もちろんです!といいたいところですが、股割りはハードルが高いと思います。まず、御自身の腰痛の原因を明確にし、それに必要な対処をおこなってください。ギックリ腰の予防に股割り?私は難病指定を受けています。股割りをしても大丈夫でしょうか?難病に限らず疾患のある方、あるいは妊娠中の方はかかりつけの担当医師にご相談し許可を得てください。*股割りのチャレンジはいかなる場合も無理のないように自己責任でお願いします。股割りをするとあちこちの筋肉が痛くなります。やり過ぎでしょうか?同じ量をやっても痛くなる人と痛くならない人がいます。痛くなるというのは必ず理由があります。例えば、適切な骨格ポジションをキープすることができず筋肉に負担をかけてしまった。というように、痛みが出るのには理由があります。股割りができる状態になってくると痛みが自分の伸び代になります。そうなると一日集中して股割りを訓練しても痛みが出ることはめったにありません。骨格ポジションがキープできるようになると痛みを出すことの方がが難しくなります。ですから、やり過ぎということは考えにくいです。股割りは動きの訓練です。股割りをした後は脚や股関節が軽くなるなどの効果が出るはずです。効果が出せるように訓練することが大切です。開脚前屈の方法開脚をすると内転筋がつっぱって痛いです。筋肉が硬いからでしょうか?それは脚を広げ過ぎです。股割りは、関節に遊びをもたせることが大切、脚をもう少し狭めて行ってください。ストレッチを続けていても180度以上の開脚ができません。構造動作トレーニングの股割りは、まず股関節の屈曲からはじめます。開脚幅というのは股関節の屈曲率の結果と考えています。また、構造動作トレーニングの股割りでは、筋肉をストレッチ(筋肉を伸ばす)しません。必ず、股関節の主動作筋が収縮するように運動の訓練に徹します。開脚前屈でおでこが床につくようになりました。股割りはできていますか?構造動作トレーニングの股割りは床につくのは下腹です。努力次第です。180度以上の開脚前屈はできるのですが、股関節を動かす感覚がわかりません。股関節の運動入力が不足していると考えられます。やわらかい人に多くみられますが股関節を動かす訓練で解消されます。構造動作トレーニングの股割りは股関節を100パーセント動かすための訓練です。やわらかい人は開脚をした時に?足指を握り込んで底屈?踵を天井に向けて足をキープ、で股割りを行ってください。しっかり足をキープしてお尻の奥の外旋六筋まで届くように訓練してください。もともと脚抜きができます。ロールオーバーができるということでしょうか?構造動作トレーニングの股割りは、?開脚前屈をします。そのとき、床に下腹がついた状態で足の爪先とお皿(膝蓋骨)は上かやや外を向いています。つまり、股関節は外旋をキープしています。?腹圧をかけると脚が抜けます。股関節が外旋から内旋に切り替わる。これがロールオーバーです。?で床に下腹がついていない、あるいは外旋がキープできていなければロールオーバーではありません。横開脚の前屈はできるのですが長座前屈が出来ません。なぜでしょうか?おそらく横開脚の前屈も股関節を十分に可動できてないと考えられます。前屈の基本は骨盤を立てることです。それが出来てないために長座前屈ができない可能性があります。坐骨結節が後向きにあるか確認し、もし下向きにあるのなら骨盤立位にする訓練が必要です。縦開脚ができるようなるにはどうしたらいいですか?構造動作トレーニングでは、横開脚の股割り→ロールオーバー→縦開脚の順で訓練します。縦開脚ができる状態になるには、まずロールオーバーができる状態にします。そして股関節外旋側の脚が前、内旋側の脚が後で縦開脚になります。股関節の外旋ができません股関節外旋、アン・ドゥオール、ターンアウトができない理由の多くは、股関節の構造や機能を理解できてないことにあります。構造・機能に即した外旋トレーニングをする必要があります。股割りをしようとしても、骨盤を立たせることができません。どうしたらいいでしょうか?構造動作トレーニングの股割りは必ず骨盤立位の状態からはじめます。できない場合は、お尻の下にクッションなどで高さをつけて骨盤立位になるように調節します。DVDを見ながら股割りを続けています。自分のやり方があっているのか心配です。実際に見てみないとわかりませんので各地のセミナーへご参加ください。代表の中村にお声をかけてください。自己流でやっても大丈夫でしょうか?不安です。代表の中村は当初、自己流で股割りをやりはじめて脚を酷く壊しました。その経験からカラダの構造・仕組みに即した構造動作トレーニングの股割りへと発展しました。一人で始める不安な気持ちはよく理解できます。不安要素を解消するためにも各地のセミナーへ参加されることをおススメします。股裂きで筋を切って歩行困難になった股割りのやり方がわかりません構造動作トレーニングの股割りのやり方はこちらをご覧ください。[DVD]構造動作トレーニング “股割り”を極める股割りのやり方を何度聞いてもわからない股割りは構造動作トレーニングの中の一つのトレーニング方法です。まずは構造動作トレーニングの考え方を理解する必要があります。股割りは一日に何分、何回やればいいでしょうか?構造動作トレーニングの股割りは量より質です。手順を正確に行えば1回の股割りでも効果は絶大です。多少きつくても正確な動作の入力をすることで質の良い動作が身につきます。子供のうちに股割りをやらせた方がいいですか?お子さん自身がやりたいというのならご両親も一緒に挑戦してください。強制的にお子さんだけにやらせるのはマイナスです。セミナーに参加すれば、すぐに股割りができるようになりますか?できません。「股割りができるようになりたい」「ロールオーバーができるようになりたい」と思って参加される方が多いです。構造動作トレーニングの股割りは動きの質を高めるための訓練ですので、できる、できないということよりも、動きの質の変化を求めています。もし構造動作トレーニングでいう股割りができるというのであれば、簡単に手に入るものではありません。簡単に股割りができるようになる方法はありませんか?ありません。少なくとも構造動作トレーニングの股割りは簡単にはいきません。とりあえず180度開脚ができるようになりたいです。構造動作トレーニングの股割りの趣旨とは合わないと思われます。股割りができるようになりたい。どれくらいで、できるようになりますか?構造動作トレーニングの股割りは、できるようになる、ということでいえばかなりハードルの高いトレーニングです。股割りチャレンジをはじめて20年の代表中村も自身ができるようになったとは思っていません。焦らず、長い目で問いかけつづけてみてください。いくつかのトレーニングメソッドのよさそうなものを取り入れています。股割りを取り入れると効果的ですか?効果的とはいえません。これは勉強熱心な指導者や選手が陥りやすい混乱を招く考え方で、実際にカラダが混乱しているアスリートは多いです。そのような場合は、構造動作トレーニングの股割りを難しくします。逆に、運動経験のない一般の人の方がすんなりいきます。股割りは構造動作理論というベースがあります。動きに生かすためのトレーニングとしての股割りですので、多くの理論が噛み合うことは難しいと考えられますので、股割りを取り入れることは控えた方がいいでしょう。股割りがキツイのか、選手が積極的にやりませんそれは選手が股割りの必要性を感じていないからではないでしょうか。股割りは強制されてやることではありません。選手が気の毒ですから止めてください。それでしたら、趾トレーニングをおススメします。→趾(あしゆび)野球のトレーニングに股割りを取り入れています。実際の野球動作にどのような効果があるのでしょうか?構造動作トレーニングの股割りは、元々カラダが備えている機能を目覚めさせるトレーニングです。股割りは機能を目覚めさせるための股関節の運動入力をします。実際の野球動作では入力された股関節運動が滞りなく出力できれば、それが効果と考えていいでしょう。股関節運動は野球に限らず各競技動作において、カラダのキレ、動きのキレに直結する主要運動です。構造動作トレーニングは股割りの完成形を目指すというよりも実際の動作に転換するということを目的にしています。股割りの効果は、股関節が滑らかに動く(足の運び、重心移動、体幹の回旋運動)などがあります。これを野球動作で活かせるようにトレーニングしてください。股割りの効果が出せません効果が得られない場合は適切な運動入力がされてないか、出力の際に動作を妨げる何かしらの理由があると考えられます。これは構造動作トレーニングを理解し、入力と出力の確認を習慣づけることで効果を出せるようにすることができるでしょう。構造動作トレーニングの股割りが、本当の股割りなのでしょうか?これは代表の中村が信じている股割りです。世の中には様々な考えや方法があります。自分に合うものが本当の股割りになるのだと思います。インターネットで股割りにたどり着きました。まず、何からはじめればよいでしょうか?構造動作トレーニングの股割りのやり方はこちらをご覧ください。[DVD]構造動作トレーニング “股割り”を極めるサイトの股割りのやり方を参考にしましたが、できるようになりません。どうしたらいいですか?サイトの無料情報には限界があることをご理解ください。しかし、取組み次第でコツをつかめることもありますので焦らず実践研究に励んでください。股割りDVD構造動作トレーニングの股割りのやり方はこちらをご覧ください。[DVD]構造動作トレーニング “股割り”を極める股割りチャレンジ東京・股割りチャレンジ教室第3日曜日(+前日の土曜日)「股関節の回転力」をアップして、運動の質を根本から変える構造動作の「股割りトレーニング」を指導します。構造動作トレーニング・東京教室「“超”スムーズな動きを作る 〜 股割りチャレンジ教室」三重・股割り個人指導中村考宏が股割りの個人指導をします。初心者から経験者まで対応します。股割りトレーニングは積み重ねていく心身の鍛錬です。正しい方法を身に付けて、怪我がなく、効果的にトレーニングを行うことが大切です。個人指導
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  • 股割りの効果
    股割りの効果何が“股割り”なのか?“股割り”と一言にいっても人により考え方、捉え方は違う。開脚ストレッチをイメージしているかもしれないし、或いは拷問のような股裂きをイメージしているかもしれない。構造動作トレーニングの股割り(以下、股割り)は、そのどちらでもない。構造動作トレーニングでは、筋肉を伸ばさない、反動をつけない、他者の力を加えない、というルールのもとで股割り動作をおこなう。[DVD]構造動作トレーニング “股割り”を極める“股割り”は鍛錬股割りは自らが内部環境と向かい合い心身を練っていく鍛錬法であり、健康法との線引きが必要。鍛錬とは、きびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえること。“股割り”の具体的な効果股割りの効果は心身が強くなること。具体的には、足腰が強くなるなどの効果がいわれる。構造動作トレーニングでみてきた“股割り”の効果股関節の回転力が上がる大腿前面・内側の筋緊張が和らぐ足の運びが滑らかになる深くしゃがむなどの深い動作で腰が入る股関節の可動域が増す姿勢改善(いつでも動きやすい姿勢になる)重心移動が滑らかになるなど“股割り”は効果を出せるように訓練するトレーニングは自分が期待する効果を出せるように行う。そのためには、効果に至るメカニズムを知ることが大切。股割りは、心身のメカニズムを探り、知り、効果に至る筋道をカラダで実感するよう訓練をすすめる。効果とは効果とは、ある働きかけによって現れる、望ましい結果の意味。自分が望む効果とは?なぜ、股割りを訓練するのか?それは、自分が望む効果を出すため。例えば、股関節の回転力を上げることが自分の望む効果だとする。ならば、当然、股関節はどのようなメカニズムで回転するのかを知らなければならない。そして、股関節の回転メカニズムを踏まえ股割りに臨む。頭と体を駆使して効果が出せるレベルを手に入れる。効果を出せない股割りをやると痛くなるだけ、あるいは思うような効果を出せない。それは、メカニズムを理解していない、頭と体がバラバラ、やり方が適切でない、などの理由がある。訓練を積み重ねて効果を出せるレベルを手に入れることが必要。あくまでも構造動作トレーニングの“股割り”構造動作トレーニングの股割りに挑戦した方たちの感想は、「股関節を動かすことがこんなにも難しいことだとは思わなかった」というのが多い。そして、股割りをやり抜くことができる挑戦者も稀。180度開脚ができるやわらかい挑戦者も多いが股関節を動かすことの難しさに途方に暮れる。やはり、鍛練なのである。“股割り”の効果は何かというならば「股関節を動かすことができるようになるということに尽きる」。効果:5年目のチャレンジャー名古屋の蟹江氏は2010年に股割りをはじめた。それまでにストレッチ、股裂きなどの開脚を20年間つづけてきたが、開脚をしても力むばかりで肝心の股関節を動かすことができなかった。5年目になり「股関節を動かすということが何となくわかってきた」という。以前に比べて腰が入り、それなりになってきた。
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  • またわりトレーニング日記2021-1-27〜2021-12-26
    2021-1-27〜2021-12-26監修:中村考宏股割り歴20年。MATAWARI JAPAN 代表。柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。えにし治療院院長。【DVD】構造動作トレーニング “股割り”を極める(BABジャパン)、著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、しゃがむ力――スクワットで足腰がよみがえる(晶文社)、“動き”のフィジカルトレーニング(春秋社)他多数。メディアUP!−名古屋テレビ【メ〜テレ】で股割り紹介。テレビCM股割り「割る」出演。BABジャパン 月刊秘伝10月号「股割りの秘密」【前編】【後編】。他プロフィール詳細2021-12-26 使える股関節へ動きを鍛える hip joint movement先日、治療で来院した競輪選手に股割りをみてほしいといわれた。とりあえず股割りトレーニングをやっているそうだが、ロールーバーまでやってみせてくれた。すると、これであってますか?と私に聞く。まだ、股割り動作の精度が低いため、股関節をコントロールする実感がなく、これであっているのか半信半疑の様子。しかし、とりあえずやてみる、という行動はとても大切なことだ。行動がなければ、股割りの世界をみることはできない。私は股割り動作について改善点などについては教えることができるが、やっていない選手には何もいうことはない、がんばってほしい。使える股関節を手に入れるためには、股関節の動きを鍛えなければならない。股関節がやわらかい、硬いということと、股関節を使えることとは別のことなのだが、股関節を実感できない段階では、それを理解することが難しい。股関節をゆるめたり、ほぐしたりしたとしても、使える股関節を手に入れることは出来ないのだ。▲日本人体解剖学 金子丑之助著股関節に痛みや違和感がある選手は、股関節が使えていない場合が多い、と考えた方がよい。そして使える股関節を手に入れるためには自分が何をしていかなければいけないのか?トレーニングとは、自問し続けるものなのだと思う。2021-12-20 股割り開脚前屈の手順、股関節屈曲で骨盤前傾 Japanese stretch MATAWARI構造動作トレーニング・東京教室の参加者から、『股割りで股関節を切り返す時のタイミングがわからない』と質問がありましたので動画をアップしました。参考になりましたら幸いです。 「股割り」のやり方は、大きく開脚をして、足関節背屈、足の指を握ってキープ、重心を前方へ移動し、体幹が前屈する。このとき骨盤は、股関節で屈曲し、恥骨、下腹、お臍の順に、床へ接触する。接触を確認した後、股関節を切り返す。この切り返す動きをロールオーバーという。股関節の外転、外旋、屈曲⇒内転、内旋、伸展への一連の動作を、構造動作トレーニングの股割りという。 恥骨、下腹、お臍の順に床へ接触していない場合は、足のキープが不十分、股関節から骨盤を完全に屈曲できていない。床に胸は接触しても下腹が浮き、らくだのように腰が丸くなっている。足関節背屈、足の指を握り、足が前に倒れないようにキープできるようにすることが大切だ。 2021-12-02 股割りトレーニングに観る動作の真理久しぶりに大阪・構造動作トレーニングの参加者と連絡を取った。元気に自粛生活を送り、自主トレに励んでいるそうだ。そして、「股割りトレーニングは素晴らしい!なんて今さらながら実感しています。笑」との返信があった。私が股割りトレーニングの何が素晴らしいのか、尋ねると、「人体の真理、動きの真理に近づいている感じがします。蜃気楼かもしれませんが・・・ でも蜃気楼が大事。」とのことだった。蜃気楼とは物体の見える方向が、大気の屈折により真の方向からずれて見える現象。彼はフランス文学を専攻していたのでロマンチストなのだが、私にもわかるような気がする。私の股割りトレーニング歴は20年くらいになるので、その間に様々な体、動作の変化、気づきがあった。気づきの中には、何か凄いことに気づいてしまったのではないか、と蜃気楼、あるいは妄想のようなことが多々あった。1つのことを深めていくことは、他人には知りえない、自分の世界を掘り進めていくことになる。掘り進めていく過程で気づくことというのは、掘り進めた先では普通のことなのだが、先に到達してない段階では凄いこと、蜃気楼、妄想のようなことなのだ。しかし、掘り進めた先には真理があるのだと信じている。股割りトレーニングは、シンプルな動作であるから、動作を深めていくことで、頭から余分な知識が削り落ち、体の運動と感覚の循環が良好な状態を築きやすいのだと思う。2021-11-17 股割りロールオーバーと開脚脚抜きの違い先日、フィジカルトレーニングとして取り組んでいる股割りをみてほしいとの希望があった。希望された方は体がやわらかいスポーツ選手。なので、股割りのロールオーバーのようなことが簡単にできてしまう。本人は、これでよいのか、わからないという。そして、これができると何に効果があるのか、わからない様子。股割りのロールオーバーは股関節外旋、外転、屈曲から内旋、内転、伸展に切り替える。体のやわらかいスポーツ選手がやってみせたのは内旋、外転、屈曲から内転、伸展の股関節の回転運動がないものだった。股割りがある程度できるようにならないと、この違いを認識することが難しいのではないかと思う。体のやわらかいバレエダンサーで、股割りのロールオーバーに似ている開脚脚抜きをする際、股関節の感覚がない、股関節の動かし方がわからない、と自覚している人もいる。まずは、股割りトレーニングに取り組んでみる。そして、正確なルーティーンを身に付け、股割り動作の質を高めていくことで、良し悪しがわかり、その効果を実感できるのだと思う。股割りはフィジカルトレーニングとして優れている。是非、若い選手にはやりきってほしい。▲日本人体解剖学 金子丑之助著2021-09-27 技の精度を上げるための姿勢、基本動作の原理原則今日は秋晴れの過ごしやすい気候だった。夜は、仕事帰りの男性が来院した。股割り歴は10年の男性、コロナ禍も毎日の股割りは欠かしたことがない。股割りをはじめる以前は、長時間の立ち仕事や家族とディズニーランドに行って帰ってくると、腰や背中、膝などが、痛くなってしかたがなかったが、股割りのコツがわかるようになってからは、長時間の立ち仕事も長距離を歩いても、へっちゃらになったという。仕事場でも、若い人から、動けるおっさん、といわれるのが、嬉しいそうだ。趣味の合気道歴は数十年になるが、本部の80代の先生から肩の力が抜けて身体つきが変わった、と褒められて、益々、股割りに磨きをかけようと意気込んでいる。男性は、身体つきというのが、骨格位置だと解釈している。最近は、合気道の技も大切だが、骨格位置を求めることにより、強く、安定し、すぐさま次の動作へ移ることができる姿勢で技を出すことにより、格段に技の精度が上がるのだという。股割りは、シンプルな基本動作だ。何かを追及している人の中には、基本動作の中にある、原理原則に気づいている人がいる。しかし、シンプルな基本動作は奥深い、出来ないもどかしさを越えていきたいそうだ。ある程度、股割りらしくなってきたが、足の使い方、腕の使い方、胸の運動方向など、修正ポイントはたくさんある。身体をやわらかくすることで、動けるようになると、誤解している人が多い。