骨盤おこしメディア|股関節特集マキノ出版『壮快』2012年10月号【勝間和代】

「股関節が私の体を変えた」経済評論家勝間和代さん実感!

股関節大特集のトップを飾るのは、ビッグな対談と、ビックな鼎談の2連発!経済評論家・勝間和代さん、古武術の達人・甲野善紀先生の登場です。「なぜ今、股関節なのか」その答えがここにあります!

骨盤が後ろに傾くと股関節は使えない

勝間和代(以下、勝間)今日は、えにし治療院の中村考宏先生から股関節のお話を伺えるということで大変楽しみに参りました。はじめに、私が中村先生の仕事に関心を持った経緯からお話しします。今年の2月、あるテレビ番組でダイエット体験企画をやったんですね。その時参考のために体の働きにかかわる本を100冊くらい読みました。その中に、中村先生の股割りのDVDがあったんです。それを拝見して、興味を持って本を注文したり、先生のところに連絡を差し上げたりするようになりました。中村先生は、本の中でも、多くの人が股関節の位置を誤解していると書いていらっしゃいますね。

 

中村考宏(以下、中村)皆さん、股関節の正しい位置をご存じないですね。股関節ってどこですかと聞くと、たいていの人が鼠径部のあたりを指してしまう。

 

勝間 本当はもっと後方にあるんですね。

 

中村 ええ。股関節は英語で「ヒップジョイント」といいます。お尻のえくぼができる位置がありますね。そこで、大腿骨の骨頭が骨盤の寛骨臼にはまり、股関節という関節を形成しています。指さすなら、お尻のえくぼの位置じゃないといけない。ただ、股関節の位置を知らないことより、股関節が全く使えていないことの方が問題です。股関節が使えない理由ははっきりしています。骨盤が後ろに傾いてしまっている。すると、後ろ重心になります。そして、上半身の重みがちょうど股関節の上にかかって、股関節の動きようがなくなるんです。おじぎするときも、本来は股関節から曲げるのは、よけいな負荷が体にかかりません。

 

勝間 股関節が使えない人は、おじぎするとき、どうしてるんですか?

 

中村 無理に腰から曲げてるんです。そういう人は必ずといっていいくらい腰痛になりますね。ちゃんと座るには骨盤を立てて、重心を前に持ってくる必要がありあます。椅子に座っている時なら、体重を太ももの裏に乗せます。こうすると、股関節は体の重みから自由になり、よく動くようになります。おじぎをしても腰に負荷がかかりませんし、楽にすわっていられるようになります。

 

勝間 いい姿勢というと、何か背筋をピンと張ってさえいればいいみたいなイメージがありますが、重要なのはそこではないんですね?先生から、骨盤を立てて座ったほうがいいとアドバイスをもらってから、私も気をつけるようにしてきました。実際にやってみると、骨盤を立てるのは、最初はかなり大変に感じました。でも、意外にすぐに慣れました。慣れたら、ずっと楽ですね。

 

中村 ああ。今もいい感じで座っておられますよ。

 

勝間 ありがとうございます。車を運転するときも、座る位置が変わりました。座席の前の方に座って、骨盤をたてて。逆にシートにもたれてハンドルを握っていりると、眠くなってきますね。

 

中村 今の車は、座席が快適すぎるんですね。シートに寄り掛かると、骨盤はどうしても後傾しがちですし、そうなればやっぱり股関節が動かなくなる。それで、タクシーやトラックの運転手なんかはみんな腰をやられてしまう。

 

勝間 自転車に乗る時も、足の親指だけではなく、ちゃんと小指も使うように意識して。

 

中村 小指でペダルを踏むと、股関節から足が回る。そうすると、違うでしょう?