動けるようになるためには、身体を動ける状態にすることが必要で、決して身体をやわらかくすればよい、ということではない。身体を動ける状態するというのは、股割りのようなシンプルな基本動作を、あたりまえに出来る状態にするということだ。基本動作の原理原則を辿っていく過程で起こる、様々な変化は、自分にとって良い気づきをもたらす。これを積み重ねていける人を私は尊敬する。 2021-08-30 股関節痛、股関節を動かす実感股関節を動かす、なんとなくできそうな感じはするが、実際のところ実感がない。股関節が硬い人は、股関節を動かせないから、股関節を動かす実感はない。開脚がべったりできる人の中にも、股関節を動かす実感がない人が多い。股関節を動かす、なんとなくできそうな感じはするが、できない人にとっては、難しいこと。実感を伴わない股関節は、負担を受けて疲労しやすい。負担がかかっている状態であるという実感がないままに使い続け、股関節の違和感、股関節の張り、股関節のつまり、股関節の疲労、股関節の痛みへと発展させてしまう。股関節を動かす感覚がほしい。股関節を動かす、実感がない人は股関節の位置が曖昧。股関節を動かす、実感がある人は股関節の位置が明解。股関節は、ヒップジョイント、お尻の関節である。股、あるいは、鼠径部の関節だと、勘違いしたままでは、股関節を動かす、実感がないまま。正しい知識を身に付けることが大切だ。▲日本人体解剖学 金子丑之助著股関節を動かすことができているかは、股割りで開脚前屈をして検査することができる。開脚をしてハムストリングスや内転筋が痛くなる場合は、坐骨結節を圧迫していることが多い。坐骨結節はハムストリングスの付着部であるから、正しい骨盤の位置で開脚をすることが大切だ。▲日本人体解剖学 金子丑之助著開脚をする場合は、外転筋を作用させること。▲日本人体解剖学 金子丑之助著開脚をする場合は、外旋筋を作用させること。▲日本人体解剖学 金子丑之助著開脚前屈は、大腰筋を作用させること。股関節を動かす、なんとなくできそうな感じはするが、実際のところ実感が得られない。これは、股割りや股関節屈曲運動などで、実感を得ることができるようになる。実感がない人には難しい動きだが、チャレンジする価値はあると思う。2021-08-08 仙腸関節の可動と骨盤のアーチ構造股関節を正しく円滑に動かすためには腰背部の安定した維持が欠かせない。立位では下肢を除く部分の体重が両股関節にかかる。さらに歩行や走行など動作をおこなうさいには、その何倍もの重さで負荷がかかる。そのため下肢骨の結合は、体重を支持するために上肢骨の結合に比べ、より強固である。腰背部を安定して維持するためには、骨盤から股関節を介して伝達する力を分散して大腿骨に伝わる骨格位置を身に付けることが必要不可欠だ。▲骨梁の図出典「基礎運動学 中村隆一」、出典:Grant’s METHOD of ANATOMY骨盤から股関節を介して伝達する力を分散して大腿骨に伝わる骨格位置で、力学的に強度を備えた骨盤の位置は、恥骨結節と坐骨結節を結ぶ三角形の骨盤底面が接触する位置である。この骨盤と股関節のアーチ構造において、腰背部を安定して維持することができる。股割りで、骨盤の位置を検査する場合は、後方に坐骨結節を確認する。▲骨盤のアーチ構造股割りトレーニングで股関節の可動域が拡大したときに、仙骨と腸骨の間で、コクンという音を経験し、私は自分の仙腸関節の存在を実感した。仙腸関節は、仙骨と腸骨の両耳状面の間にある結合。この関節は、過去に動かない半関節として分類されたが、現在は、はっきりと区別できる関節隙と2個の対立する関節面をもつ滑膜関節として分類されている。仙腸関節の運動については、1.仙腸関節の上面と下面に隙間があく2.仙骨底が前後にゆれる(うなずき運動)3.腸骨が仙骨の上で水平に動く、3タイプの報告がある。私は仙腸関節を実感したが、運動については実感できていない。今後の股割りトレーニングの成果で、仙腸関節の運動について、なにか知り得ることがあるのなら楽しみだ。現在の私の考えとしては、仙腸関節は脊柱と骨盤を連結し、体重を分散するショックアブソーバーのような関節だと考えている。▲基礎・臨床解剖学 翻訳早川敏之 腰背部を安定して維持するためには、脊柱と下肢骨の力学的に強度を発揮する位置、各関節が役割を果たせる状態、そして、背筋第1層〜第6層、腹壁筋群、下肢筋群などが運動に際して正常に作用する状態であることが必要だ。 股割りで、骨格位置、関節の状態、筋肉の作用状態を検査し、検出された問題に対し、適切な処置を施すことが大切だ。そして、正しい動作の感覚入力、円滑な運動で出力をすることを繰り返し、正しい股関節の動きを身に付けることが必要だ。2021-08-06 脊柱起立筋と大腰筋の収縮力で骨盤を前傾する体位と移動運動の重要な要素の一つは、大腿骨頭部上での骨盤の前後方向への傾斜である。骨盤の前部の近位方向への運動、つまり恥骨結合を臍の方に持ってくる運動は、後方傾斜(骨盤後傾)とよばれ、腰部脊柱の屈曲をともなう。これと反対方向への骨盤の傾斜は腰部脊柱を伸展させる。この骨盤の前方傾斜(骨盤前傾)は脊柱起立筋と大腰筋の収縮によりなされる。骨盤の後方傾斜には、腹直筋と内外腹斜筋ばかりでなく、ハムストリング筋と大臀筋も関与する。▲基礎・臨床解剖学 翻訳早川敏之 一般にハムストリング筋として知られる大腿の後部の筋群は、股関節を伸展させ膝関節を屈曲させる作用がある。この筋群は、半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋の3つからなる。大腿が固定されていると、とくに大腿二頭筋は、骨盤の後方への傾斜に作用する。大腿二頭筋は長頭と短頭の2頭を起始にもつ。大腿二頭筋の短頭を除き、これらの3つの筋はすべて近位側は坐骨結節に付着する。大腿二頭筋の短頭は、大腿骨の粗線外側唇と外側顆上線からおこる。半腱様筋と半膜様筋は大腿の後内側に位置するのに対して、大腿二頭筋は後外側にある。臀部のもっとも表層の筋が大臀筋である。身体の筋のうちで最大で、この筋が大きいことがヒトの筋系の特徴で、これは直立姿勢を獲得する上で果たした役割に起因すると考えられている。大臀筋は腸骨の後臀筋線より後方、仙骨、尾骨の外側縁、胸腰筋膜、仙結節靭帯からおこり、下外側方に走る。大転子を越え、浅層は大腿筋膜の外側部で腸脛靭帯にうつり、深層は大腿骨の臀筋粗面に付着する。骨盤が固定されていると、大臀筋は大腿を屈曲位から伸展させる作用がある。大腿の強い外旋を助ける作用もある。上部の線維は股関節における強い外転に作用する。大腿が安定していると、この筋はハムストリング筋とともに、かがんだ姿勢から身体を起こす時のように骨盤を大腿骨頭上で後方へ回旋させるのを助ける。腸脛靭帯への付着によって、大臀筋は大腿骨を脛骨上で安定化させる助けとなる。また正常歩行の様々な位相において、断続的に作用するという点で重要である。梨状筋は中殿筋の深部に横たわっている西洋なし形をした筋である。仙骨の前面で上方にある3つの前仙骨孔の間および傍らからおこり、筋束は外側方に向かって集まり大坐骨孔を通って骨盤腔を出る。大転子の上縁に付着する。正常では、大坐骨孔を出るとき坐骨神経のすぐ上に横たわるが、ときには坐骨神経の総腓骨部が梨状筋を貫き、分割する。この場所で神経がワナにかかったようになるのを梨状筋症候群と呼ぶ。梨状筋の作用は伸展された大腿を外側方に回転する。大腿が屈曲していると、股関節を外転する。▲日本人体解剖学 金子丑之助著大腿四頭筋は脚の大きな伸筋である。この筋は、外側広筋、中間広筋、内側広筋、大腿直筋の4つの部分からなる。このうちの3つ、すなわち広筋は大腿骨上に起始があるが、大腿直筋は骨盤からおこる。大腿直筋は2頭からなり、下前腸骨棘および寛骨臼上縁からおこる。これらの筋は大腿前面をくだり、幅広い筋膜によって膝蓋骨底に付着する。大腿直筋は膝を伸展させるだけでなく、股関節を屈曲させる作用がある。この筋の作用は大腿が固定されていると、骨盤の前方への傾斜を助ける。▲日本人体解剖学 金子丑之助著競技動作において、脊柱起立筋と大腰筋の収縮によりなされる骨盤の前方傾斜(骨盤前傾)は重要だ。股割りは、脊柱起立筋と大腰筋を、どの程度、収縮して作用させることができているか、検査するのに適している。股割り動作で骨盤を前方傾斜するさいに、脚を固定することが重要だ。大臀筋と大腿四頭筋、ハムストリング筋、梨状筋などの外旋六筋など、それぞれの筋の作用、主動作筋と拮抗筋の関係を理解し、脊柱起立筋と大腰筋の収縮率を高めたい。2021-08-06 腹圧を高める腰方形筋と大腰筋腸骨領域の筋は、後腹壁筋とよばれることもある。これらの筋は、すべて脊柱に直接作用し、腰椎領域に付着する。大腰筋はT12〜L5の椎体の前外側部、それらの骨の間の椎間板、すべての腰椎の肋骨突起からおこる。骨盤の縁にそって下降し、鼠径靭帯の深部と関節包の前を通って、腱を介して大腿骨の小転子に停止する。腸骨筋は、腸骨稜の内唇、腸骨窩の上2/3、仙骨の上外側部からおこる。そして大腰筋とともに大腿骨の小転子に停止する。大腰筋は腸骨筋とともに、おもに股関節で大腿を屈曲する作用がある。下腿を固定すると体幹を屈曲する作用がある。 また、この筋肉は大腿を外側に回旋させるように作用する。座位においては、大腰筋が体幹の平衡に関与しているという報告がある。 これらの筋は、背臥位から座位に身体をおこすときに重要。小腰筋は、T12〜L1椎体外側部と、それらの間の椎間板に起始する。そこから下降して、長い腱によって恥骨隆起に付着する。弱い体幹屈曲として作用する。▲基礎・臨床解剖学 翻訳早川敏之 腰方形筋は、腰椎肋骨突起の先端にそって位置し、不規則な四辺形をしている。下方は、L5の横突起、腸腰靭帯に隣接する腸骨稜の後部に付着する。上方は、第十二肋骨の下縁とL1〜L4の横突起先端に付着する。骨盤が固定されているときは、この筋は腰部脊柱を側方に屈曲する作用がある。両側の筋が収縮した場合は脊柱の伸展を助ける。また左右それぞれが第十二肋骨を引き下げ、横隔膜の第十二肋骨からの起始部を安定化することにより吸気を助ける。▲日本人体解剖学 金子丑之助著股割り動作にて四肢と体幹の連動性と、後腹壁筋の作用状況を検査する。 胸最長筋が胸部と腰部を直立に保つように脊柱にそって縦に浮き上がっている状態でスタートする。 このときに坐骨結節の位置をそろえ、胸郭を安定して維持することが大切だ。股割りで重心を前方へ移動し、体幹を前屈する際に、恥骨結節〜下腹が床に接触しない場合は、骨盤と胸郭の位置が保てておらず、腰方形筋が作用していない。したがって、腹圧が不十分な状態であり、大腰筋が力を発揮できず、腰が入っていない動作になる。腹圧は、背筋、 前外側腹壁、後腹壁筋が、それぞれ作用する状態で腹内圧が高まる。しっかり、腹圧を高めて、動作をおこなえるようにしたい。2021-08-05 顎を引くとは?頸椎前部と関連のもつ筋頸椎前部と関連をもつ筋には、頚長筋、頭長筋、前頭直筋、外側頭直筋がある。これらの筋は、頸部および後頭部の屈曲に作用する。頚長筋は、頸椎の体全部にそって位置する。それぞれ、垂直部、下斜部、上斜部の3つの部分からなる。作用は、頚長筋全体では頸部を屈曲する、上斜部と下斜部は頸部を側方屈曲する、下斜部は頸部を回旋する。頭長筋は、頚長筋の前方やや外側に位置する。作用は頭部を屈曲する。前頭直筋は、頭長筋より深部に位置する小さな筋である。作用は環椎後頭関節において頭部を屈曲する。外側頭直筋は、前頭直筋のように小さな筋である。作用は頭部を環椎上で側方に屈曲する。▲基礎・臨床解剖学 翻訳早川敏之 股割り動作は、床に骨盤を立てた位置で座り、股関節を外転、外旋で脚を固定し、重心を前方へ移動するとともに体幹を屈曲し、恥骨結節から下腹が床に接触するようにする。股割りを始めて間もない場合は、重心を下方へ、伏せるようにして、床に胸やおでこを付けてしまうことが多い。股割り動作では、重心を下方に向けると、動作を終わらせることになる。ハイハイで移動している赤ちゃんが進行方向を見るのを止めるときは、移動を止めるとき、疲れたときであり、頭は床に付けて動きを止める。股割りは重心移動を円滑にするための訓練であるから、重心移動を止めることをしない。股割り動作で重心を前方へ移動させるときは、視線を高めに頭の位置を保持するのだが、視線が低くなり、頭の位置が下がりやすいので、頭と体幹の位置を保持できるようにする。股割り動作で、伏せてしまう場合や頭が下がってしまう場合は、顎を引く動きを頸椎でおこなっている。顎を引く、と表現したのだが、曖昧な表現なので頭部の屈曲とした方がいいだろう。顎を引く、という表現は、子供の頃、柔道を習いにいった最初の稽古で、まず教えられる。受け身の練習で、頭を守るために顎を引きなさい。そして、正座をするときは、顎を引いて、背筋を伸ばして、ということもいわれた。両者は、意味合いが違う。受け身の場合は頭を守るため、正座の場合は姿勢の形として。実際には、顎を引くということが、顎関節、頸椎、胸椎、腰椎のどの領域でおこなうことか明確にされていないので、曖昧な表現だといえる。動作をするときに、頭を屈曲する習慣があると、気道などの頸部全部を圧迫することになるので、デメリットになる。どのような動作をおこなうにしても、頭の位置は鼻棘耳孔線を水平に保ち、身体の天辺でバランスを維持できるようにしたい。2021-08-04 股関節or腰椎、脊柱に間接的な影響を及ぼす腹筋前外側腹壁を構成する外腹斜筋、内腹斜筋、腹直筋、腹横筋の4つの筋は、脊柱に直接の付着部をもたないものの、屈曲、側方屈曲、回旋など、いくつかの体幹運動に関わっている。これらは姿勢を維持する筋としても、また腹内圧を高める上でも重要だ。▲解剖学アトラス 越智淳三=訳外腹斜筋は、4つのうち最大でもっとも表層にある。内腹斜筋は、外腹斜筋のすぐ深層にある。腹横筋は、内腹斜筋の深部にある。腹直筋は、前腹壁の全長にわたって延びる長い帯状の筋である。腹筋は、腹部の臓器を本来の位置に維持し、またそれらの臓器に対する立位および座位での重力の影響に対抗している。胸郭と骨盤が屈曲するとき、これらの筋、とくに腹斜筋は腹内圧を高める。そのさい、横隔膜と骨盤底の筋とともに作用する必要がある。これは、出産、呼気、排尿、排便、嘔吐のときに重要だ。腹筋は、大腰筋や腰方形筋といった深腹筋とともに、体幹の運動に不可欠のもので、また、これらの腹筋は呼吸運動にも大切だ。強制呼気には腹直筋を強く収縮させることで可能になる。競技動作において、これらの腹筋の作用は重要であるが、体幹の運動をするさいに、股関節を中心におこなうのか、それとも、腰部の脊柱を中心におこなうのか、その違いを理解しておきたい。競技動作には、股関節を中心にした体幹の運動が向いている。一方、腰部の脊柱を中心にした体幹の運動は、腰椎に過大な負担をかける、また、大腰筋などの深腹筋が作用させにくい、などのデメリットがある。体幹の運動を股関節を中心におこなえているのかを、股割りで検査する。股割り動作をするさいは、股関節を屈曲させて、体幹(骨盤、胸郭)を前屈する。背中が丸まる、あるいは、全く前屈できない場合は、股関節に動きはなく、骨盤が固定された状態で、腰部の脊柱を中心にした体幹の運動になっている。2021-08-03 脊柱に間接的な影響を及ぼす呼吸に関わる筋呼吸に関わる筋は、すべて肋骨に付着部をもつ。呼吸を助けることに加え、これらの筋は、すべて体幹運動時の胸郭の安定化に関与している。呼吸に関わる筋には、肋間筋、肋下筋、腹横筋、肋骨挙筋、上後鋸筋、下後鋸筋、横隔膜がある。▲基礎・臨床解剖学 翻訳早川敏之 肋間筋は、隣接する肋骨をつなぎ、外肋間筋、内肋間筋、最内肋間筋の3筋が重なり合う。肋下筋は、1つ以上の肋骨にまたがり、下部胸郭でよく発達している。腹横筋は、胸肋筋ともいい、肋骨を胸骨に結びつける。▲基礎・臨床解剖学 翻訳早川敏之 横隔膜は、呼吸に関わる最も重要な筋である。ドーム状の筋腱膜で、上方に凸になっている。食道、大動脈、下大静脈、交感神経管、内臓神経の通る開口部を除き、胸腔と腹腔を完全に分離している。▲基礎・臨床解剖学 翻訳早川敏之 競技動作において、胸郭を安定した状態で動作をおこなうことは大切だ。胸郭が安定しないと、姿勢が崩れやすく、また呼吸が乱れやすくなる。胸郭が薄くなっている、鳩尾辺りが落ち窪んでいる場合は、胸郭を安定して維持できていない。胸郭を安定させて動作できているかを、股割りで検査する。胸郭を安定した状態を維持して動作をするためには、背筋の第1層の僧帽筋と広背筋を確実に作用させたい。そして、さらに背筋の第三層の上後鋸筋と下後鋸筋まで体幹運動時の胸郭の安定化に作用させたい。股割り動作をするときに、背中が丸くなる場合は、背筋の1層レベルでコントロールできていない。競技動作のような激しい運動をする場合は、呼吸にかなりの負担がかかるので、胸郭を安定させて維持させるためにも、背中を使えるようにしたい。2021-08-02 腕の解剖学と使い方上肢骨は、胸郭と連結する上肢帯(鎖骨と肩甲骨からなる)と、その末端につづく自由上肢骨(上腕骨と尺骨、橈骨と手の骨からなる)とにわけられる。左右の上肢帯は、それぞれ後ろの広い部分(肩甲骨)と、前の弓状の部分(鎖骨)とからでき、胸郭の上方全周を囲むように位置している。肩甲骨は、三角形の扁平骨で胸郭の背側に接し第2〜第7肋骨の高さに位置し、内側方は多くの筋によって胸郭と結合され、外側方は関節によって鎖骨および上腕骨と結合される。鎖骨は、胸郭上端の前方でほぼ水平に位置する長骨で、その両端はそれぞれ肩甲骨および鎖骨に接する。鎖骨は皮下に触れやすく軽くS状にまがる。鎖骨は、胸骨端、肩峰端、鎖骨体にわける。鎖骨の胸骨端と胸骨の鎖骨切痕との間にできる関節を、胸鎖関節という。▲日本人体解剖学 金子丑之助著胸鎖関節の運動は広く、その助けによって上肢の自由運動がおこなわれる。鎖骨は肋鎖靭帯を支持点として、その肩峰端の楕円運動(上下に8?、前後に10?)をおこなう。▲日本人体解剖学 金子丑之助著肩関節の参考可動域の角度は、前方拳上(屈曲)180度、後方拳上(伸展)50度、側方拳上(外転)180度だが、肩関節周囲の筋肥大による可動域制限や腕の故障により参考可動域の角度に届かない場合は、僧帽筋や広背筋が正常に作用してないことが考えられ、よって正しい頭の位置、腕の使い方ができておらず、四肢と体幹を連動させることが難しい。肩関節の正常可動域が維持できてない場合は、上肢帯、頸椎、胸椎などに適切な処置を施し、正常可動域を取りもどすことが先決だ。さて、太極拳を趣味にしているシニアの方が、今回は腕の動きをみてほしいとのこと。太極拳に限らず、腕の動き、そしてその使い方は大切だ。腕の動き、各関節の可動域などの検査をした後、全身が動きやすい状態へ施術をほどこし、正しい腕の使い方の感覚を入力し、正しく運動で出力できる状態に身体をセッティングする。そして、正しい腕の使い方が、体幹と連動しているのか、股割りで検査する。腕というのは、四肢の一部であり、正しく腕を使うということは、四肢と体幹が連動している動きであることが大切だ。正しい動作を身に付けるためには、感覚を入力、運動で出力することを繰り返すことが必要だ。おそらく、どのような学びでも感覚入力と運動出力の繰り返しが大切だと思うが、股割りはシンプルな動作なので正しい動作を身に付けることに向いているのだと思う。 効果が出せない場合は、これらのことを積み重ねていないことが多い。2021-07-31 環軸関節での頭部の回旋を円滑にし体幹の回転力アップ脊柱と直接の関係を持つ筋で後頭下筋がある。後頭下筋群は、大後頭直筋、小後頭直筋、下頭斜筋、上頭斜筋の4つの小さな筋からなり、後頭骨の下方、後頸部の最も上部に位置する。この領域では、最深部の筋で、僧帽筋、頭板状筋、頚半棘筋の深層になる。これらの筋は、環椎後頭関節での頭部の伸展と、環軸関節での頭部の回旋に作用する。▲基礎・臨床解剖学 翻訳早川敏之 大後頭直筋は、C2の棘突起〜後頭骨に付着。両側性に作用すると、頭部を伸展する。一側性に作用すると、作用側に顔面が回旋するように頭部を回す。小後頭直筋は、大後頭直筋の内側、環椎の後結節〜後頭骨に付着。この筋の作用は、頭部を伸展する。下頭斜筋は、軸椎の棘突起〜C1の横突起に付着。この筋は顔面が収縮側に向くように環椎を回旋させる。上頭斜筋は、環椎の横突起〜後頭骨に付着。この筋の作用は、頭部の伸展と収縮側へ側方屈曲する。▲基礎・臨床解剖学 翻訳早川敏之 背筋の第六層の多裂筋、回旋筋は軸椎から仙骨に付着して脊柱の回旋、安定化を助ける。そして、軸椎に付着し、環軸関節での頭部の回旋に作用するのが、後頭下筋である。後頭下筋群は、後頭下神経に支配されるが、この筋群のニューロン当りの筋線維数は少なく、3〜5本である。この高度な神経支配が、これらの筋の張力や急速な変化を可能にし、頭部の運動の微妙な調整や、頭部の位置の極めて正確な制御をしている。競技動作において、体幹が安定して維持されていると、頭がぶれない。体幹と頭が安定して維持されていると、動作が速くなっても、円滑に動作をおこなうことができる。一方、体幹の安定を維持できないと、頭の位置が左右にぶれたり、上下したりして、円滑に動作をおこなうことが難しい。そして、股割り動作にて四肢と体幹の連動性と、後頭下筋群の作用状況を検査する。背筋の第五層の脊柱起立筋に左右差がない状態、四肢に左右差がない状態、 胸最長筋が胸部と腰部を直立に保つように脊柱にそって縦に浮き上がっている状態でスタートする。頭は、股割り動作で重心を前方へ移動する際に体幹の真上に頭を位置するようにする。頭を下げてしまうと重心移動を円滑におこなうことができない。脊柱と頭を維持して環軸関節の可動を確保する。頭部の運動の微妙な調整や、頭部の位置の極めて正確な制御することは全身の運動に関わる、そしてそれが円滑な重心移動を行うことになるのだ。 2021-07-30 体幹の回転力を安定させる多裂筋背筋の第六層は、半棘筋、多裂筋、回旋筋からなる。これらの筋、とくに短い筋の作用は、おもに主動作筋としてよりは安定化筋として体幹の維持の役割がある。半棘筋は、胸半棘筋、頚半棘筋、頭半棘筋の3つに区分される。胸半棘筋は、下位6個の胸椎の横突起、C6〜T4の棘突起に付着する。頚半棘筋は、上位5個の胸椎の横突起、下位4個の頸椎の関節突起、軸椎の棘突起、C3〜C5の棘突起に付着する。頭半棘筋は、厚く強力な筋で、半棘筋の中で最も発達している。C7〜T6の横突起、C4〜C6の関節突起、後頭骨に付着する。両側の筋が同時に作用すると、胸半棘筋と頚半棘筋は脊柱の胸部と頚部を伸展するように作用する。これらの一側性の作用は椎体を回旋させる。左右の頭半棘筋が同時に作用すると、頚部を伸展し、一側性に作用すると頭部をわずかに回旋する。多裂筋は、腰多裂筋、胸多裂筋、頚多裂筋の3つに区分される。多数の筋束や腱束からなり、腰椎の乳様突起、胸椎の横突起、頸椎の関節突起、環椎を除くすべての椎骨に付着する。作用は脊柱を伸展、回旋、側方に屈曲する。多裂筋は、体幹回旋時の安定化筋として作用する。多裂筋の中で腰多裂筋がもっとも発達している。腰部では特に伸展に作用する。回旋筋は多裂筋の深部にあり、横突起と棘突起との間の溝の最も深層にある筋束を構成する。この溝は、仙骨から軸椎まで脊柱の全長にそって走る。回旋筋は胸部で最も発達している。両側性に作用すると、脊柱の伸展を助ける。一側性に作用すると、脊柱の回旋を助ける。回旋筋の主な作用は、脊柱の安定化にある。背筋の第六層は、脊柱を軸とした回旋・回転運動の安定化に重要だ。若い頃、一輪車に乗る練習をしたことがあった。それまで猫背姿勢が慢性化していたこともあり、一輪車に乗って脊柱を立て、バランスをとることで、脊柱の形がイメージできるくらいの筋肉痛になった。これは、第六層の半棘筋、多裂筋、回旋筋などの筋肉痛だったと理解している。普段の生活動作では、精密な脊柱のコントロールををしなくても、猫背姿勢でまかなえてしまえることに、大きな気づきがあったものだ。競技動作では、腰の回転を速くしたい、走行時の体幹を安定させたい、ノーモーションでハイキックを放ちたい、ターンを安定させたい、など、それぞれ目標がある。おそらく、身体に一足飛びという概念はなく、一層〜六層まで順にクリアしていかなければ目標を達成できないのだと思う。そして、股割り動作にて四肢と体幹の連動性と、背筋の第六層の作用状況を検査する。第五層の脊柱起立筋に左右差がない状態、四肢に左右差がない状態、 胸最長筋が胸部と腰部を直立に保つように脊柱にそって縦に浮き上がっている状態でスタートする。体幹の回転運動を安定させる要素は、脊柱の安定化の他に、下肢の安定、上肢の安定、環椎と軸椎の回転運動を円滑にすることなどがある。▲基礎・臨床解剖学 翻訳早川敏之 2021-07-30 大腰筋と胸最長筋の腰部を直立に保つ作用背筋の最大が第五層である。この層は脊柱起立筋群からなり、一括して仙棘筋ともよばれる。脊柱起立筋群は、脊柱にそって縦に走る一連の筋で、棘突起の外側を満たしている。胸部と腰部では後方を胸腰筋膜に覆われる。脊柱起立筋群は3つの筋群に分けられる。棘突起から外側へ、棘筋、最長筋、腸肋筋の3つである。棘筋は、胸棘筋、頚棘筋、頭棘筋の3区分よりなる。胸棘筋は、この中では最もよく発達している。T11〜L2の棘突起、T1〜T4の棘突起に付着。脊柱を伸展する作用がある。頚棘筋は、T1〜T6の棘突起、C2の棘突起に付着する。脊柱、頚部を伸展する作用がある。頭棘筋は、C7〜T6の椎骨の横突起、C4〜C6の関節突起、後頭骨に付着し、頭半棘筋と交じり合う。両側の頭棘筋の作用は、頭部を伸展する。一側の作用は、頭部、頚部の側方屈曲、作用側から遠ざかるような頭部の回旋を引き起こす。最長筋は、胸最長筋、頚最長筋、頭最長筋の3区分よりなる。胸最長筋は、脊柱起立筋のうちで最大の筋である。第三〜第十二肋骨、12の胸椎のすべての棘突起、T11〜L5の棘突起、正中仙骨稜、仙結節靭帯、後仙腸靭帯、外側仙骨稜、後内側腸骨稜に付着し、きわめて長いために最長筋と名付けられた。胸部と腰部を直立に保つ作用があり、一側性に作用すると脊柱を側方に屈曲する。頚最長筋は、T1〜T5の横突起、C3〜C6の横突起結節および関節突起に付着する。一側性の作用は、頚部の伸展と同側へ側方屈曲の組み合わさった運動を引き起こす。頭最長筋は、T1〜T5の胸椎横突起、C4〜C7の関節突起、側頭骨の乳様突起に付着する。一側性に作用すると頭部を同側に側方屈曲させ回旋する。腸肋筋は、腰腸肋筋、胸腸肋筋、頚腸肋筋の3区分よりなる。腰腸肋筋は脊柱起立筋のうち最も下方かつ外側にある。下位6〜9本の肋骨、T11〜L5の棘突起、正中仙骨稜、仙結節靭帯、後仙腸靭帯、外側仙骨稜、後内側腸骨稜に付着する。作用は脊柱を伸展し、外側に屈曲する。胸腸肋筋は、下位6本の肋骨の肋骨角の上部からだいたい上位6本の肋骨の肋骨角とC7椎骨の横突起に付着する。作用は、胸部脊柱を伸展し、外側に屈曲する。頚腸肋筋は、第三から第六肋骨の肋骨角の上部からC4〜C6椎骨の横突起に付着する。作用は下頚部を外側に屈曲、伸展する。競技動作で、骨盤が後傾して腰が立たない、腰痛を繰り返す、姿勢が崩れやすい場合は、背筋の第五層の脊柱起立筋を正しく作用できていないことが考えられる。第五層の脊柱起立筋が正しく作用できていれば、L4〜L5を触診すると、胸腰筋膜に適度なはりがあり、胸最長筋が胸部と腰部を直立に保つように脊柱にそって縦に浮き上がっている。第五層の脊柱起立筋が正しく作用できていない場合は、触診で胸最長筋が沈んだように感じられ、また、脊柱起立筋全体で筋肉が隆起している箇所、沈降している箇所など、棘突起の左右で差が触診できる。そして、股割り動作にて四肢と体幹の連動性と、背筋の第五層の作用状況を検査する。第五層の作用が不十分な場合、骨盤に回旋が生じている傾向にあり、坐骨結節の位置をそろえてから、股割り動作をおこなうことが大切だ。股割り動作で重心を前方に移動する際に、腰、背中が丸まる場合、あるいは、猫背になる場合は、背筋の第五層が正しく作用できていない。これは、競技動作をおこなう上で、 下肢と脊柱をつなぐ腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)が力を発揮できる状態にないのでパフォーマンスを高めるのに致命的だ。第一層から順に見直すことが必要だ。2021-07-29 後鋸筋と板状筋、頭部にブレがなく股関節をコントロールする背筋の第三層は上後鋸筋と下後鋸筋とからなる。これらの筋は、背筋の中間層と呼ばれ、第一層と第二層の表層筋、第四層から第六層の深層筋との間にある。この層は、ほぼ四角形をなす薄い筋で、上後鋸筋は、C7〜T3の棘突起、第二〜第五肋骨後部に付着する、下後鋸筋は、T11〜L2の棘突起、下位4本の肋骨後部に付着する。これらの筋の作用は、呼吸を助けることが考えられる。背筋の第四層は、頭板状筋と頚板状筋からなる。頭板状筋は、項靭帯、C7〜T3の棘突起、側頭骨乳様突起、後頭骨に付着する。頚板状筋は、T3〜T6の棘突起、環椎と軸椎の横突起、C3〜C4の横突起に付着する。両側の板状筋が作用すると、頭部と頚部が進展する。片側の板状筋が作用すると、頭部と頚部が外側に屈曲し、顔面が収縮側に僅かに回旋する。競技動作で、頭が安定せずグラグラ動いてしまい安定しない場合は、背筋の第一〜第二層の表層筋と第四層の深層筋の作用状態が不十分で、肩甲骨が固定されていないことが考えられる。股割り動作で第四層の板状筋の作用状態を検査する場合は、頸椎と上肢帯の位置関係を検査する。股関節を安定してコントロールするためには、頭部にブレがない状態で動作することが重要だ。▲基礎・臨床解剖学 翻訳早川敏之 2021-07-29 腕の振りを円滑にする大菱形筋、小菱形筋、肩甲挙筋背筋の第二層には、大菱形筋、小菱形筋、肩甲挙筋の3つの筋がある。3つとも第一層の僧帽筋の深部にあり、僧帽筋とともに上肢を脊柱に結び付け、肩甲骨の内側縁に付着する。大菱形筋は、T2〜T5の棘突起に付着する。小菱形筋は、大菱形筋のすぐ上方に位置し、項靭帯、C7〜〜T1の棘突起に付着する。どちらの筋も上肢の運動に作用し、肩甲骨の位置と動きの安定化を助ける。肩甲挙筋は、環椎、軸椎、C3〜C4の横突起、肩甲骨内側縁に付着する。頸椎を固定すると、肩甲骨の拳上と回旋を助け、肩先を下げる、肩甲骨を固定すると、頚部を外側に屈曲、同側に回旋、肩甲挙筋が両側で作用すると、頸椎の伸展を助ける。競技動作で、肩が挙がりやすい、腕の振りが滑らかにおこなえない、手足のリズムが安定しない、体幹が崩れやすいなど、上肢と脊柱に問題が予測される場合は、背筋の第一層と第2層が正しく作用していないことが考えられる。肩関節や脊椎椎間関節の可動域に制限がある場合は、適切な処置を施し、正常可動域を維持する。そして、股割り動作にて四肢と体幹の連動性と、背筋の第一層と第二層の作用状況を検査する。正常可動域を維持しているからといって、四肢と体幹の連動性が良好な状況であるとは限らない。2021-07-28 僧帽筋と広背筋を作用させ実践的な股関節の可動域アップ背筋の第一層は、僧帽筋と広背筋からなる。この2つの筋は、脊柱からそれぞれ、肩甲骨と鎖骨、上腕骨へ走る。 股関節を正しく使える状態にするためには、下肢のアライメントを正しく配列した状態で、下肢と脊柱をつなぐ腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)が力を発揮できる状態を維持する 。このときに、頭の位置、腕の使い方が、腸腰筋が力を発揮できる状態の体幹を維持するのに重要になる。背筋は、表層の第一層から最深部の第六層まで、筋群を6つの層に分ける。第一層:僧帽筋、広背筋第二層:大菱形筋、小菱形筋、肩甲挙筋第三層:上後鋸筋、下後鋸筋第四層:頭板状筋、頚板状筋第五層:頚胸腰腸肋筋、頭頚胸最長筋、頭頚胸棘筋第六層:頭頚胸半棘筋、多裂筋、頚胸腰回旋筋僧帽筋は、もっとも表層かつ上方にある背筋で、後頭部、後頸部、C7〜T12の棘突起、肩甲棘、肩峰、鎖骨に付着し、頚と肩甲骨の運動に作用する。広背筋は、表層の下方かつ外側にある背筋で、T6〜L5の棘突起、胸腰筋膜、仙骨後部、腸骨稜、下位4本の肋骨、上腕骨に付着し、上腕骨の内転、内旋、伸展の運動に作用する。広背筋の起始の多くは胸腰筋膜にある。この筋膜は、強靭で胸部から仙骨まで広範囲に広がる胸部では脊柱起立筋を薄く覆うが、腰部ではきわめて強靭で3つの層を構成する。肩関節の参考可動域の角度は、前方拳上(屈曲)180度、後方拳上(伸展)50度、側方拳上(外転)180度だが、肩関節周囲の筋肥大による可動域制限や腕の故障により参考可動域の角度に届かない場合は、僧帽筋や広背筋が正常に作用してないことが考えられ、よって正しい頭の位置、腕の使い方ができておらず、腸腰筋が力を発揮できる状態の体幹を維持することが難しい。肩関節の正常可動域が維持できてない場合は、上肢帯、頸椎、胸椎などに適切な処置を施し、正常可動域を取りもどすことが先決だ。これらの僧帽筋、広背筋の付着部をもとに股割り動作で、正しい頭の位置、腕の使い方ができ、腸腰筋が力を発揮できる状態の体幹を維持できているのかを検査する。股割り動作は、床に骨盤を立てた位置で座り、股関節を外転、外旋で脚を固定し、重心を前方へ移動するとともに体幹と骨盤を屈曲し、恥骨結節から下腹が床に接触するようにする。体幹と骨盤を屈曲する際に、背中や腰が曲がって体幹を保持できない場合は、正しい頭の位置、腕の使い方ができておらず、僧帽筋、広背筋が正しく作用していない。そのため腸腰筋が力を発揮できる状態の体幹が維持できていない。実践的な股関節の可動域アップに取り組むことは、全身の運動を流通させることであり、四肢と体幹の連動を骨格位置、関節運動の方向、筋肉の作用などを総合して、股関節を正しく使える状態にし、実践的な動作につなげていきたい。▲基礎・臨床解剖学 翻訳早川敏之 2021/4/15 右太もも内側の開脚痛の原因、股割り動作を身に付ける治療院に通院される方には、その人に必要な動作改善のアドバイスをする。また、パフォーマンスを高めるために身体を整え、定期的に施術を受けながら股割りに取り組んでいる人には、構造動作トレーニングに基づく股割りを指導している。パフォーマンスを高めるためには、基本動作を見直すことが欠かせない。構造動作トレーニングに基づく股割りは、身体が硬い人ばかりでなく、身体がやわらかい人も苦戦している人が多い。それは、股割りはあくまでも股関節の基本動作だからだ。静的にストレッチポーズをとるだけならば、その形になるだけでも良い。しかし動的に股関節をコントロールするためには、基本動作を行うために必要な要素をすべてをクリアしなければできるようにならないのだ。「開脚をすると太ももの内側の筋肉が痛い」という人が多い。太ももの内側には、内転筋群や半腱半膜様筋などの筋肉がある。股割り動作の質やポジションにより、痛くなる筋肉にも個人差がある。▲日本人体解剖学 金子丑之助著 例えば、臀筋を作用させて大腿を外転できない場合は、内転筋群が拮抗筋として作用できず、筋肉がつっぱる。また、開脚をしたときに腰を立てることができない場合は、骨盤後傾ポジションによる無理な開脚なので、坐骨結節に付着する半腱半膜様筋をのばしてしまっている。股割りをできるようにしたい、という人は、無理な可動域で大きく開脚をし過ぎる傾向にある。何事も一足飛びにはいかないので、腰を立てれるようにし、自分が股関節をコントロールできる開脚可動域からはじめることが大切だ。2021/4/6 股関節の筋肉の作用と足関節股関節は自由度の高い関節だが、運動性が著しく制限され、股関節に痛みを出したり、動作を不自然にしてしまうことがある。運動性が制限されると、臀筋や内転筋など股関節の運動に関与する筋肉が上手く作用しなくなる。筋肉が作用しているかどうかは、股関節の運動で確認する。股関節の運動は、屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋。股関節を開脚する運動は、外転、外旋。開脚前屈は、外転、外旋、屈曲。ロールオーバーは、内旋、内転、伸展。この中の股関節運動で外旋と内旋で筋肉が上手く作用しないことが多い。この場合、自由下肢の連結を考え、問題を解決することが大切だ。まずは、開脚をしたときに足関節をコントロールできているようにすることが先決だ。▲日本人体解剖学 金子丑之助著2021/1/27 股関節内外旋、自分の何ができていなかった事に気づく時自分ができていなかった事に気づくときは、自分ができていなかった事ができるようになったとき。できるようになって、はじめて自分の何ができていなかったのか、を実感する。股割りに取り組み始めた頃、歩いているときに右の股関節の動きを感じ、自分が右股関節を動かせていなかった事に気づいた。当時は、強引な股割りをしていたせいで、股関節の丸い輪郭にそった関節痛をともなう痛い気づきだった。股割りに取り組んでいても、それが正しくできているかわかりにくい。私の場合は、歩行動作で股割りに取り組んだ成果を確認するようにしている。当時は、右の股関節を動かせていなかった事が印象的で、左の股関節についてはノーマークだった。ところが、歩いているときに左大腿骨を軸として内外旋する動きを感じ、自分が左股関節を動かせていなかったことに気づいた。股関節以外にも、歩いているときに膝のお皿(膝蓋骨)がコロコロと動きはじめて、膝関節を動かせていなかったことにも気づいた。結局、私はできていなかった事が多く、未だできていない事と向き合っている。もし、私がすべてできてしまっていたとしたら、股関節の仕組みを実感するチャンスがなかったかもしれない、と思っている。股関節の内外旋は、大腿骨を軸として回転する運動だが、できていない場合は外旋のポジション、内旋のポジションというように形で理解し、動きにつながらない。股関節の内外旋が循環するように股割りのロールオーバーで内外旋の切り替えを実感したい。▲カラースケッチ解剖学 嶋井和世 監訳
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  • またわりトレーニング日記2016/3/5-2020/02/21
    またわりトレーニング日記 2016/3/5-2020/02/21監修:中村考宏股割り歴20年。MATAWARI JAPAN 代表。柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。えにし治療院院長。【DVD】構造動作トレーニング “股割り”を極める(BABジャパン)、著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、しゃがむ力――スクワットで足腰がよみがえる(晶文社)、“動き”のフィジカルトレーニング(春秋社)他多数。メディアUP!−名古屋テレビ【メ〜テレ】で股割り紹介。テレビCM股割り「割る」出演。BABジャパン 月刊秘伝10月号「股割りの秘密」【前編】【後編】。他プロフィール詳細またわりトレーニング日記 2021-1-27〜2021-12-262020/02/21-2016/4/22020/02/21 股割りで意識して下肢の筋肉のつながりを観る2月21日、夜は股割りトレーニング会。今回のテーマは、下肢の筋肉のつながり。開脚前屈をする際は、意識して下肢の筋肉のつながりを観た。この下肢の筋肉のつながりは、ほとんどの人が、何かしらの理由で阻害している。そのため、動作の際に作用しない、あるいは、眠らせている筋が多数ある。股割りトレーニングは、これらの筋を、動作の際に作用する状態に整える。開脚前屈をする際は、動作に作用する筋を正確に収縮させる必要がある。股割りトレーニングをはじめたばかりの人には、筋の作用を知ることが難しい。はじまりは、股割りトレーニングの型を身につける。あるていど、股割りのポジションが身についてきたら、動作の感覚を養っていく。この動作の感覚が鈍い状態では、開脚前屈が難しい。そして、開脚前屈の動作ができるようになったら、意識して下肢の筋肉のつながりを観ていく。動作の感覚に長けている人は、すんなり開脚前屈ができてしまう人が多いが、これを動作に直結するためには、意識して身体を観れるようにすること。動作の際に作用しない、あるいは、眠らせている筋をわかるようにする。そうすることで、トレーニングを効率よくできる。2020/01/17 多裂筋の収縮をキープして正確な開脚前屈を本日の股割りトレーニング会は、年末年始に崩してしまったリズムを取りもどすために少々ハードに股関節を動かした。小中学生の参加者は、無理をせず、自分のペースで姿勢を正すことに重点を置いた。大人の参加者にとっては、かなりキツメの股割りトレーニングだったようだ。股割りトレーニングは、股関節の質を高める目的がある。トレーニング内容は、シンプルだが、緻密。股関節の質を高めていくのには、知識だけでなく、実践力が必要。無理をせず、自分のペースで進めていくことが大切だ。小中学生の参加者は、スポーツにも勉強にも集中できる姿勢に正せたようだ。股関節の外旋ができるようになると、お尻が足になる。つまり、ヒップジョイント、股関節をコントロールできるようになった証。この感覚がある人は、さらに股関節の精度を高めていく。開脚前屈は、バレエダンサーにとって股関節の実力を測るための基本動作。基本動作なら、あたりまえに難無くクリアしておきたいが、実際はキャリアのあるダンサーでも正確な開脚前屈が難しい。正確な開脚前屈は、爪先を立て、膝頭を上向き(若しくは後向き)、恥骨・下腹を床につける。つま先を立てる:股関節の外旋をキープするため膝頭を上向き(若しくは後向き):股関節の外旋可動域が広がると膝頭を上向きから、やや後ろ向きでキープできる恥骨・下腹を床につける:骨盤を股関節から前傾できている証▲MATAWARI JAPAN開脚前屈で床に胸やおでこを付けるダンサーが多い。しかし、股関節の実力を測るのには、胸やおでこではなく、床に恥骨・下腹を付けるのが正解。