 

勝間 全然違いますね。早くこげますし、楽だし、疲れない。

 

股関節から足先まではひとつながり

 

中村 勝間さん、毎日自転車に乗っていらっしゃると伺っていますが、ひょっとして今日も自転車ですか。

 

勝間 ええ。いつも、どこまでも自転車です。今日もこちらの編集まで14,5キロ走ってきました。毎日20〜30キロは乗っています。以前は、遠乗りすると、帰りが辛く感じたんですが、骨盤を立てて股関節から足を動かすようにしてからは、帰りも楽になりました。足の小指でペダルを踏むと、股関節がよく回るという話がでましたが、股関節をよく動かすためにも、やっぱり小指が大事なんですね。

 

中村 とても大事ですね。股関節の可動域を広げようとして、ストレッチをしたりする人がたくさんいますが、それじゃあ股関節は動くようにならない。骨盤が後ろにたおれたままですから、つまり、股関節の自由を奪ったまま、筋肉だけを伸ばそうとしている。だから僕はそれを股割りじゃなくって股裂きだって言っています。足というのは股関節にはまっている大腿骨の骨頭から足の指先までがひとつながりで動きます。特に足の小指を意識して使うことによって、よく股関節が動くようになります。そもそも現代人は足の指を全く使っていませんから、最初のうちは、意識しても、なかなかうごくようにはなりません。

 

勝間 本当にそうですね。最初は意識することすらできない。自分の小指がどこにあるかもわからない感じでした。中村考宏先生考案の足指のトレーニングを始めた時は、たちまち足がつりましたね。

 

中村 ふだん足の指を使っていないから、足の指を、手の指のように握る力がないんです。とても大切なことなんですけどね。だから足裏のアーチも作れない。そうなってしまったのは、高機能すぎるシューズの影響も大きいです。みんな、靴まかせで、楽をしているから。歩く時も、小指側から接地するように意識して歩くと、股関節から足がよく動いて、きれいに歩けますよ。スポーツなんかでも、動きの滑らかさが違ってきます。

 

勝間 私は、スカッシュやらゴルフやら水泳やら、いろいろやっているのですが、どのスポーツでもいわれることは皆同じで軸をぶらすな、と。まだまだ体幹がしっかりしていないんでしょうね。水泳なんかでも、軸がしっかりしていないので、楽に水に浮く事が出来ない。軸がしっかりすれば、もっと速く進むよといわれています。軸をしっかりさせるのにも、股関節が大事なんでしょうね。股関節を使えるようになってきたら、スカッシュで速い球が返せるようになってきました。

 

股関節を上手に使えれば老後も安心

 

中村 あと腹圧も大事ですね。そういうと、腹筋を付けてお腹の筋肉が割れるまでトレーニングするのがいいみたいに考える人が多いのですが・・・・。

 

勝間 日本人って、妙な筋肉信仰みたいなものがありますもんね。スポーツクラブに行くと、今度はこことあそこの筋肉を鍛えましょうと、パーツごとにやっている。

 

中村 あれは本当にいけません(苦笑)。みんな、部分部分の筋肉に着目して、それを縮めることばかりやってしまう。それじゃかえってスポーツが下手になりますし、ケガしやすくなります。割れているお腹はかっこうよくみえるけど、良くないですよね。やわらかくて、腹圧をかけると、カエルのお腹のようにプックリふくらむのがいいんです。そういうふうに腹圧をかけられるお腹になると、骨盤が立って、股関節を動かしやすくなります。

 

勝間 たいていはスタイルをよくしたい、ウエストを細くしたいと必死で、先生がお勧めするのとは逆の方向にいきがちですね。

 

中村 でも、女性にとっても、私が勧めている方が本当はいいはずなんですよ。骨盤をまっすぐにたてて、股関節が自由になった状態で、腹圧をかけます。そして、胸を前に出して、頭を天に持ち上げるような意識で立ってみて下さい。べリーダンサーみたいな女性らしいスタイルに近づきますよ。やわらかさもあって、優美な。腹筋ばかりやっても、後ろ重心になって、骨盤は後ろに倒れるだけですから。骨盤が後ろに倒れると、お尻もたれてきますしね。それに、後ろ重心だと、体が無意識にバランスをとろうとしますから、自然と猫背になりがちなんです。

 

勝間 私がスポーツをやっているのも、それが楽しいからという面もありますが、それより60才、70才になっても、ちゃんと動くような体でいたいという面があるんですね。股関節を上手に使えるようにしておけば、老後も安心でしょうか。

 

中村 骨盤をたてて、股関節をちゃんと使えているなら、猫背にもなりにくくなるはず。20年後に差がついてくると思います。私が保障しますよ(笑)。

 

深部感覚
【甲野善紀】特別鼎談マキノ出版『壮快』2012年10月号股関節特集

 

 

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