胸を床につける習慣にあるダンサーは、開脚前屈をしたときに下腹と床の間に隙間が空いて、腰が入らない。これでは、股関節の精度を高めていくことができない。ポイントは、脊柱起立筋を使えるようにし、多裂筋の収縮をキープすること。股割りトレーニングに取り組んでいる人たちは正確な開脚前屈を心がけてください。2019/12/20 2019年「股割りトレーニング会」締めくくり今夜は、2019年「股割りトレーニング会」の締めくくり。常連さんたちと談笑をしながら、じっくりと身体を練った。今年は私にとって、心も体も最高に大きく変化した年たった。その経験は、更に先へ自分自身の身体を変えていける自信になった。2か月ぶりに参加の小学生は、股割り動作で腰が入らないようになってしまっていたが、焦らずに取り組めばいいと思う。それよりも、勉強をするときにきちんと座る習慣を身につけてください。毎日、股割りトレーニングに励んでいる常連さんは、回数よりも質、股割り動作の中身(身体の様々なつながり)を感じ取るようにしてください。皆さま、来年もよろしくお願いします!2019/11/15 クラシックバレエの基本・股割りトレーニング構造動作トレーニングでおこなう股割りはクラシックバレエの基本に直結するとよくいわれる。クラシックバレエの基本が備わっている人にとっては、股割り動作というのは特別でなく、あたりまえの動作だが、それが出来ない人一般人にとっては特別な動作に思える。バレエに限らず動きに長けた人の動作は無理なく無駄な動きがない。股割り動作は、骨格の位置や関節運動の方向、動作において作用すべき筋肉などを無理なく無駄なく動かすためのトレーニングなのだ。股割りは、股関節をむりに広げていくイメージがあるが、構造動作トレーニングの股割りは、無理に広げていくようなことはせず、骨格、関節、筋肉などを確認しながらおこなう。私も含め一般人にとっては特別な動作に思える股割り動作だが、少しでも当たり前の基本動作に思えるくらいになって日常生活動作を快適におこなえるようになりたいものだ。2019/10/18 バランスが良い重心移動でランニングスピードを早くする股割りトレーニングに取り組む目的は、人によって様々である。例えば、バランスが良い重心移動で、ランニングスピードを早くしたい、そういう場合は、開脚姿勢を保持して1?でよいから前に重心を移動させること。その際に、足首と体幹の保持がゆるみやすいので注意が必要。足首は、正しい底背屈の運動方向を身につけること。そして、腰痛がある場合は、腰から股関節の動きに切り替えるよう心がけること。まずは大転子を指標に股関節の位置を明確に。股割り動作をした際は、股関節の動きを細目にチェックする。仕事中、デスクワークをする際、可能ならば、牧神の蹄を4個セットして足にフィットさせ足指と体幹をつなげておく。自分の身体に注意を向け、細目にチェックをし、正確な動作を身体に刻み込んでいくことが自身の目的を達成する近道。2019/10/04 股割りトレーニング10月の股割りトレーニングは、股割り動作を改めて見直した。股割りは、股関節の外旋、外転、屈曲で開脚前屈をする動作だ。これまでの股割りトレーニングで自分自身が気づいていなかったこと、修正点などを徹底的に洗い出した。股割りは、とてもシンプルな動作だが質を求めはじめると難しく深い。ここから再びスタートラインとして股割りに励もうと思う。2019/9/20 ゴルファーの股関節を最大限に活かす股関節は身体の中で最も可動域の大きな関節で、股関節をどれだけ稼動させられるかで日常の動作はもちろん、スポーツやダンスのパフォーマンスのレベルが決まる。構造動作の股割りトレーニングは、まず股関節稼動に関わる骨格構造を学び、股関節稼動に必要な股関節外転&外旋&屈曲、動作の質を上げるために必要なトレーニングをおこなう。スポーツ選手やから「股関節の実感がない、感覚がわからない」という相談を受けることがある。ゴルフや野球などで、股関節から体幹を回転させる動作をする際の感覚や実感がないのだ。実際に動いている股関節を確認することで、イメージが具体的になる。スイング動作で股関節の位置を的確に示すことができるようにする。その際、鏡を見て視覚、手で触って触圧覚などの感覚を利用して、股関節の位置覚を高めること。私がまず確認するのは、その選手がどこを股関節と示すのか。「股関節の実感がない、感覚がわからない」という選手は自分の身体をまさぐり探すが、解剖学的な股関節の位置を示すことができない。股関節がわからないままトレーニングに励み、感覚や実感を得られない選手が多い。正しい知識をもって、股関節のトレーニングをすることが大切。股関節運動を円滑にするために必要な、下肢、上肢、体幹を股割りでトレーニングしていく!2019/9/6 イチロー選手の内旋、空手のサンチン、相撲、バレエの共通点9月、最初の「股割り」。本日から股割りトレーニング会に名称が変わった。股割りは、股関節の動きを理解し、身につけるのに、優れたトレーニング方法だ。股割りトレーニングを継続している方達は、股関節の外旋をキープできるようになってきている。股割りの鬼・蟹江君から空手のサンチンについて話があった。サンチン立ちは、母趾球で身体を支え、膝を絞って太ももの外側を張るようにして立つそうだ。太ももの外側の張りがつくれないと、姿勢が弱くなるのだという。そして、股関節を内旋にしてしまうことがよくない、外旋がいいのだと。股関節の内旋については、以前から様々な人から意見を聞いていた。サンチンについても新極真の石原さんから立ち方について説明を受けた。おそらく、姿勢の見た目からは、わかり難いことがあるのだと思う。サンチン立ちで、姿勢が強く安定し、次の動作へ瞬時に移動できる人は、正しい。ただし、瞬時に動くことを無理しておこなっている人は、見直した方がよい。膝の故障など、身体に負担をかけるので注意が必要。野球選手でも膝を絞るタイプは故障が多いように思う。例えば、股割りトレーニングでは、股関節の外旋をキープできるようになったら、次は股関節の内旋をトレーニングする。サンチン立ちや野球の膝を絞る構えは、次の股関節外旋へただちに切り替わる股関節の内旋が望ましい。股関節の外旋ができない人は、股関節の内旋ならできていると思いがちだが、股関節の外旋も内旋もトレーニングが必要。おそらく、蟹江君のいうサンチン立ちの内旋の問題は、股関節を内旋で固めて、次の動作に直ちに移れないということ。逆に、バレエや相撲でも股関節の外旋が苦手だからと、意識をし過ぎで股関節を固めている人が多い。どのような姿勢でも、股関節の内外旋が瞬時に切り替わることが望ましい。膝を絞って太ももの外側を張るという感覚は、接地の段階で決まるものだと思う。インエッジで入ってアウトエッジがつくように足裏全体で接地すると姿勢が強く安定する。太ももの意識は股関節の動きを固めやすいので要注意。股関節の動きを理解し、身につけたら、接地の精度を上げていくことが、姿勢の理解につながると思う。2019/8/16 野球と股割り野球チームによって重視するポイントはさまざまあるが、怪我のない選手であるというのはどのスポーツにおいても重要なポイントである。本日は、野球少年が股割りトレーニング会に参加。股割りトレーニング会でおこなっている股割りは、股関節を滑らかにし、身体をコントロールする精度を高め、実践動作で最高のパフォーマンスをおこなうことができることを目的におこなっている。股割りをすると足のつけ根、膝の内側が痛い。これは、身体が硬いから。という理由で片づけられがちだ。股関節の動きを滑らかにおこなえるポジションを身につけるべき。正しく股割りをおこなうことができれば、痛くなく、足の回転を滑らかにし、快適に動作をおこなえる、身体にとってプラスになる効果が実感できるはず。股割りをおこなって、痛いだけなら、それは正しく股割りトレーニングがおこなえていないので注意したい。2019/8/2 夏休み、小中学生の猫背を整える8月の股割りトレーニングは、夏休みに入って生活リズムを崩している小中学生の姿勢に注目した。夏休みの宿題は早めに終わらせるようがんばっている。それ以外は、暑いので涼しい室内でテレビやユーチューブを見たり、ゲームしているそうだ。案の定、背中を丸める姿勢が身体に染み込む寸前だった。股関節から姿勢を整えて、身体をすっきりして、夏休みを過ごしましょう!先日、富士山に登ってきた参加者は、お盆に東北の山をめざすとのことで、足指から股関節までを念入りに整えていた。さすが、子供たちのお手本ですね!私はマイペースで身体を整えています。2019/7/19 膝の故障を予防する股割りトレーニング子供たちは明日から夏休み、何だか楽しそう。私もこの時期はわくわくするが、今年は特に仕事場から山が近くなるので期待が膨らむ。梅雨明けが楽しみだ!さて、参加者の方が新潟県に山登りに行ったときのこと。林道は軽快に歩くことができたが、下りで膝が痛くなったそうだ。山を下るときは安全のためにブレーキをかけながら歩く。しかし、必要以上にブレーキをかけていると膝に負担が蓄積する。膝の負担を軽減するためには、股関節、膝関節、足関節をやわらかく使えるようにする必要がある。様々なスポーツ競技でも、必要以上にブレーキをかけて膝を故障することが多い。故障を予防するには、膝に負担を集中させず、股関節、膝関節、足関節で負担を分散できるとよい。股割りは、股関節の可動を拡げると同時に下半身を、強く、やわらかくするためのトレーニングだ。故障をしないためにも股割りトレーニングで下半身をしっかり練っていきたい。9月から「股割り練習会」の名称が「股割りトレーニング会」に変更になります。今後ともよろしくお願いします。 2019/7/5 頸椎の生理的な湾曲2010年に「またわり」のテレビの取材があった。当時、年長さんだった子がいまや立派な娘さんになっている。お父さんは股割りの常連。これを始める前は、腰痛が酷く、2時間も歩けなかったそうだが、今は問題なく仕事も趣味の武術も出来ているという。股割りは、取り組み始めるとレベルに応じた段階がある。私も10年前はロールオーバーができるようになって、股割りができるようになったと思っていた。しかし、股関節の動きや股割り動作のポジションの精度を求めはじめてからというもの、股割りができるようになるということが、もっと先にあることがわかってきた。今回は足のつながりが不十分であることを実感した。開脚前屈である程度の可動域まで行くと体幹が保てていない。自分ではわからないが皆にサポートしてもらうとわかるのだ。自主トレばかりでなく、合同トレーニングは大事にしたい。股割りでトライアングルベースの位置感覚がホットなうちに、頸椎の位置を修正する。本日参加の小学生はまだ頸椎の位置を保てているが、中学生ともなると勉強が忙しいのか生理的な湾曲が失われつつある。若いうちに、きちんと直しておきたい。 2019/6/21 骨盤前傾のポジション股割りは骨盤立位のポジションから骨盤前傾のポジションへ開脚前屈するトレーニングだ。その際に、股関節は外転、外旋で開脚をキープする。股割りの動作で難しいのは、この脚をキープすること。開脚前屈にともなって股関節が内旋しやすいのだ。そのため、開脚をキープできる足が欠かせない。股割りの開脚前屈は、開脚をキープして重心を前方に移動する。その際に、難しいのは体幹をキープすること。体幹をキープするのには脊柱起立筋の作用が欠かせない。開脚前屈にともなって脊柱起立筋の作用が抜けやすいのだ。脊柱起立筋の作用が抜けた体幹は、背中が丸くなる、背中が伸びる、腰が入らない、など、見るからにだらしない体幹になってしまう。骨盤立位のポジションから骨盤前傾のポジションまでは、開脚と体幹をキープする必要があるのだ。股割りで骨盤前傾のポジションまで開脚前屈をできるようにするのには、かなりの訓練が必要になるが、人が行うほとんどの動作の要になる腰・腹を身につけるのにやりがいがある。股割りの動作は自分の肉体さえコントロールできれば簡単なこと。それを難しく、複雑にしてしまっているのは自分自身。もっと、シンプルに自分の肉体をコントロールできるようにしたい。2019/6/7 骨盤を股関節から前傾できているか?股割り練習会は初参加者の方にレクチャーをしてから実際に股関節を動かすためのトレーニングをおこなっている。とりあえず、見よう見まねで数をこなして股割りを身につけるやり方もよいと思うが、限られた練習時間の中で出来る限り良い運動入力を身体に入れていきたい。初めて参加される方が、やりがちなのは、開脚前屈をするのに腰や背中から曲げて畳に伏せてしまう。これは、腰椎(脊柱)の運動が主になっていて股関節の運動入力がされない。良い運動入力というのは、股関節の運動が主になる開脚前屈をすることなのだ。開脚前屈は、股関節を屈曲することで骨盤が前傾するようにトレーニングしていく。骨盤の前傾や後傾の考え方は諸説あるが、股割りでは骨盤立位から骨盤を前傾できるようにしていく。実際、股割りをやってみるとわかるが、骨盤を正しく前傾させることは難しい。骨盤が前傾すると恥骨結節〜下腹の順に畳に接触する。下腹が畳に接触しない場合は、骨盤の前傾とともに大腿が内旋していることが多い。つまり、開脚がキープできず、股関節を正しく動かせていない。足指からしっかり脚をキープできるようにして、開脚前屈をできるようにしていくことが大切だ。2019/5/17 筋肉をしっかり収縮させて開脚をする小学生と中学生が体育で苦手だという、伸膝前転や長座体前屈など、大人たちが挑戦してみた。子供のころは出来た記憶があるが、当時のような自由度はない・・・。やらなくなった動きは鈍っていくのですね。股割り動作では、足関節を背屈、股関節を外転・外旋でキープする。身体のやわらかい人は、足をキープすることが苦手。足の力を抜いて開脚前屈の形はできても、足をキープする筋肉の作用を使えないと、股関節をコントロールすることができない。筋肉を作用させて股割り動作をできるようにすることが大切だ。筋肉を収縮するメニューは、1.長趾屈筋・長母趾伸筋2.腓腹筋・ひらめ筋3.前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋4.大腿四頭筋6.大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋7.大臀筋 骨のアライメントを整えて、正しい関節の方向に動かすことを身につけること。股割り動作を行う際は、必要最小限の筋肉の作用が望ましい。その際に、筋肉の収縮する感覚がわからない場合は、しっかり収縮させてみる。しっかり筋肉を収縮する感覚がわかれば、あとは筋肉の作用を調整していけばよい。2019/5/3 筋肉の作用ポイントを見つけて滑らかな重心移動をゴールデンウィーク終盤戦!股割り練習会はテーマが足関節の背屈を股関節につなげること。足関節の背屈は普段の動作に欠かせない。例えば、歩くときは足関節背屈の角度で重心を移動させる。重心移動を上手くコントロールできれば、長距離を歩いても疲れにくい。動作の質を高めて快適に日常生活を過ごしたいものだ。足関節の背屈は、すねの前の筋肉で前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋などを作用させる。なかなか使うことが難しい筋肉だが、足関節の運動方向と角度で筋肉の作用ポイント見つけること。すねの前面の筋肉が作用した場合はハムストリングスの連動がおこる。大腿の筋肉も使うことが難しい筋肉ばかりだが、足元から丁寧につなげていくことが大切だ。2019/4/19 腓腹筋とひらめ筋を明確にする午後は女性クラスがあった。2か月ぶりにあった参加者の方が私を見るなり「やせました?少年のような身体ですね!」と変化に気づいてくれた。私のオーバーホールもそろそろ目途がついてきた。あとは微調整をしながらトレーニングを進めていこうと思う。夜の股割り練習会では前脛骨筋と下腿三頭筋を明確に足関節の底背屈運動をおこなった。とくに下腿三頭筋は腓腹筋とひらめ筋を区別したい。足関節の底屈方向を正しくおこなうことが大切だ。また、股割り動作をする際に腕の力で重心移動をおこないがちだが、腕の重みで重心移動が発動するように心がけたい。まだ骨盤をおこすことが難しい場合は、高さを調整してできる限り正しいポジションを身につけるようにしたい。2019/4/5 腓骨筋と前脛骨筋のトレーニング4月5日、朝から青空が広がり暖かい春日和。桜は見ごろ、週末は花見客でにぎわいそうだ。夜は股割り練習会があった。先日はひらめ筋に集中してトレーニングをしたが、最近は下腿の筋肉を細かく分けてトレーニングをしている。股割り動作が正確にできているときは、身体の各部にスーと水か血液が流れるような壮快な感覚が生まれる。私の場合は若い頃に右足を酷使しているので古傷が残っている。古傷といってもトレーニングを継続してきているので、日常生活動作で問題はまったくない。しかし、股関節の可動域を拡大を目的としたトレーニングをする際には、古傷による足の機能不足が妨げになっていることがある。今回は腓骨筋と前脛骨筋に集中してトレーニングをした。股割り動作では、腓骨筋と前脛骨筋のどちらにも偏らないように足関節の底屈をおこなう。あらかじめ足首のローテーションは調整しているが、ただしい足関節の底屈は本当に難しい。しかし、正しい動作の入力が少しずつでも身体に記憶されると足が蘇るような実感がある。まだまだ、身体には眠らせている機能がたくさんある。ひとつひとつ、向き合っていきたいと思う!2019/3/14 股関節を整える骨格位置昼は女性クラスで足のモビリゼーションした。モビリゼーションをした後は立位にて足指の接地感覚を確かめる。立位の状態で親指が床についている感じが全然ない、という方も親指の先を意識して接地することができていた。私自身も接地が広くなったような、整った実感があった。所有感覚は重ねることで感覚が厚くなる。日々の意識やトレーニングが大切だ。夜は股割り練習会でつま先から股関節を整えた。身体の疲労、不調などパフォーマンスを崩した時は自分のあるべき位置に戻ることができれば、立ち戻ることができる。股関節を整えるのにも自分の指標となる骨格位置を身につけることが大切だ。私は、この数か月、全身のオーバーホールに取り組んでいる。参加者の方から身体が薄くなったとか、スリムになったといわれた。私自身は見た目の変化もうれしいが、それよりも身体の内部感覚の変化があまりにも劇的すぎて感動の日々を過ごしている。明日からは東京教室・構造動作トレーニングがある。どのような感覚と出会えるのか楽しみだ! 2019/3/1 仙骨のサポート3月1日の股割り練習会は、股関節屈曲運動で体幹をまとめてから開脚前屈で股関節の動きを滑らかにした。股関節の屈曲運動は、広背筋と脊柱起立筋を活性化させることを目的にした。股関節の動きを滑らかにするためには体幹を正しく保持しなければならない。しかし、肝心の脊柱起立筋の作用不足で体幹を正しく保持することが難しい。そうすると股関節を動かそうとしても腰の動きになって効果的な股関節トレーニングができない。今回は基本に立ち返って脊柱起立筋が作用する体幹のポジションを保持することに集中した。股関節の屈曲運動をするときに上半身だけが移動している方が多い。体幹全体が移動するように仙骨のサポートを加えるとよい。仙骨をサポートすることより体幹のポジションを保持する感覚がわかりやすくなる。無理に股関節の屈曲可動域を稼ぐよりも体幹のポジションを保持して動ける分だけに留めるよう心掛けたい。2019/2/1 股関節の実感この日、はじめて参加された方は生年月日と名前が私と同じ。共通点が多い同級生に股割りのレクチャーをした。ジュンク堂で骨盤おこし、指先から身体を整える、足指の本を購入。ある程度の予習をしてきたが、実際に説明を受け実習をしてみると、思ってたこととずいぶん違ったそうだ。同じ文章を読んでも身体感覚や身体の機能状況には個人差があるから解釈の仕方も変わってくるのだろう。構造動作トレーニングでおこなう股割りは、股関節の外転、外旋、屈曲の可動を滑らかにするための至って基本的なトレーニングだ。バレエダンサーが、股割りはバレエの基本動作だから必須だといっていた。これも身体感覚や身体の機能状況には個人差があるから股関節の実感があるダンサーにとっては必須なのだろう。股関節の実感がある人というのは、接地と体幹があるていど保持できていて、動くために必要な骨格ポジションを備えている人だといえる。だから股関節を実感するということは思った以上に難しい。股割り練習会でおこなうトレーニングのなかに股関節の屈曲運動がある。これは、股割りよりもさらにシンプルで基本的なトレーニングなのだが、ほとんどの人が苦戦している。股関節を曲げるくらい、と思っている人も多い。思っていることと実際はずいぶん違うことがわかる。股関節を実感するためには、末端から体幹に向かって身体を整え、股関節が滑らかに可動する条件を備えなければいけない。牧神の蹄を使って足指の感覚を高め、股割りで動くために必要な骨格ポジションを保持し、重心移動で股関節の可動を広げていく。股割りのポイントは身体を丁寧に扱うこと。そして、身体が柔らかくべたっと床についてしまうが股関節を動かせていないと感じる方、股関節をもっと動かしたいと思っている人には圧倒的に足指トレーニングが足りていない。股関節を実感したい人のために足指トレーニングの機会を増やしていく予定。まずは、第2,4の木曜日からはじめ希望があれば他の曜日も行いたいと思います。足指トレーニング会≫≫≫2019/1/18 自分の動作の癖に気づく今日は女性クラスのことはじめ、夜は股割り練習会があった。ひとりで股割りなどの練習を習慣にしてやっていると、知らず知らずのうちに自分の動作の癖に偏りがちになる。癖が良い方向へ働けばいいが、大概は自分の動作にブレーキをかけるもの。できれば、癖に偏らないで動作を滑らかにしたい。上手な人に見てもらったり、他の人の動きを見て、自分の動作の癖に気づくことが大切だ。明日、明後日は東京・構造動作トレーニング教室がある。本年もよろしくお願いいたします。2019/1/3 2019年構造動作トレーニングはじまり2019年もよろしくお願いします!年末年始は何かとばたばたしていたが、新学期がはじまってようやく落ち着いた。2-3日は毎年恒例となった正月トレーニングで皆と新年の挨拶、足指、股関節のレベルアップに励んだ。3日のトレーニングは、手根から股割りの流れで股関節を活性化させた。股関節は脚を動かす関節なので、股割りをやるときに足か体幹くらいまでしか意識が及ばないが、股関節を動かすのに手も重要なのだ。なかなか股割りで手まで考えが及ばないが、股関節が活性化していくと身体がその必要性を感じ、求めることになる。動作術の中島先生指導の元、手根で骨の支持性を確保しプッシュの練習をした。腕の位置をキープすることが難しい。そして、また割りで股関節を活性化する。やはり腕が難しい。体幹は腕でキープするのだ。股関節は体幹がキープされると活性化する。さらに、足でハムストリングスと内転筋の微調整をおこない股関節を滑らかに動かしていく。今回は吉田君のマタワリブラックスのメンバーも頑張っていた。また、一緒にトレーニングしましょう!2018/12/28 股関節の左右差2018年の股割り練習会は終了しました。皆様、本年は大変お世話になりました。来年も引き続きよろしくお願いいたします。さて、常連さんから股関節の左右差をチェックしてほしいと、リクエストがありました。まずは子供たちにチェックをお願いしましたが、特に左右差がない、わからない、ということなので、今度は大人たちがチェックしました。しかし、見た目だけでは難しいのでしょうか、首を捻って考え込んでしまいます。私にははっきり見えていますが、皆が同じものを見ていても、見えているものが違うというのがよくわります。これは、頭で考えられる範囲の見え方と身体で実感できている見え方があるのだという事ではないでしょうか。股関節を動かすときに、どれくらいの筋肉を総動員できるか。皆に股関節を動かして下さいといっても、ほとんどの筋肉を眠らせたまま、わずかな筋肉しか動かせません。股関節を動かすことは、自分が考えている以上に難しいのです。当然、見え方が違うのだと思います。やはり、私は実感を備えて広く、深く、世界を見たいのです。2018/12/7 痛みの原因を解決して身体を変化させること昨夜は夜9時に寝て朝8時に起きた。寒くなってよく眠れる、なんと11時間も寝ていたとは。おかげで朝から快調だ!最近のトレーニングでは、「とりあえず痛みを和らげて身体を楽にすること」と「痛みの原因を解決して身体を変化させること」を明確にわけて身体にアプローチしている。股割りは後者のアプローチだ、練習会でまたわりに取り組む人たちは身についてきているので身体の変化を楽しめるようになっている。逆に前者のとりあえず身体を楽にしたいという人はトレーニングが続かない傾向にある。特に結果がすべてのスポーツ選手のトレーニングにはそれが顕著にみられる。すぐに結果がほしい人にとって仕方がないことなのかもしれないが、身体に潜む問題が本当にそんなにも簡単に解決できることなのか見極める目がほしいものだ。そうはいっても私自身もすぐに結果がほしいと思う一人である。そのために私がしてきたことは、自分の身体と向き合い、身体に潜む問題を探り、常に効率よくトレーニングをおこなうことを心がけてきた。はじまりは、我武者羅だったトレーニングも要領を得て結果が出せるようになった。誰でも最初から見極める目など持ちあわせていない。身体の変化と同様に目は育っていくものだから焦らずにトレーニングを進めてほしいと思う。トレーニングでは、まず足をつくることが重要だ。股割りに取り組んでいる人たちは身に染みていると思うが、接地の質が動作の良し悪しに影響する。正しい接地ができるように足の機能回復をすすめてください。そして、股割り動作で股関節を動かしていく際は、身体が最も機能的なポジションにおいて身体の重さを股関節の動きに転換するように心がけてください。力みなく快適な動作を行うことが大切です!2018/11/16 股関節の可動をスムーズにするためのトレーニング先日、危うく山で遭難しかけた。必死で沢を下って生還したが、全身の打撲、擦り傷、筋肉痛がひどかった。ようやく、傷が癒え股割りで身体を整えている。人は必死になると普段使わない機能にスイッチが入るようだ。自分の不注意で痛い目を見たが、腕や脚の活性力があがったのは思わぬ拾いものだった。今回の失敗から自分の行動をもっと慎重にすべきと肝に銘じた。この日は、ターンオーバーを反復した。常連のペアは丁寧に股関節を切り返す動きを反復していた。私はその様子を関心して見ていた。股関節の可動をスムーズにするために行うトレーニングだが、皆が同じ目的をもち「何をするのか」が明確であれば良質のトレーニングになるのだ。股割り動作では、体幹を保持する。しかし、重心を前方に移動する際に腰が残りがち。これは体幹を保持できておらず股関節が動いていない。鏡で腰を確認しながら開脚前屈を反復した。すると、今度は体幹を保持すると脚の保持が手薄になる。股関節が内旋して脚が前に倒れてしまうのだ。これも股関節が動かない股割り動作。股関節を屈曲するということが本当に難しい。体幹を保持するのには、上半身と手、下半身と足を切りはなしていけない。手と足の使い方を身につけて体幹を保持して動作をおこなえるようにする。この日は、足の連動を反復。足指、足首、膝、股関節の正しい連動を入力する。正しく連動しているかの目安はハムテンション。ハムストリングスが股関節の動きに作用していればOK!2018/11/2 ひづめタワーと股割り動作またわり練習会では、牧神の蹄(足指トレーニングブロック)を使って足指から股関節の動きを調整する。牧神の蹄に乗る、積む、降ろす、そして、ひづめタワーに積み上げる。ひづめタワーは足の巧緻性が必要。最後にひづめタワーの蹄をひとつひとつ降ろしていく。そのとき、集中が途切れると崩れてしまうのだ。足指から股関節の角度と力の加減が重要。はじめて、またわり練習会に参加される方は、足指が股関節の動きを滑らかにするのに欠かせないものだと実感がない。股割り動作のトレーニングで少しずつ股関節の感覚が目覚めていく過程ではじめて気づくこと。はじめは半信半疑だが、足指と股関節のつながりを実感できたときの経験は身体を大きく活性化させる原動力になる。そして、手指から胸鎖関節をつなげる。さらに四肢と体幹をまとめ上げる。股割りは、最小最短の『型』。あたまのてっぺんから指先までを集中して、股関節の屈曲、外転、外旋運動をおこなうのだ。2018/10/19 股関節の不具合を所有感覚メソッドで改善する股関節の不具合は、脚があがりにくい、お尻や脚の筋肉が硬い、脚とお尻のつけ根が痛いなど、股関節のぎこちなさや痛みとして自覚できる。そのようなときは、股関節周囲の筋肉をやわらかくする必要がある。筋肉をやわらかくするためのアプローチは外部刺激と内部刺激の2種類がある。外部刺激は、マッサージや静的ストレッチなど、内部刺激は深部感覚アプローチ(固有感覚・所有感覚)がある。外部刺激のアプローチが一般的で内部刺激のアプローチは馴染みがない。そのため対処療法に留まり根本的な改善に至っていないのが実状ではないだろうか。股関節周囲の筋肉をやわらかくするためには、起始停止部を整え、所有感覚を備える必要がある。外部刺激のみでやわらかくなった筋肉は一時的、もしくは元の硬い状態に戻りやすい。それは所有感覚を備えていないため、筋肉をやわらかく使える骨や関節の位置を保つことができないからだ。所有感覚は自らの動きで生じた内部刺激を感じ取る感覚だ。所有感覚を備えるのに、股割り動作は適している。股割り動作は、股関節の可動域を拡大する、股関節運動を滑らかにするなどの目的で行うが、なにより股関節の筋肉をやわらかくするのだ。股割り動作のルーティーンは、筋肉の起始停止部を整える、所有感覚を備えるのに適している。それは正しい骨格位置を身につけることで筋肉の起始停止部を整えることができ、自らの動きで生じた内部刺激を拾うことができる。股割り動作で正しい動作を身につけて、弾力に富んだやわらかな筋肉にすることがたいせつです。さらにターンオーバー(股関節の切り返し)を身につけて、テンポよく軽快な動きができるようトレーニングしましょう!2018/10/5 使えない筋肉を使えるようにしていく方法常連さん、身体を改善させようとしている方向けの記事です。10月はじめの股割り練習会は股関節の動きに作用する筋肉の確認をした。股割り動作を練り続けていると身体に様々な変化が起こる。この日は私の最近の変化を説明した。それは、使えなかった筋肉が作用するようになったこと。使えない筋肉は履きかけのズボンのようだ。例えば、ジーパンを膝までしか脚に通していない状態で動く。ジーパンが脚からお尻にフィットしてない状態では動きにくい。使えない筋肉はジーパンが脚にフィットしてないように下肢骨にフィットしていない。筋肉が下肢骨にフィットしていない原因は、起始停止部のズレ。下肢骨のアライメントを調整して、正しい関節の運動方向へ動かす入力をする。その際に筋肉が適切に作用しているか確認することが大切だ。使えない筋肉を触った感触は、カチカチかフニャフニャ。使える筋肉は弾力のあるやわらかさがある。これは硬い筋肉をマッサージしてやわらかくなったような感触ではないので、実際に動くようになった筋肉を確認して覚えるしかない。硬い筋肉を筋硬結という。学生の頃、怪我をして傷ついた筋肉がこのような状態になるのだと習った。臨床で人の体をマッサージしていると硬い筋肉が体中に点在していることが多かった。その数だけ怪我をしたという人はいなかったので、一つの筋硬結が原因で筋肉が血行不良を起こして硬くなっていたと考えていた。しかし、硬い筋肉をマッサージするとやわらかくはなるが、使える筋肉の弾力のあるやわらかさにはならなかった。今は股関節トレーニングで股割り動作に取り組むことで、筋硬結が使えない筋肉だと確信を持って言える。使えない筋肉は、使えるようにしていく。それがトレーニングであり、リハビリだ。使えるようになった筋肉は弾力のあるやわらかな筋肉になる。股割り動作は、下肢骨のアライメントを調整して、正しい関節の運動方向へ動かす入力をすることが大切だ。 うれしい変化は皆と共有したいが、身体の中に起った変化を人に伝えることは難しい。私もうれしかった変化を説明することがあるが、経験していない人にとっては想像するしかない。まずは、実際に股関節を動かしていくことで想像から実感へ成長してほしい。2018/9/28足の指先から股関節を動かす股割り練習会は、股関節の可動を滑らかに、また可動域をアップすることを目的に行っている。股関節を円滑に可動するためには、脚が十分な機能状態にあること。股関節の可動をステップアップするためには足指から脚の機能を回復することが重要だ!股割り動作は、足の指を意識して股関節を動かしていく。しかし、足指の機能が低下していると、股関節を思うように動かせない。また、指先を意識して股関節を動かそうとしても、思っている以上に指先の機能が低下していている、意識が通っていないことにさえ気付かないことが多い。この日はさらに足の指先の調整をした。足の指先の調整は、末節骨を明確にし、正しい運動方向の入力をする。動作の際は足裏全体(足の指先を含む)が接地する位置を身につける。股割り動作の際は、足の指先に意識が通っていれば脚をキープして開脚前屈ができる。開脚で脚をキープできず、内旋してしまう場合は、足指が意識されていない。足指の機能を十分に回復することが大切だ。2018/9/14股割りのポイント:ターンオーバーとトライアングルベース昨夜は、股関節をステップアップするために股割りトレーニングを追加しておこなった。お昼に女性クラスで指先をしっかりトレーニングしているので股関節の準備は万全。東京の常連さんも名古屋に合流し、牧神の蹄を4つならべて足から身体を整えることからスタート。牧神の蹄を使った調整の目安は、肩の力みがなくなる、肩の位置が下がる、呼吸がしやすいなど、表現には個人差があるが、何かしら身体が軽くなればよい。つづいて骨盤の所有感覚に注目し、股割り動作をおこなう。骨盤の所有感覚は、坐骨結節と恥骨を結ぶトライアングルベースを前後左右にゆっくり動かして骨を捉えるようにする。股割り動作のポイントは、股関節を動かすこと。つい形にこだわって足を大きく開いたり、開脚前屈をしようと背中を丸めがち。股割りは、股関節の動きを滑らかにすることが目的です。股割りトレーニングでは、股関節が滑らかに動く条件を整えることに集中することが大切です。そして、股割りトレーニングで股関節を動かしたら、ターンオーバー(股関節の切り返し)をチェックする。歩く、走る、動作では、股関節の切り返しができる状態が快適な動作だといえる。逆に、股関節の切り返しがおこなわれない動作は窮屈で様々なトラブルの原因になる。股関節の切り返しがおこなえるまでには、かなりの機能回復訓練が必要だが、指先から身体を整えることが近道だ。股割りトレーニングの日程は、来週が東京、再来週が名古屋の予定になってます。新刊「指先から身体を整える」(春秋社)を読んで下さりありがとうございます!これまで紹介してきた、骨盤おこし、足指トレーニング、動トレ、深部感覚、スクワット、股割りなど、これらのトレーニングをおこなう大元にある根本的な考えを記しました。これまでの読者の方達にとって一層理解が深まる一冊になればと思います。また、はじめての方の入門編の一冊としておすすめします。2018/9/7 トライアングルベースを捉えて指先から身体を整える9月になって初めての股割り練習会は、新刊「指先から身体を整える」の話題から始まった。本が出来あがるまでの経緯、内容でよかった箇所、所有感覚メソッドのエクササイズのこと、など、常連さんたちにとっては読みやすい編集になっているようだ。股割りに関しては、開脚前屈のエクササイズで紹介している。ただし、トライアングルベースが捉えれるようになってからのステップにしている。股関節を機能回復するのには、股関節の機能を最大限に発揮できるポジションが欠かせない。難易度は高くなるが、まずはトライアングルベースを捉えることからはじめてみて下さい。2018/8/17 股割りで指先から身体を整えるお盆が開けて仕事始め。この夏は長い休暇をいただいた。その間、連絡を下さった方には、ご不便をおかけしすみませんでした。この日は、女性クラスと股割り練習会。長期の休暇中もできるだけ身体を整えるように心がけていました。ひとりのトレーニングもよいですが、皆と一緒のトレーニングは、やはりにぎやかで楽しいです。これは股割り練習会。久しぶりのバーレッスンで脊柱起立筋の起始停止を整えました。バーレッスンでは、足を上げようと意識しがちですが、しっかりとした軸足をつくることを意識するとよいです。また開脚は、しっかりと脊柱起立筋を作用させることを心がけてください。いよいよ、新刊「指先から身体を整える 機能回復のための所有感覚メソッド」(春秋社)が月末に発売になります。常連の皆さんも楽しみにしてくれているようなので、発売が楽しみです。2018/8/3 トライアングルベース:股割り練習名古屋の気温は40度を越えた。「今日も暑かったですね。」というフレーズは、この夏の決まり文句。日が暮れて日中の危険な暑さが和らいだころ、また割り練習会がはじまる。初参加の方には、練習前に股割りのレクチャーをする。1.ヒップジョイント2.トライアングルベース3.胸鎖関節4.鼻棘耳孔線5.足のMP関節練習の開始は、牧神の蹄に乗って足の指から全身を調整する。牧神の蹄に乗るときは、足の指をMP関節から牧神の蹄の縁にフィットさせて立つ。足指から股関節のつながりが実感できるように、足の感覚と運動を養うことが大切だ。股割りは、トライアングルベースが床と接触するポジションで行う。これは、股関節運動を円滑にするための、股関節がいつでも動き出し可能な骨格ポジションなのだ。トライアングルベースをキープできない、あるいは、実感が伴わない場合は、股下の高さを調節して、ベストポジションで股割り運動を行うことが重要だ。2018/7/20 新刊のタイトルは「指先から身体を整える 機能回復のための所有感覚メソッド」(春秋社)新刊のタイトルは「指先から身体を整える 機能回復のための所有感覚メソッド」(春秋社)に決まった。先週末からは、最後の校正で校了間際バタバタしている。そんな中、名古屋の股割り練習会、関西の股関節トレーニングワークショップなどで、新刊の宣伝をしつつ指先から股関節のアプローチで身体を整えた。2018/6/15 ダブル開脚から足の末端の意識新刊の原稿確認が終わりゲラ待ちの状況だ。またわり練習会は、新刊の「末端」モードに入っている。この日は、常連さんばかりの参加だったのでダブル開脚に挑戦してみた。それは足指を開くと開脚前屈の2つの行為に集中する。ある程度、またわりの動作ができる状態にのみ有効なワークだ。継続的にまたわりに挑戦している参加者でも足がつる、つる・・・。そのかわり、接地が安定する、足が軽くなるなどの変化があるようだ。またわりは筋肉に対してストレッチ入力をしない代わりに、とにかく動きの入力をする。またわり動作後の動きのチェックは、股関節が内転筋群、外転筋群に偏らない運動方向でおこなう。そうすればハイキックも足の重さに任せて軽くつま先を振り上げることができるのだ。身体はやわらかいが、股関節を動かすことが苦手という場合は、股関節の動きに作用する筋肉をとにかく収縮させることが大切。筋肉の力を抜いて伸ばす入力を続けていても、筋肉を収縮させて力を発揮することができるようにならない。関節運動には筋肉の作用が必要なのだ。だから、またわりは足に力こぶをつくって練習している。またわり動作は、足の末端まで意識しておこなうことが大切。もし、足の末端に意識が通らない状態であれば足の機能回復をするべき。そうでなければ、足の末端まで意識が通ることはない。股割りをはじめられたばかりの方は、あせらずに足の末端つくりからはじめましょう!2018/6/1 姿勢を保つことは股割り上達に欠かせない6月1日のまたわり練習会は、股関節の骨指標の確認をした。大腿骨下端から大腿骨の大転子後面までをたどる。そして、骨指標である転子窩を丹念にさぐる。股関節の位置が明確になったところで、大腿骨と骨盤の位置を整え、足をコントロールする。足関節の底背屈に足指の屈曲を連動させ、股関節の外転、外旋、屈曲の運動方向を滑らかにしていく。股関節の運動方向は、前屈の方向性が強くなりがち。すると、伏せる方向に開脚前屈することになり、股関節の運動を滑らかにすることができなくなる。小学生の練習生には、おへそが畳につくように開脚前屈をするイメージをアドバイスする。畳が遠く感じるようだが、姿勢の崩れが少なくなってよいかもしれない。姿勢を保つことは、股割り上達に欠かせない。2018/5/18股関節の確認、股割り動作、股関節の動きの確認名古屋は蒸し暑くなった。昼の女性クラスは窓を全開でおこなったが、汗がにじみ出す。日中の気温が高かったせいか夜になっても蒸し暑い。梅雨入りが近いのか。夜の股割り練習会は、「股関節の確認、股割り動作、股関節の動きの確認」を繰り返しおこなった。前回も股関節の確認を股割り動作の前におこなったが、既に股関節を見失っている参加者がチラホラ。股関節を見失っていたとしても、なんども確認をして実感できるようにすれば問題なし!股割り動作の際は、足の握り込みをキープする。常連さんは、足の握り込みまで意識が届いているが、まだ、足の指から股関節までのつながりを実感できていない参加者は、足の握り込みの意識が途切れてしまう。これは、自分の意識と動作の神経経路ができあがるまでは感覚の上書きが必要。股関節の動きの確認は、股割り動作が適切な股関節の運動でおこなわれているか、あるいは、股関節の運動方向が新たに開拓されているかをチェックする。股割り動作後に足が軽い、という感覚は大切だが、軸足の質が股関節の運動に大きく影響するので、軸足と股関節の関係を含めて確認するとよい。2018/5/4腕と股関節のつながりを実感して滑らかな股割り動作をするゴールデンウィークも普段と変わらず股関節トレーニングで身体を整えている。金曜日の股割り練習会では、股関節の位置覚を繰り返し入力した。股関節は、お尻のえくぼの奥に関節をつくっている。股関節の位置は、大腿骨後面で大転子から転子窩のエッジ状になっている骨の部分を指標にする。はじまりは、小学生や中学生の練習生も自分の股関節の位置に首を傾げていたが、何度も確認するうちに実感が伴ってきたようだった。開脚前屈の動作をするときは、腕の幅を体幹幅にキープする。常連さんたちの開脚動作は、わりと腕の幅が一定しているが、まだ経験が浅い人だと腕の幅が狭くなる傾向にある。開脚動作をするときに、腕の幅が狭いと、体幹を崩しやすく、股関節の動きにブレーキがかかる。これでは、滑らかな開脚前屈の動作ができない。腕と股関節のつながりを実感できるように腕の位置覚を厚くすることが大切だ。2018/4/20外反母趾は骨の基準を明確にすること・股関節のつながりこの日は、深部感覚メソッド女性クラスからの股割り練習会だった。女性クラスでは、骨の並び、筋肉のつながりに注目してエクササイズをおこなった。骨の並びは何を基準にするのか?骨の基準によって筋肉の起始停止を調整していく。関節の可動域を確認しながら動く状態にある筋肉と動く状態にある筋肉を探る。そして、動かない状態にある筋肉の起始停止を整えるために感覚と運動を入力していく。外反母趾の足に苦戦している参加者さんがあった。外反母趾は、程度によって骨の基準を見失っている。足指の方向から骨の位置の基準を導き出して明確にすることが大切。股割り練習会では、常連さんから身体の変化についての近況報告を受け、足指の1本1本と股関節のつながりを観察しながら股割りをおこなった。末端から中心へ骨の位置、筋肉のつながりを調整する。股割り動作の一連の流れを繰り返す中で、足指から股関節のつながりを観察する。さらに、手の指から胸鎖関節、体幹のつながりから全身のつながりを観察する。指1本に関連する身体のつながりを実感できると、次のステップアップに必要なことが見えてくる。股割りで股関節の動きを滑らかにすることができたら、立つ、歩く動作に股関節の動きを転換していく。身体の土台である足には土踏まずの引き上げで身体をまとめていく。土踏まずを引き上げる筋肉の方向を見つけるまでが大変だが、着実に皆前進している様子がうかがえる。よい、練習ができた!2018/4/6股関節を柔軟でキレキレに!股割り動作の筋肉のはたらき最近は股割り動作の中で下腿から臀筋までの筋肉のつながりをみている。股割り動作は股関節を外転、外旋で開脚し、股関節の屈曲で開脚前屈をする。この一連の動作の中で筋肉の作用を観察することが面白い。これまで実感のなかった筋肉の作用が少しづつわかりはじめて、動作の中で多くの筋肉が満たされていく過程はパズルのようだ。パズルが埋まってきて全体をイメージできる楽しい時期なのだと思う。本日は中学生になった子、小学生の子、彼女らの足が気になった。接地の際に5本の足の指がしっかり床に接触していない。これでは姿勢を保持したくとも安定しない。接地感覚を養うために、股割り動作で肩甲骨をしっかり動かす、着地動作、行進動作、膝上げ、つま先上げなどをおこなった。末端の感覚は子供といえどかなり鈍くなっているので、大人はもちろんのこと重ねて感覚を厚くしていきたい。2018/3/16股関節の稼働をアップするための股割りのやり方初参加の方には股割りの目的、やり方を説明してから練習会に参加してもらうことにしている。股割りは重心移動で滑らかな股関節運動ができるようにするためのトレーニングだ。股関節は身体の中で最も可動域の大きな関節で、股関節をどれだけ稼動させられるかで日常の動作はもちろん、スポーツやダンスのパフォーマンスのレベルが決まる。まずは、股関節の仕組みを理解することが大切。そして、実践では股関節の位置を確実に把握すること。股関節の位置を見失ってしまうとトレーニング効果が望めません。どのような姿勢においても股関節の位置がわかるようにしましょう。股関節の稼働をアップするポイントは「足」です。股割り動作の際は、5本の足の指から股関節までのつながりを明確していきます。とはいえ、足の末端は鈍くなっていることが多いので、個別に足指の感覚・運動のレベル上げが必要でしょう。またわり練習の効果は常にひざぽん、つまさきぽん、などの動作で確認しましょう。2018/3/2お雛様・またわりサーキットトレーニング 3月に入り寒さもだいぶ和らいできたが夜になると肌寒い。夜のまたわり練習会は練習開始時刻をまたいで足の調整に1時間近くはついやす。練習開始の30分くらい前から牧神の蹄をつかって足から全身の調整をしているせいか寒さは感じない。そして、メインディッシュはまたわりサーキットトレーニングでホットになる。開脚から足の連動→開脚から重心移動→開脚から上肢と体幹の連動→開脚から重心移動→股関節の切り返し(軸足+遊脚)の順で5〜6セットくらいこなせただろうか?重心移動が楽に行えるようになっていく実感がある。ただし、サーキットトレーニングのテンポが少し早めだったのか?きつく感じている参加者もあった。練習会だから自分のペースでやればよいから、そのあたりはOK!帰りの足取りは、らくらくでした。^^2018/2/2バレンタインの股割りチョコ 2月最初の股割り練習会のこと。私は朝練で気付いた股関節外旋が股割り練習のなかでいかに作用しているのかに注目していた。外旋六筋と大腿二頭筋、内転筋群の関係は、朝練の時のように個別に感じられることはなく、股関節の外旋機能の筋としてまとまってきてるようだった。私の股関節の状況は、外旋機能の回復訓練中といったところだろう。ひづめトレーニングの時のこと。常連メンバーの女の子たちとバレンタイン事情についておしゃべりしていた。最近は女の子同士でチョコの交換をするそうだ。逆に男の子がチョコをくばることも!?私の子供のころとは、ずいぶんバレンタイン事情も変わっているようだ。私の股割りのイメージも、昔は股裂きだった。しかし今では股関節の機能訓練へと確実に変わってきている。時代は変化している。2018/1/19意識することでは股関節を動かすことができない 金曜日は股関節をしっかり動かした。午後の女性クラスで足を重点的に行ったが、夜の股割り練習会ではそれ以上に足をトレーニングした。皆大変そうだったが、股関節の確認で軽く、滑らかに動かせる足に納得!股割り動作は、シンプルな動作だがシンプルゆえに難しい。皆が同じ動作をしているはずが同じ動作にならない。これは股関節を外転、外旋、屈曲方向へ動かすという基本動作以前の股関節の動きがままならないからだ。だから基本動作以前の股関節を動かすことができるようにトレーニングする。股関節を意識さえすれば股関節を動かすことができるようになるのか?答えはNO。股関節を動かすことができなければ股関節を意識することはできない。まずは、股関節の感覚を厚くすること。そして、股関節の運動方向を知ること。その上で股関節をトレーニングすることが大切です。初参加で難病と闘っている方は別メニューで足と股関節をつなげるトレーニングをした。不思議なもので股割り練習会に参加される方の目的は様々だが、皆やることは股関節のトレーニングなのだ。私は参加者のすべてが目的を達成できるよう心から願っている。2018/1/5また割りことはじめ開脚前屈 名古屋またわり練習会のこと。先日は正月トレーニング合宿で股関節に作用する筋肉を目覚めさせた。またわり練習会のはじまりはお尻の中の筋肉を十分に感じられた。右足のズレの修正は順調。ハムテンションが上手く右股関節の外旋六筋とつながっているようだ。昨年から軸足の注意をしている小学生のハイキックは切れ味を増していた。動作の質の向上がうかがわれた。麻痺のリハビリをしている参加者も順調。皆、気力が充実した様子。本年もよろしくお願いします!2017/12/15 またわりクリスマス「またわりができますように!!」 2017年、股割り練習会のラスト稽古のこと。12月も半ばになると忘年会などで忙しい。この日は、父と娘のペアが3組ありました。父と娘は年頃になると関係が難しくなるとか。股割り練習会に参加するくらいだから皆さん仲がよろしいようで。^^クリスマスツリーには、「またわりができますように!!」願いがいっぱい散りばめられています。「またわりができるようになったら、つぎはどうするの?」「わかんない!」確かに、目標にたどり着いてみなければわからないことがありますね。私の場合は、またわりができるようになりたい、ということもありますが、体の抜けてる箇所を埋めていって動作を滑らかに行うことができるようになりたいです。来年の練習はじめは、1/5です。2017/12/1 トレーニング三昧、大胸筋のリラックス 12月最初の股割り練習会。この日は、朝からリハビリ、トレーニングに集中していたので私自身、一日の締めとして股割りに取り組んだ。とはいっても足トレ7割、股割り3割の配分。足トレは牧神の蹄の上で悶えつづけた・・・しゃがむポーズも効くが、蹄もよくカラダに効くぞ。足をしっかりトレーニングして、股関節の動きを確認しながら楽に股割り動作をおこなう。腓骨筋、ハムストリングングス、外旋六筋、起立筋がつながり、胸と腕のつけ根がすーっと軽くなる。大胸筋の余計な緊張が抜けたようだ。2017/11/17 怪我や病気のリハビリとしての股割り 右股関節の発見で感動すら覚えた動きの感覚は、すっかりその感覚に慣れてあたりまえになっていた。これまでの経験からこのような大きな変化は当分来ないはず。ところが、先日、左膝の可動域がいっきに増した。メンバーは知っていると思うが私の左膝には得体のしれない塊がある。この塊からビックリするようなものが出た瞬間から左膝が変わったのだ。これで益々、股関節を練っていくことが楽しくなった。メンバーもコツコツと股関節を動かしている。はじまりは、股割りができるようになりたい、という思いから自分のカラダを知る喜び、できなかったことがコントロールできるようになる嬉しさなど、取り組み方の質が変わってきているのだと思う。怪我や病気のリハビリとして取り組まれる方もあるが、自らが積極的に取り組んでいかなければ何も変わらない。股割りは効果が抜群、逆にいえば消極的では何も変わらない。効果を出せるかどうかは、自分の中に意味を見いだせるかどうか。そこが、難しさであり、楽しみである。2017/11/3 骨盤前屈の最短ルート・股関節屈曲 11月の3連休は行事が盛りだくさん。夜は股割りに励みました。右股関節の発見からしばらくは、股関節の屈曲方向への動作が心地よかった。感覚というのはいつまでもつづかない。それが当たり前になってしまい何か物足りなさを感じている。しかし、股関節の屈曲運動は最短ルートで骨盤を前屈できてきている。コンパクトな腰の動きだといえる。メンバーからも腰が入っているといわれうれしい今日この頃。今回は「やってる足」を発見!先月から参加の方の足。見るからに足指からしっかりトレーニングをしている。アドバイスのし甲斐があるというものです。私も負けていられません。次回もよろしくお願いします!2017/10/20 舞台からのまたわり 中日劇場で舞台『ペコロスの母に会いに行く』をみる。先週も知り合いの舞台をみたが、ここのところ何かと芸術の秋を堪能している。夜は股割り練習会へ。夏に東京の講座に参加された方が、今回は名古屋へ参加。足の背屈に握り込みを入れるのは難易度が高い。2ヶ月くらいで足のキープが格段に安定していて感心した。今夜は小学生1人だけでしたが、がんばっていましたね!もちろん、常連の皆さんも・・・。また、来月よろしくお願いします。2017/10/6 歌舞伎とまたわり練習 10月第1回目の股割り練習会は歌舞伎からのMATAWARIでした。竹本谷太夫さんが、名古屋公演にきているということで合流。目玉は片岡愛之助さんの土蜘蛛。華やかな舞台でした。^^夜の部は股割り。私は子供たちと谷太夫さんを交えて手の平で胸郭を調整しつつの股割り。後ろ方はよし子たちが四肢のリハビリに励んでいました。このような、カチッと枠にはまり切らない練習会も有りですね。子供たちの様子を見ればよくわかります。本日の練習会の効果は肩が落ちて胸郭がしっかりしました!2017/9/15 股割り、股割り、股割り 9月第3週の股割り練習会では足のキープに集中した。それは開脚をしたときに足を安定させて股関節を動かしていきたいからだ。そのためには、それに見合った足のレベルが必要。そうでなければ集中が続かない・・・ということで足つくりには様々に工夫を凝らしている。メンバーと足をレベルアップさせながら、股割り、股割り、股割り・・・股割りが続く(笑2017/9/4運動会に向けて親子で股割りトレーニング 9月第1回目の股割り練習会は親子で股割りトレーニングといった感じだった。運動会は秋という認識だったが、最近は春に開催する学校も多いそうだ。まぁ、モチベーションを運動会に向けて股関節を滑らかにしていきます。まず、足ですね。足指の屈曲と足関節の底背屈をコントロールしていく。体が硬い子はここを目指しましょう!さて、お父さんたちはキレッキレのハイキックがしたい。こちらも足ですね。親子で頑張ってください。股割りで股関節の開脚可動域をアップしたいと考えている方は、MP関節から足指を握り込めるようにすることを目指してみてはいかがでしょうか。2017/8/18 【動画】腓骨筋・大腿二頭筋・外旋六筋に跳躍動作の入力昨日は、午前に個別指導でひづめ、午後に女性クラスでひづめ、夜に股割り練習会でひづめ、ひづめ連発の一日だった。私自身もひづめを使って指導にあたるとともに足の機能の変化を丁寧にみている。先日、外旋六筋のトレーニングで足の末端と股関節までの骨格位置を整えて起始停止部の最適な位置を探ったがじゅうぶんに外旋筋を収縮できるまでに至らない。それは、今の下肢の骨格位置では外旋筋をじゅうぶんに収縮できる位置覚が薄いため。ということで、下肢の深部感覚を活性化させるために内部の刺激をより拾えるようこころがけている。股割りで下肢の骨格位置を調整しつつ練習を重ねてきている分、外旋六筋が以前よりもわかるようになってきているが、それでも無意識化において、その働きは薄いと思う。股割り練習会では、股関節運動に外旋筋が参加できる状態を意識して腓骨筋の活性、ハムテンションを股割り動作で確認した。いきなり股関節というわけにはいけないので、練習のはじめに足を整えた。腓骨筋、大腿二頭筋、外旋六筋など、下肢の筋肉には跳躍動作の入力が必要。私はロウギアランニングで下肢の筋肉に跳躍動作を入力しているが、普段走る習慣がない人は下肢の筋肉のつながりを得られない傾向にある。練習会参加の常連の方たちも下肢の筋肉のつながりはそれほどでもないが、確実に支持性が安定してきている。これは、筋肉のつながりを得るのにも動作を滑らかにするにも重要なこと。やはり、経験値をあげること、継続は力なり。さらに、しっかり股割りを練習したら走るのがおすすめ!とくにロウギアランニングがやりやすいと思います。2017/8/4 「しゃがむ力」股割り練習会 8月の股割り練習会は「しゃがむ力」を意識して足の支持力を高めるためのメニューをおこないました。足の深部感覚に適度な刺激がいきわたったら、足の運動を高めていきます。深部感覚のワークは足が楽、軽い、などの体にとってのよい変化を体験しやすいと思います。感覚を拾えるようになったら感覚変化の次のステップです。実際の動作で運動を滑らかにおこなえるようにしていくことが大切です。感覚は一期一会。感覚変化はすぐに薄れてしまいますから「感覚⇒運動」を繰り返し体に染み込ませて、あたりまえの感覚(所有)にしていきます。次はコントロールできるように練習あるのみです。2017/7/7 七夕の夜は股割り練習会、力みなく動く! 七夕の夜は、名古屋・股割り練習会でしっかり股関節を動かした。力みなく動作をすることができれば股関節を滑らかに動かすことができる。そうすれば、何回股割りをやっても平気、楽々のはず。力みなく動く!そのためには、骨格の位置、関節運動の方向、ポジションをきっちりと体に染み込ませることが必要。股割りの型を忠実に保持することが大切。最近の股割りの効果は、骨格の支持性が安定する感じになる。足がしっかりする。きれっきれっな動作を目標にトレーニングの質を高めていきたいと思う。2017/6/16 「しゃがむ力:スクワット」名古屋またわり練習会 今日の午前中に新刊「しゃがむ力」の見本が届いた。早速、見本を持参して深部感覚・女性クラスの皆さんに紹介する。すでにamazonで予約されたそうで嬉しい。夜は股割り練習会の皆さんに新刊を紹介する。書店で予約された方が、昨日入荷のはずだったが、20日くらいになると店員さんにいわれたそう。私は担当編集の方から週末から店頭に並ぶと聞いていたので、おそらく都内の話なのか、いずれにせよ名古屋の読者さんのもとへも早く届いてほしい。 名古屋またわり練習会では、動きを滑らかにするために股割りを練習します。体をやわらかくするというよりは、動きにキレを与える、動きをやわらかくするためです。頭の整理ができると股割りが一気に上達します。参考までに。しゃがむ力:スクワットで足腰がよみがえる≫≫≫2017/6/4 乗馬感覚(トライアングルベース)腕の位置と運動方向 6月のまたわり練習会。馬術をされている方、競馬の熱狂的なファンの方が参加ということで、馬の話題で盛り上がった。構造動作トレーニングは馬にも人にも優しいトレーニングに位置づけされるらしい(笑坐骨のトライアングル・ベースを意識して開脚前屈をする。そのときに足の位置をキープ、腕と体幹が前方向へ移動する。よく開脚前屈をすると背中が丸まる人は脇がひらく癖がある。腕の位置を意識して練習、練習。坐骨トライアングル・ベースのトレーニング。足が安定した乗馬。2017/5/18 誰でも開脚できるようになるが簡単ではない、股割りも同様 5月も終盤になり夏日が続いている。股割り練習会は初参加者の方へ股割りのやり方、考え方を説明してからのスタート。なんでも昨年の「開脚」ブームに憧れの開脚をめざしたが、思うようにいかなかったとのこと。私は股割りも容易にできるようになることではないことを伝えた。股割りは股関節の動きを滑らかにする練習。股関節を動かせるだけの条件を整えてとにかく動かす。開脚ができればよい、ということではなくて股関節を動かすことができなければ意味がない。それから苦痛に耐えながら行う股割りではダメ。股関節の仕組みを知って効率よくトレーニングすることが大切です。この日は、午後の女性「深部感覚」クラス、股割り練習会の参加者の皆さまに新刊のカバーデザインを初披露。^^2017/5/5 【動画】疲労を取り去る股割りトレーニング全開! 5月5日、こどもの日。ゴールデンウィークも終盤、夜はまたわり練習会があった。日中は夏日だったが、夕方になると涼しくてここちいい。今回のメニューは大型連休の疲労を取り去るように股関節をしっかり動かした。「しゃがむ力」のチェック。 牧神の蹄4個セッティングで接地調整。 肘と膝の運動覚(深部感覚)を活性化する。 股関節を滑らかに動かす。股割りは、スポーツや仕事などで体を動かした後におこなうと効果的。日常動作の癖(関節運動方向の偏り)などを修正するのによい。股割り後は、手足が軽い、軽い。効果が出せるように股割りを身につけましょう!2017/4/7 力みなく股関節をコントロールするための基本事項 先日、太平洋の洗礼を受けロッドの軌道を再確認、さらに不安定な足場を想定してキャスティング動作をコンパクトにして練っている。飛距離を意識しはじめてからというもの背中が日に日に活動を開始しているかのようだ。ようやく名古屋も桜の花が満開だが、あいにくの天気でピンク色が生えない。しかし、気温があがっているせいか車も人も活発になっている。2月に足を骨折された患者さんのお宅へうかがうと庭の花がきれいに手入れされている。花が多い時期というのは体の中から何かがわきたちうきうきとする。足のどこを骨折したのか?腓骨の下端部。1ヶ月の固定期間を経て足が眠っている。リハビリは足の指先から歩行訓練へ。動作はもちろんのこと気持ちが鬱から前向きに動きはじめて終了。さて、夜は名古屋・またわり練習会。初参加の方に股関節をコントロールするための基本事項を説明する。1.股関節の位置2.恥骨の接触3.足底接地4.胸鎖関節の位置5.頭部の位置6.肘頭の感覚7.腕橈関節の位置8.動きをコントロールするということ体が硬いというのは、自分の体をコントロールできていない状態なのだが、体がやわらかいというのもフニャフニャで体をコントロールできていないことが多い。どのような体のやわらかさを目標にしているのかが大切だ。動きの長けた人というのは、いとも簡単に股関節をコントロールし股割りができてしまう。私はそれをうらやましくも思うが、できないと向き合い過程を順に追っていく楽しさもあるのだと最近つくづく思う。動作を解析し、わからなかったことに気づき、上達していく。少し味を占めたかもしれない。春になり新生活が始まる。皆さん、がんばってください!2017/3/17 【動画】動きにキレとインパクトを求めて開脚前屈 今朝は椅子に腰掛けたときに坐骨のトライアングルベースが明確に感じられた。骨盤底の筋肉のテンションが体幹の土台を安定させているようだった。3月も半ば、春になったとはいえまだ風が冷たく肌寒い。昨日は昼から「深部感覚」女性クラスで足指の機能回復と腕橈関節の可動域訓練をし、夜は名古屋またわり練習会があった。股割りは、開脚前屈から恥骨結節-下腹を床にタッチする。これは、仙骨操作がある程度できるようになると、下腹が床に接触するようになる。動きにキレを与えるために股関節トレーニングに取り組んでいる者にとっては欠かせない登竜門といえるだろう。仙骨操作ができるようになるには、股関節の外旋コントロールが鍵になる。恥骨結節-下腹を床にタッチできない時期は股関節の外旋コントロールが不足しているという見方もできる。私は股割りをひとりで練習してきた時期が長かったけれど、今はこうして皆さんと練習できるようになってより興味深く楽しめている。普段のキャスティング動作の練習では、一連の動作の中で腰の回転力が増している自覚があって股割りの手応えもある。常連の皆さんも中年とはいえ、趣味や仕事の動作で快適に動ける実感があるそうで軽快な雰囲気をかもしだしている。やはり、いくつになっても元気で楽しくがいいですね!2017/3/5 【動画】左右の股関節をチェック!外旋移動で股割り3月の名古屋またわり練習会では左右の股関節をチェックした。骨盤を立てて開脚をする。趾を意識、足関節の背屈、股関節の外旋で左右の重心移動。開脚前屈で恥骨結節、下腹を床に接触。最近は、開脚ストレッチで体のやわらかさを求める人たちが増えた。もう一歩進んで動きの正確性や股関節のコントロール力を身につけたい。そのためには動きにアプローチをすること。股割りは開脚ストレッチとは真逆の練習をしなければならない。開脚ストレッチ経験者が股割りに挑戦するときに骨格のポジション取りに苦労する。動きにアプローチする場合は各関節が直ちに動き出し可能な状態が大切だ。そのためには機能的な骨格ポジションを体で覚えることからはじめます。東京、大阪でも股関節ワークショップで股割りを練習しますのでポジション取りに苦労されている方はお声掛けください。関節をやわらかく股関節を滑らかにする「ふわっと、生たまご」 2017/2/18 股関節の可動域アップ!股割り練習会 昨日は女性ばかりの一日だった。個人指導、深部感覚・女性クラス、しめが股割り練習会とつづいた。ここのところ私自身が右から左への重心移動を練習していることもあり股関節のトレーニングはとても効果的だった。股割り練習会で参加者の方から古典の乗馬教本を見せて頂いた。表紙のモデルさんの姿勢と骨格位置の説明が私にはずいぶん違っているように思えたが、筆者さんの考えがあるので、私の見立てと違っても仕方がない。競技の技術的な事柄と股割りでトレーニングをする肉体的な事柄を一緒くたに考えてしまいがちなので注意したい。骨格位置が適切であれば、股関節ばかりでなく体は滑らかな動きを作りだすことができる。それは股関節の大きな可動域を生み出すものなのだ。構造動作トレーニングの股割り練習などは、その骨格位置の指標として大いに役立っている。骨格位置が適切であれば、どんどん関節の可動域が拡大していくのはいうまでもない。この日は、関西から参加された方から東京タワーのポーズや片足立ちなどの基本的な質問があった。トレーニングを実践していく中で改めて基本を見直すというのは、上達していく上で欠かせないことだと思った。実は上達を妨げていることというのは、身近にあり気にも留めていないようなことがほとんど。どうしても股割りの完成形をイメージし道のりの遠さにに焦ってしまいがち。結局、ものにならず挫折ということはよくあること。これは技術面ばかりが先行して肉体面がそれに見合ってないことに似ている。一流選手が基本を大事にするということはよくいわれるが、とても大切なことだと思う。股割りの練習方法は、これまでにずいぶん工夫してきている。ルーティーンの精度を高めるということが難しいようだ。精度を高めるというのは股関節のコントロールを精密にするということなのだが、自分の骨格位置が見えない段階では途方に暮れてしまうのだろう。そのため動きに骨格位置を絡めて自分の体を意識しやすい練習方法を探ってきているので、だいぶ取り組みやすくなっている。それでも股関節をコントロールする練習が辛いと思う方には向かないと思うが、必要としている方にとってはよい練習ができるはずだ。2017/2/3 浮き指を治して股関節を柔軟に可動域を拡大する! 私のところを訪れる方は実にさまざまだ、書店で「趾でカラダが変わる」(日貿出版社)に出会い足元から見直してみようという人も少なくない。大病を患ったにもかかわらず、足元から積極的に自分と向き合っていこうとする人は足指の変化が著しい。足指は股関節の可動を拡大していくのに必ずアプローチすべきポイントだ。股関節をコントロールできる範囲というのは足の機能レベル分といってもいいだろう。足指の感覚が鈍い状態では接地を安定できない。不安定な土台からは股関節の滑らかな動きを引き出すのが困難なのだ。私は足元から改善していくという考え方に賛成だ。さて、夜は股割り練習会。先月、はじめて参加された方が日常動作の変化の様子を嬉しそうに話してくれた。また、常連さんからは急な動作でふくらはぎを痛めた話などを聞いていると、あっという間に練習時間がはじまる。股割りの前にふくらはぎのケアを兼ねて謎のクリームで調整。見た目はカスタードクリームのような、知る人ぞ知るクリーム。ふくらはぎを痛めたという常連さんも大丈夫!ということで足指と股関節を連動させる練習に入った。さらに、足指と股関節からの手と股関節の連動。この練習は、皆こたえるそうだ。思うように四肢末端をコントロールするのが難しい。しかし、四肢のコントロールが出来ても出来なくても、股関節の変化を確認すると、あら不思議。足が軽い、軽い、股関節が滑らかに動くのだ。これは、トレーニングの目的が明確だから、当然の結果といえる。小学生の参加者たちは、せっかくの節分の夜を豆まきをせずに股割りをしている。この会を発足しちょうど1年になる。常連さんたちはずいぶん股割りが様になってきた。何事も目的を明確にして焦らず練習を重ねることが大切。それが、大きな力になることを改めて実感できた夜だった。 2017/1/21 股関節外旋は坐骨のトライアングルベースがポイント 本日は昼に女性・深部感覚クラス、夜に股割り練習会だった。女性クラスは人数が少なかったので指圧・マッサージのやり方を覚えつつ、浮腫(むくみ)を抜いてみた。一般の方がやり方を覚えるのは難しいが、ポイントを確認できるようになれば動作にも活きてくるのだと思う。例年に比べ寒さがきついのか?年末年始に体調を崩したという話をずいぶん伺った。突然、めまいに襲われ腕が痙攣し救急へ、高熱が何日も続き床に失せっていたとか、皆さん、大変だったそうだ。夜は股割り練習会。いつもの練習会とは違って馬のオーナーの方から乗馬教本の解説を伺うところからスタートした。股関節の外旋可動域をガンガンあげていく。すると後方へ重力が働くがごとく引き寄せられそうになるが、なんとか釣り合いをとるように心がける。まだ、体幹の保持力が弱いということだろう。参加者は、脚で股関節を外旋にしようとするが、上級者は体幹で股関節の外旋可動域を稼ぐ。足つくりとともに体幹つくりは欠かせない。坐骨のトライアングルベースを上手くつかうことがポイントだ!この日は同じ会場で韓氏意拳の講習会があった。講師で四国の守さんが指導にみえていた。久しぶりにお会いしあいさつができてよかった。2017/1/6 2017年最初の「またわり練習会」は足指からスタート! 2017年最初の股割り練習会は足指からスタート。すでに常連さんたちは元旦トレーニング合宿で足指ぴくぴくの洗礼を受けて間もないけれど、名古屋「股割り練習会」の初日なので気持ち新たにけじめといったところ。本日は私自身も朝から足指トレーニング三昧で足がペラペラにやわらかい状態になっていたが、それでもやればやっただけの効果がある。手足の平は精神的なものなのか、それとも単に足指トレーニングをやり過ぎてキツイのか、発汗してベタベタでウェッティだ。ウォーミングアップ完了といったところか、足指(末端)は、かなり軽くなって意識の通りがよい。今夜は先日のトレーニング合宿につづいて最新の股割り練習方法に挑戦してみる。2017年あけましておめでとうございますバージョン開脚から左右のウエイトシフトを連続でおこなう。どうやら開脚の連続運動というのが苦手。それは苦手というより、これまでにやってこなかったからコントロールができないだけ。股割りに限らず必要最低限の練習量は欠かせない。そもそも練習量の足りない人が「股割りができない」と首を傾げているが、股関節のコントロールができないのだ。練習あるのみ!昨年の秋ころから参加しているKさんは、元旦トレーニングにも出席。かなりマイペースな性格で、私も気にかけるようにしているが人よりはやることが遅いけれども着実に実力をつけている。Kさんをみていると「うさぎとかめ」の昔話を思い出す。堅実な人は確実に身につけるのだと思う。本年は、これまでになく股関節の深部感覚という共通言語をもってトレーニングできる仲間が増えるだろう。今から楽しみだ!2016/12/18 180度開脚前屈をすると内転筋がつっぱって痛い理由 名古屋は平年よりも4日早い初雪、どおりで寒いはず。2016年の名古屋「またわり練習会」は最終日。この日は、常連さんと関西からの参加者で足指から股関節を活性化し股関節をコントロールする練習をした。股割りは下半身を保持するために足関節背屈・趾節間関節屈曲で股関節をコントロールする。ある程度、足関節・足根骨・趾節間関節の感覚と運動が活性化してきたら趾の末端に意識を通して股関節をコントロールする練習をする。まだ、足指の握り込みや足関節の背屈が弱い参加者は足指の末端に意識を通すということが、かなりきつそうだった。そうすると足関節・足根骨・趾節間関節の感覚と運動が疎かになり、大腿の筋群に力を集中させてしまい2重に辛いという悪循環を生む。股関節をコントロールすることができれば開脚をして内転筋などの筋肉がつっぱって痛いということにはならない。股関節運動の仕組みを理解できるまでが、「またわり練習」の山場なのかもしれない。それが、理解できれば自分の股関節を開発していく楽しさが芽生えるのだと思う。常連さんたちなどは、知識だけでなく体で股関節運動の仕組みを理解しているから自分に必要な「またわり練習」ができている。本格的に寒くなってきてから仕事や趣味の武術で肩や頚を痛めたという常連さんからの相談があった。痛めてから時間が経過しているせいで損傷個所に意識が限局していたが、意識の切り替えについて説明すると、すぐにそれを理解でき痛みを消すことができた。体を理解する習慣があるということは大切なことであるとつくづく思った。股関節の感覚と運動が薄い場合は、頭で考えすぎて股割り動作を止めている。それでは、股関節の動きが体に染み込まないので、いつまでたっても股関節をコントロールできるまでにならない。はじめは、股関節をコントロールできない理由を「筋肉や体がもともと硬いから」などと理屈をすり替えてしまいがち。理屈が通らないことを考え続けていても終わらない。股関節の感覚と運動が活性化するように体で考え理解する習慣を身につけることが大切だ。股割りは、股関節外転・外旋からの屈曲運動だ。なぜ、これくらいのことが満足できるくらいに股関節をコントロールできないのか?私自身も長きに渡って考え続けてきているが、結局、自分自身をコントロールできていないという結論に落ち着くより他ない。常に体の変化を確認しているが、最近はまだ脇と腰が甘いということに気づくことができて大収穫だった。生きるということは老いるということであり、この狭間にある自分自身へ問いかけているという事実を実感できた。練習会に参加の皆さま、今年一年ありがとうございました。来年も引き続き精進していきたいと思いますのでよろしくお願い致します。開脚ストレッチと股割りの違い≫≫≫2016/12/2 股関節運動の自由度を最大限に引き出す 早いもので2016年も最終月。車を運転していても何だかせわしい感じがする。私の方は、次の本の原稿を一通り書き上げた。昨日、編集担当に原稿を送ったばかりなので少しゆとりがある。夜は名古屋「またわり練習会」だった。練習会場の入り口で見知らぬ男性の視線が...。話しかけてみると私の本をよんだことがあるのだとか。武術をされているそうで真面目そうな方でよかった。^^練習会が始まる前に「牧神の蹄」に乗って体を整えていると、先週、東京セミナーに参加した常連さんが、その時の様子を思い出し、「すごかったですね〜。感覚がない人でも、感覚が戻るもんなんですね。」といった。さて、足の末端に意識が通ったので股関節の環境を最高の状態にする。四肢と体幹の深部感覚を丁寧に入力し、股関節運動の自由度を最大限に引き出す。お子様には少し難しいかな。いやいや、体の感覚というものの捉え方次第。おっさんの雰囲気を感じ取れ。^^中殿筋が拘縮してしまったらしい、という参加者も感覚が意識にあがらないようで、考えすぎている様子。それは、股関節をコントロールできていないだけ。考える暇があったら股割りをやりましょう。考え過ぎよりも股割りのやり過ぎの方が効果絶大です!体の感覚が無意識でもある状態と体の感覚が意識にもない状態の違い。感覚は、体の感覚というものの捉え方次第で回復する。感覚がない人というのは、意識にも上がらない。意識に上げるところからが回復のはじまり。牧神の蹄を4個セットして感覚を味わっていると、他の常連さんが、もう一組「牧神の蹄」がほしいという。慣れるまでは片足づつ丁寧に感覚を味わうこと。その感覚が上手く表現できるようになったら両足でGO!先週から大阪、東京、名古屋の順に、参加者と股割りをしてきたが、私自身の感覚の変化は確信に近い方向へ向かっているような気がしてきた。股割りと並行してスクワットも、できるようにしたい。動きにキレを与えるためのクラスも少人数からはじめていきたいと思います。今後、股割りで床に恥骨結節、下腹がつく練習生を対象に股割り・360度開脚ロールオーバークラスを予定してます!2016/11/18 180度開脚ストレッチと股割り股関節コントロール 今日は午後から「深部感覚メソッド」の女性クラスでスクワットをして、夜は「またわり練習会」でカエルのポーズをした(笑深部感覚とはどういうことなのか?夏から継続的に参加している方でも「実感がわかない。」という。深部感覚は、リハビリや治療の専門家ぐらいしか扱わない感覚器だから、一般の方が半年足らずで理解するのも難しいことなのかもしれない。それでも原理的なことを理解できていないにしても、深部感覚が高まるための条件は身についてきているので、よいトレーニングになっている様子がうかがえる。それは、突然に訪れる!「先生!思い出しました!」と。どうやら、深部感覚メソッドを通して、体の不調の原因を過去にさかのぼっていたらしい。「あの時の怪我です!」と指差す先には、動きを忘れた小さな関節が...。47年前のあのときの....。????気にも留めていないようなことが体の不調の元にある。深部感覚のいいところは、ゆっくりと内部環境を味わうことができること。その空間は時間が止っていることがあるんですね。はじめての方は、深部感覚のいくつかのワークで、体が軽くなる、楽になる、という経験を重ねることからはじめてみて下さい。深部感覚≫≫≫夜は名古屋「またわり練習会」でした。ここでもスクワットの話題からはじまり、女性クラスの生徒さんに教えてもらったカエルのポーズと赤ちゃんのポーズに挑戦。どちらも、バランストレーニング系で、股割りにも効果的でした。小学生くらいの子だと、大人が苦労しているポーズでも簡単にできてしまうところが凄い。というか、私のような中年でもできるんだから、できるものだと思うのか(笑確かに、大人は口だけよりも、実際に行動で示している環境の方が、子供は伸びるっていいますしね。他の中年もがんばってますから、きっといい刺激になるでしょう。股割りのバランスポーズもありますが、できれば簡単、できなければ難しい。できないと、できない理由をいろいろと考えます。知識のある方ですと、より複雑にしてしまう傾向にありますが、実はできれば凄く簡単なことなのです。この場合、時間をかけて考えているのに対して、行動が少なすぎ、ということが多いです。考えるときは、頭よりも体で考える習慣を身につけるといいと思います。今は開脚がブームになっているので、股割りに迷い込んでくる方もみえる。思っていたことと違ってがっかりされるのも気の毒ですから、何度も書いておりますが、股割りはストレッチをしません。一般の方には違いがよくわからないのかもしれません。開脚して前屈するのだから同じようにしか見えない。確かに...。180度開脚ストレッチをしている方だと併せて筋トレもしている方が結構いらっしゃいます。股割りは180度開脚しながら筋トレする感じで、とにかく動かして股関節をコントロールできるようになることをします。股割りは、股関節をコントロールできるようになるために、骨盤や脚、体幹の位置を厳密にしないといけません。その点は、開脚ストレッチに比べると大変だと思います。また、アナウンスしたいと思いますが、ワークショップに参加される方は詳細をご確認ください。よろしくおねがいいたします。2016/11/4 体の使い方や運動理論を駆使しても股割りに通用しない体のやわらかい人は結構いるけれど、股割りができる人はあまりみかけない。体のやわらかい人が股割りで困ることは股関節を動かすときの力の調節。ストレッチで筋肉を伸ばしてしまったから股関節を動かすための筋肉を収縮できない。ストレッチで180度開脚からべったり前屈できても股関節をコントロールできない。体の硬い人は体のやわらかい人が、いったい何をいっているのか、わからない。やわらかくていいじゃないか(笑だけれども何とか自分の股関節をコントロールできるようになりたい、という目標は体のやわらかい人も硬い人も同じ。それでも硬い人はやわらかい人がうらやましい(笑さて、股割りの面白いところは体の使い方や運動理論が全く通用しないところ。体の使い方が上手い人でも股割りには全く歯が立たない。体の使い方が通用するのは自分がもっているものに限る、股割りは自分がもっていないものを開発していくための練習だから面白い。自分がもっていないものって何だろう?それは、股割りを通して少しずつ気づくことなので、おそらく考えてもわからないと思います。それでも股割りができるくらいの股関節のコントロールはすぐにでもできるようになりたいと焦ります。股関節をコントロールするということが、どのようなことなのか、わからないうちは、焦っても結局わからないままで終わってしまいます。股割りができれば股関節のコントロールがわかります、股関節のコントロールができれば股割りくらいの動作は簡単です。私はこのくらいのことが、まだ満足にいかず道半ばなのです。それでも自分になかったものを開発していく面白さを知り、蓄積された様々な気づきは、大いに役立っています。体の使い方を駆使しても、頭で考えた運動理論を駆使しても、股割りには通用しません。しかし、それが本物なら股割り動作くらいの股関節のコントロールは簡単です。私も股割りにけちょん、けちょんにされた口ですが、今は面白いです(笑2016/10/7 股割りポジションの深部感覚入力で股関節を円滑に 昨夜は「またわり練習会」があった。女性クラスから初参加の方はダンス上達のためにストレッチで体をやわらかくする習慣があるという。しかし、構造動作トレーニングのストレッチとは違う股割りを知って体験してみたいとのこと。練習会に初参加の方には構造動作トレーニングの「股割り」を必ずレクチャーを受けてもらっている。股割りでやることは「股関節を動かすこと」と「重心を移動させること」。説明ではわかるようでわからない。実際に股割りをやってみてわかる段階にある方は「わかる」。「わからない」場合は骨格の位置や関節の運動方向、骨格筋の収縮率が股割りの股関節運動をするための条件に達していない、ということが多い。なので、股関節運動をするための条件を整えつつ股割りの練習し。初参加の方だけでなく常連の方も股関節の位置を丁寧に確認をします。これは股関節の位置が明確になっていなければ動きの練習にならないからです。股関節の位置はわかっているようで、実感がともなっていないことが多いので確認作業を習慣づけるようにしています。今回は股割りポジションで深部感覚を入力してみました。これは、ある程度の股割りポジションがとれるようになった人に効果的な練習法です。ある程度とは股割りポジションで体幹をキープできている状態、簡単にいうと背筋が使えているということです。*背筋:広背筋、腸肋筋、最長筋、多裂筋etc股割りポジションは床に座って股関節を外転外旋で開脚をし、胸郭を立てて脊柱の天辺に頭を乗せるシンプルなポーズです。スポーツ動作でつけた筋肉の様々な癖というのはこのようなシンプルなポーズを難しくしてしまうのです。股割りで股関節を動かす度に動きの確認をします。股割り動作が正確性を増せばますほどに股関節の動きは滑らかになっていきます。初参加の方は今までに動かしたことがない股関節の感覚を驚きとともに味わっていました。今回の練習の流れについて常連の方に意見を聞くと、股割りのポーズを体に染み込ませると効果が上がるとのこと。そのときのメンバーによって様々にメニューがかわりますが、なによりも動作の上達の鍵は深部感覚が厚くなること、形を変えてでもどんどん入力していきたいと思います。次回は東京出張と重なって私が名古屋におりませんので11/4に練習会を行います。その他、東京、大阪の股割りワークショップもありますので興味のある方は日程をご確認ください。2016/9/16 深部感覚を高めて足の指から股関節の滑らかな動き秋になって暑さがやわらいだのか、昨夜の「またわり練習会」は参加者多数。夏にNHK梅田「深部感覚」に参加された関西の方が次の大阪WSまで間があるということで名古屋に参戦。また、空手をやられている方で突きをするときに体幹を上手く活かせないということで「またわり」の体幹を体感すべく参戦。他にはダンスをやられている方が股関節を滑らかに動かせれるようになりたくて参加している。「またわり練習会」の参加理由は皆さんそれぞれ、継続中の方たちは日に日に実力が増しているようだ。練習会がはじまる前に牧神の蹄を購入された方があったのでレクチャー会をした。セルスポンジに慣れたそうで、つづいて本家「牧神」に挑戦とのこと。牧神の蹄は足指トレーニングブロックということで足の指先に注目が集まりやすい。ポイントは股関節から足指の動きの連続性を円滑にすること。足の指先から滑らかな全身の動きにつながる練習をします。さて、足指からの「またわり練習会」は、体幹を保持するための四肢の「深部感覚」入力からスタート。ペアになって重さの貸し借りをするのだが、重さのかけ方が難しい。これは、慣れると重さをかす側も接触とポジションの練習になる。ついつい手先で力任せになりがちだが、相手の骨格構造に自分の骨格をあわせることが大切です。四肢の深部感覚が上手く拾えると開脚動作が安定することが実感できます。股関節が軽く動く感覚がここちよく、「またわり」がスイスイいけそう(笑つづいて、股関節のコントロール。開脚前屈で股関節を屈曲します。運動方向さえ何とか保てれば、そのぶんだけ股関節の屈曲が滑らかになります。それ以上は感覚の実力がものをいいます。股関節が硬いとか、身体が硬いとか、筋肉が硬いとか、すべての思い込みは感覚の実力を上げてクリアしてください。継続参加している方で顎のラインがすっきり引き締まっていました。股関節の痛みがなくなって行動範囲が広がったそうです。動きが出れば日常動作も円滑にいきますね。2016/9/2「足腰の強化をするのにやらなければいけないこと 」昨夜は名古屋「またわり練習会」でした。3月初め練習会をスタートして半年がたちました。初めから参加の小学生の女の子たちも雰囲気に慣れた様子。彼女たちの変化は?私が彼女たちに細かなことをいわないせいなのか?末端の足のゆびさきの意識はまだまだ薄い...。それでも体幹がしっかりした?!姿勢がスッとした印象です。^^特に運動が得意でも不得意でもない彼女たちですが、股関節の感覚が高まるごとに軸足をしっかり安定させて頭の高さまで大きく脚を上げることが楽しいようです。このような動きでは股関節の可動が広がっています。さて、股割りに取り組む目的で「体が硬いからやわらかくしたい」という理由の他に「足腰を強くしたい」という理由をよく聞きます。「足腰を強化する」というと大臀筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、下腿三頭筋・・・など、筋肉に負荷をかけるトレーニングのイメージが強いです。構造動作トレーニングの「股割り」は、骨の支持性と股関節の滑らかな運動、さらに筋肉の役割分担を練習します。一部の筋肉に運動を負担させることで怪我が増え、体が硬くなります。スポーツ競技に取り組むお子さんに多くみられるケースです。これは、競技の技術的な構えや動きを一部の筋肉に負担させ癖になっています。体を動かすということは、筋肉の力だけで成り立っているのではありません。骨、関節、筋肉を動きに見合うようにコーディネートすることが大切です。「足腰を強化」する場合は、まず骨の支持性を体に染み込ませることをおススメします。骨という素材はかなりの強度を持ち合わせています。この支持性を用いないのはもったいないことだと思います。「深部感覚」から身体がよみがえる!(晶文社)を参考にしてください。2016/8/19「足を開いて、前に行く!」股割り練習会では、先日の名古屋「空気投げ」の話題。当日、サポートしてくれたスタッフが空気投げの手順を復習しながら「いやぁー楽しかった」。って。。。確かに楽しく、いい研究稽古会だったが、具体的に何が?「 こうで、こうで、こう崩す」「いやー、よかった。^^」って。。。じゃあ、股割りも「足を開いて、前に行く!」わかる人にはわかる感じです。聞いてわかる範囲、体験してわかることがあるのですね。「股割り練習会」初参加の女性が、終始、股関節の変化を感じ取っていた。これまでに動かしていない筋肉、関節がずいぶんあったそうだ。「足を開いて、前に行く!」というこれだけの文字から、どのくらい股関節を感じ取れるのか?当然、ここに至るまでの手順が山ほどあるわけだが、具体的に示すということは重要。ただし、具体的に示しすぎることで荷が重たくなることも多々ある。目標があれば荷が重たい方がいい。そうでなければ軽めに行くのがポイントかもしれない。そうすると、わざわざ股割りを選択する必要もないし、何がしたいのかが大切だ。練習会のメニューに「大腿骨の位置覚」を途中挟んだ。どうも、この感覚がよかったらしく、参加者のほとんどが何かしら股関節の滑らかさを実感していた。結局、ある動きが滑らかになるためには深部感覚(固有感覚)がそれに見合う感覚の厚みを持たなければならない。よく、運動の回数を「1日何回やったらよいか?」質問がある。それよりも感覚が厚みを増せば渾身の1回でよいのだ。「深部感覚」から身体がよみがえる!(晶文社)読んでおいてください!2016/6/18 ガンガン体を動かして、動きが軽い/固有感覚からの股割り 昨夜の名古屋「またわり」練習会は固有感覚を高めるトレーニングを重点的にした。それは、新刊「深部感覚で体がよみがえる」の刊行前にメンバー全員の固有感覚というものの整理を兼ねてトレーニングの目標を明確にしておきたかったからだ。恥骨の位置感覚はポジションの指標になる。股割り動作に限ったことではないが、この感覚が薄いとポジションが安定しない傾向にある。固有感覚を高めるために他の視覚、表在感覚を利用するのだが、どうも鈍くなった恥骨部分の感覚受容器だけでは感覚を認識し知覚にまでいたらない。そこで触圧覚に工夫をこらして股割り動作を練習した。方法は、位置覚の入力−統合-出力、動作の入力-統合-出力、をゆっくり繰り返す。足のアライメントの修正、関節角度の補正を慎重に行うためになんとなく練習量としては物足りなさがある。しかし、確実に質の良い動作だったことが効果としてあらわれた。足が軽やか、股関節が力感なく滑らかに動く、など。これはどういうことだろうか?狙い通りの運動ができたということなのだ。スポーツ選手は、フィジカルトレーニングで疲労感、力感、筋肉がパンパンに張った感じ、負荷がかかった感じを得て、トレーニングをしたという達成感に慣れている。私も柔道の選手時代はトレーニングは体を追い込むもので、動きが軽やかに滑らかになるという経験をしたことがなかった。これは、トレーニングの目的が違うか、考えていなかったのか、わかっていなかった、ということ。この股割りトレーニングは股関節の動きを滑らかにする目的でおこなっているから、股関節の動きが軽やかに滑らかに感じられたのならば狙い通り、その逆ならば方法を見直す必要がある。股割りに限らず、トレーニング後に疲労感、力感、負荷感が残るような方法はよく考えるべき。試合の後、やらなければいけない労働の後に体が疲労することとトレーニングで体が疲労することは意味が全く違う。トレーニングは試合や労働で疲れにくい体を作り、わざわざトレーニングで体を酷使する必要はないと私は考えている。それが忍耐力を鍛えるという目的ならば異論はない。しかし、リハビリやトレーニングにおいて疲労しやすい状態にある体に対して疲労感を残すというのは考えにくい。まずは疲労しやすい状態から疲労しにくい状態にして動きを滑らかにキレを与えていく、ということが望ましい。トレーニングで疲労感、力感、負荷感が残るような方法を重ねていけば、忍耐力はつくかもしれないが、滑らかに動くという感覚からは遠ざかり、多くの選手がカラダ、動きを鈍らせている。これは、固有感覚を鈍らせるからである。動きのトレーニングはガンガン体を動かして、動きが軽いというのが理想である。2016/6/4 体の中の目/股割りで第六感を磨く 名古屋・股割り練習会は6月に入り4ヶ月目になった。本日もはじめての女性参加者があった。男性よりも女性の方が股割りに関心が高いようだ。先日の東京股割りワークショップも常連さん以外は全員女性だったところをみると、女性の方が我慢強いのかもしれない。しかし、女性代表のよし子がいうには、女性の場合は、力の入れ方がわからない方が多いので痛いというより、もどかしい。男性の場合は、力を入れすぎてしまうから辛いのでは?そうだ。確かに、スポーツに集中している男性は筋力が強く股関節の動きを力づくでおこなってしまう傾向がある。股関節を滑らかに動かすためには、その動作に必要にして十分な筋の作用が望ましい。そのような動作ができるようにするための股割り練習なのだが、辛さが壁になっているようだ。股関節をコントロールできず力を必要以上に入れてしまう状態は、体の位置、緊張、動きをたえず感知、修正するはずの深部感覚(固有感覚)が鈍くなっているからだ。力を抜いて、リラックスしなさい、といわれても深部感覚は無意識に体を調節するものなので鈍くなっている状態では感度が悪い。つまり、体の中の視力が低下している状態なのだ。これは、筋肉に負荷をかける習慣がある人によくみられる。そのような場合は、股割りでボディイメージと向き合うことが大切だ。2016/6/3 動きの中のハムストリングス/ハムテンション( hamstring - tension) 今月はいつもと異なり、今度の日曜日に名古屋・構造動作研究会の勉強会がある。昨夜は資料作成のためにパワーポイントと格闘した。ハムテンション( hamstring - tension)の図版が上手くいかない...。骨格筋は収縮して力を発揮する。その他にテンションを保って動きを支える役割のものがある。舟の帆を張る、テントを張る、のようにヒトの動きを張って支えるのがハムテンションだ。これは、坐骨結節に付着するハムストリングスが動きの中でどうあるべきなのか?ということ。ハムテンション( hamstring - tension)は、動きのキレを向上させるためのトレーニングに欠かせない。トレーニングは自らの動きによって生じる内部の刺激を感知する感覚を厚く、研ぎ澄ませて、動きにキレを与える。優れた体のコントロールは、自分の体を絶対的に所有している者のみ可能なのだ。とはいえ、股関節の深部感覚(固有感覚)がかなり鈍っているので、まずは自分の股関節を所有して、それからコントロールの訓練になる。さて、今夜は股割り練習会がある。股割りは、股関節の深部感覚(固有感覚)をよみがえらせるのに適したトレーニングだ。今回も初めての女性が参加されるので股割りレクチャーからスタート。私はトレーニングで何をするのか?という理解を大切にしている。股割りにチャレンジする皆さんの目的は様々。股関節を動かすということが、トレーニングの理解なしで発展することはまずない。はじまりは、意気揚々と股割りにチャレンジされる方が多いのだが、それっきりの方も多い。私は、人には自己を求めるタイミングがあると思っているので他者の理解に深追いする気はない。講師の指導力といえば、その点ではダメな指導者といえるだろう。しかし、股割りチャレンジャーとしては常に皆の先頭に立って参加者を引っぱって行くように心がけている。だから、私のことは指導者というよりも股割りチャレンジの先輩くらいに考えてもらうと丁度いいのかもしれない。参加者の皆さま、こんやもよろしくおねがいします!2016/5/22 五十肩の暗示を解く/女性のための股割り練習会 5月第3金曜日の股割り練習会は常連さんが軒並み欠席、全員が女性の会だった。この日は、渥美半島から初参加の方があったので股割りレクチャーからスタート。練習会では足の末端のアプローチで股関節の動きを滑らかにする。さらに上肢のアプローチで股関節の動きを滑らかにする。四肢と体幹の連動を見据えた股割りを練習しました。私自身、これまでにない股割りの練習ペースでまったりとした変化に驚き。参加者の顔ぶれでずいぶんと内容や雰囲気が変わるものだと実感しました。ガンガン攻めるばかりが股割りでないってことですね。終了後は、五十肩が1年以上長引いているという女性の方とプチワーク。まわりから「五十肩の治療は1年以上かかるよ。簡単に治らないよ。」といわれて、すっかり暗示にかかっている。これでは、当然治りません。肩の構造と仕組みを理解して状況を把握し頭を整理すれば暗示は徐々に解けていきます。股割りも同様のことがいえます。マイナスイメージで股割りに取り組むよりもプラスイメージで練習した方が変化が出しやすく、上達も早い。みなさま、攻めの考え方で股割りにチャレンジしましょう!2016/5/20 ストレッチと股割りの違い昨日は名古屋市内を転々とまわり個人指導を行った。昼にNHK名古屋で「女性のための骨盤おこし」講座を終えたよし子と合流、そして福井から見えたご夫婦に体の構造と仕組みを説明した。奥様は「骨盤おこし」はじめ私の著作を4冊も読んでくださっていて独学なりにも効果を出していたのには嬉しかった。これまで本を読んで独学で効果を出された方を何人か見てきたが、それでも股関節の位置と感覚が定かでない。繰り返しになるが、股関節の位置の確認をしつこいくらいにしてみて丁度良いと思う。さて、今夜は股割り練習会がある。構造動作トレーニングで取り組んでいる股割りは動きを滑らかにするためのトレーニングだ。ハイキックをできるようようにしたいから180度開脚を目標にしている方もある。私はハイキックをできるようにしたいのならハイキックの練習をすればよいと思う。しかし、決まって筋肉が硬いとハイキックができないという答えが返ってくる。そして、筋肉がやわらかくなればハイキックができるようになるのだという。構造動作トレーニングの股割りは筋肉をやわらかするためのトレーニングをしない。股割りは動きの中で筋肉を適切に作用させるための訓練なのだ。そのような理由で筋肉にストレッチをかけることはしない。単に180度開脚が目標ということであれば構造動作トレーニングの股割りと目的があわない。構造動作トレーニングの股割りは運動解剖学に基づいて訓練しているので、トレーニングで何をするのか?ということが明確でない間は訓練がきついだけになる。まずは頭の整理をすることが肝要。2016/4/2 エイプリルフール・マタワリ・フォー・ムーブメント 4月の第1金曜日は名古屋・またわり練習会。4/1はエイプリルフールだが。嘘が思いつきません...。しかし、春休みということで小学生たちに向けてお楽しみ股割りを随所に思いつきました。嘘つきよりはいいよね。^^小学生ともなると、かなり独自の癖を身に付けていますので脚のアライメントの調整が必要です。せっかく早く走れる子でも脚のアライメントにズレが生じていては、怪我やパフォーマンスの低下といったトラブルに見舞われる可能性が高くなります。ということで、脚のアライメント調整またわりワークで大人も子供も入念に調整しました。また、猫背の習慣からなのか、体感が安定してない様子。一気に体幹をまとめるまたわりワークで大人も子供も背筋を整えました。そして、子供が飽きかけてきた頃合いをみて動きのまたわりスパート!matawari for movement。マタワリ・フォー・ムーブメント。子供は身軽、うらやましーい。春休みっぽくって、いいですね。^^股関節の動きをリズムから感じ取る♪リズムから股関節の動きを感じ取る♪♪どっちも、ある、ある!マタワリならではの両者体験。股関節を動かして、股関節を感じて、頭上を越えて、シュ、シュッと!2016/3/18 スポーツ選手は自分の手足をコントロールできた方がいい 夕方から降り出した雨が本降りになった。今夜の名古屋・またわり練習会には、学生さんが参加した。競技をしている選手は脚がパンパかパン。これをストレッチやマッサージで筋肉を伸ばすくらいのことはするものの根本的なケアができていない。それにもかかわらず、競技をしているから体がボロボロだとか、元々体が硬いからと思い込んでいる。そんなバナナ.....。ということで、脚の動きを見直した方がいい。自分の手足くらいはコントロールできるようにしておかないと、競技で使用する道具のコントロールどころの話ではない。上手い選手は技術でかなりカバーできてしまうが、それでも体に蓄積している負荷は計り知れない。練習テーマは股関節の外転、外旋、屈曲をコントロールできるようにする。せめて自分の脚くらいはコントロールできなくちゃ。骨と関節から筋肉を分離させるような作業から末端の細かな筋肉にそれぞれに意思を通す作業をはじめる。学生さんはかなり苦戦の様子。他の参加者たちはそれに負けじと果敢に攻め込んでいる。おぉ、なかなかいい雰囲気。若い選手というのは、筋力に頼り過ぎる傾向にある。そして、その筋力によって動きにブレーキをかけてしまう。自分の思いが末端に通らない、体と意志が噛み合わない、何ともいえない歯がゆい思いが苦痛に洗われる。骨と関節から筋肉を分離させるような作業はそういうものだ。なんだかんだで、学生さんがんばりましたね!スポーツ動作の大雑把な感覚に慣れ過ぎて細かな感覚が薄くなっているけれど焦らずに自分というもの、動きというものを見つめ直すきっかけになればと思います。さて、前回復活したTさん、恥骨の感覚がわからなかったようなので復習しました。床で骨盤を立てることができなければ、高さをつけて調節することが大切です。ポジションができていないのに床で頑張ったところでそれは無理をしているだけのこと。自分がコントロールできる可能な範囲を確実にしてください。明日も引き続き股割りです。2016/3/5 6年越しの股割り練習会名古屋「またわり練習会」オープン初日は、初参加者のレクチャーからはじまった。6年前にテレビで紹介していただいてから、定期的な練習会を設けようと思いつつずいぶん時間がかかってしまった。股割りの練習は畳の部屋が向いている。いい感じの部屋が見つかってよかった。19時になると、メンバーが合流。またわり練習会が始まる。2回のプレオープンで検討した練習内容の流れも、いざ本番になってみれば、ずいぶん形が変わっている。しかし、はじめて参加の方たちも骨盤ポジションを入念に確保したからだろうそれなり、まったりと練習会に馴染んでいる。生れてこの方、体が硬く、やわらかい経験がないという参加者の夢はやわらかくなりたい。大きく開脚が出来たらどんなにか素敵だろう。6年前にテレビで「またわり」を知って、習い始めたが諸事情で遠のく。そして再びチャレンジ。息子さんが陸上競技で右膝前十字靭帯を断裂し再建手術をする。それをきっかけに体の構造やトレーニングに関心を持った参加者は怪我をしない動きをしたいという。インターネットや書籍をたどり、たどって、本日、またわり練習会に参加。巡りあわせ、タイミング、ご縁、どの言葉が適切なのだろう。6年越しだからなのだろうか、私の心の中に新たな芽生えがある。大事に、大切に、したいと思った。
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  • 股割りトレーニング個人指導
    「股割りトレーニング」matawari for movement股割りトレーニング「動きのための“股割り”」をトレーニングします。MATAWARI JAPAN個人指導20000円えにし治療院〒511-0105 三重県桑名市多度町小山1876-2詳細個人指導ページへ進む股割りレポートまたわりトレーニングレポート股割りトレーニングレポートfacebook股割りトレーニングfacebook
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