【動画】8/13名古屋「空気投げ(隅落)」研究稽古会の様子

NEW2016/10/14発売、月刊『秘伝』11月号に名古屋「空気投げ」研究稽古会のレポートが掲載されています。

名古屋「空気投げ」研究稽古会は和やかな雰囲気で楽しく稽古できました!

深部感覚

【動画】ツイキャスライブ録画
*イヤホン・ヘッドホンを使用してご視聴ください。

  1. 名古屋「空気投げ」オープニング
  2. 空気投げを体験してみる
  3. 空気投げを構成する力
  4. 空気投げおさらい

参加費及び募金箱から諸経費を除く4万3128円を「熊本地震義援金」にさせていただきました。
ご協力くださった皆さま、ありがとうございました!

『空気投げ』とかの研究稽古会〜三船久蔵十段の『空気投げ』を追う〜

三船久蔵十段が開発した『空気投げ(隅落)』は、「相手に触れることなく投げ飛ばすことは出来ないか?」という着想から生まれました。今では幻の技とも言われていますが、再現不可能な技なのでしょうか?三船十段の空気投げ研究でわかってきた技の仕組みについて、皆さんと稽古しながら紹介します。時間の許す限り紹介したいと思います。

空気投げ研究家 田島大義

深部感覚

▲BABジャパン月刊『秘伝』空気投げ稽古の取材撮影風景

『空気投げ』最新研究
  • 『空気投げ』の再定義
  • 『空気投げ』とは何か?再定義することで新しい展開が生まれました

  • 『空気投げ(隅落)』の手順
  • 三船久蔵十段の説明をもとに『空気投げ』を手順通り辿ります

  • 『八方の空気投げ』
  • 定義をもとにした『隅落』を含む、全八方向の『空気投げ』

研究を支える技と稽古
構造動作トレーニングで変わる技

技には、手順や体捌き以前に要求される要素があります。土台となる体です。姿勢が変わると技が強くなります。動作が変わると技が鋭くなります。構造動作トレーニングの形をかりて、姿勢の変化で技がどう変わるのか、体験してください。

  • 東京タワーのポーズ
  • 威力倍増?『正面の斬り』

  • 腕頭、肩、胸鎖関節フリー
  • 達人風『両手あげ』

技の要素(松聲館の技法)

武術研究家甲野善紀先生の技である松聲館の技法を、各要素に注目して稽古します。

  • 『辰巳返し』
  • 丈夫なまま動くと技になる

  • 『謙譲の美徳』
  • 重心の移動を効率良く伝える

空気投げの紹介

  • 月刊『秘伝』11月号
  • ◎田島大義・幻の名人技を体現する!「空気投げ研究稽古会 in 名古屋」体感!空気投げへの道

深部感覚

  • 月刊『秘伝』7月号
  • ◎松聲館技法研究員にして日本で唯一の「空気投げ研究家」田島大義師

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研究協力者

  • 内村直也(大阪産業大学柔道部監督)
  • 小磯直樹(松聲館技法研究員)

【終了しました】8/13名古屋「空気投げ」研究稽古会

熊本地震義援金

参加費及び募金箱から諸経費を除く4万3128円を「熊本地震義援金」にさせていただきました。ご協力くださった皆さま、ありがとうございました!

深部感覚

日時 8月13日(土)12:15〜14:45(受付12:00)
定員 15名受付終了しました
服装

柔道着やジャージなど動きやすい服装。

※空気投げをしっかり受けたい方は、丈夫な道着をご用意ください。道着をお持ちでない方、当日急に受けたくなった方のために当方でも柔道着を数着ご用意いたします。

講師 田島大義(空気投げ研究家、松聲館の技法研究員)
アシスタント

中村考宏(MATAWARI JAPAN)
蟹江秀行(中京高校柔道部出身)

主催 MATAWARI JAPAN

*会場は借りているだけですので研究稽古会についてのお問い合わせはしないでください。

※荒々しい稽古ではなく安全にも配慮して進行されますが、万が一に備えレクリエーション保険(傷害保険)に加入しております。

■名古屋「空気投げ」研究稽古会の開催にご協力いただいている皆さま(順不同)
関敏也(株式会社オンディアジャパン)、小磯直樹(松聲館技法研究員)、谷内博之((株)ロッキー 代表取締役社長)、太田弘人(金沢市立大徳中学校)、太田直樹(専門学校浜松医療学院柔道整復学科専任教員)、野中学(メットライフ生命)、江頭祐一郎(有限会社トリート)、古屋和久(土岐市フジスポーツ)、甲野善紀(古武術研究家)、内村直也(大阪産業大学柔道部監督)、河原龍秀(高畑駅前接骨院)、尾崎浩一(ジャーナリスト)、WEBマガジンコ2【kotsu】日貿出版社、BABジャパン月刊『秘伝』

講師プロフィール

田島大義(ニックネーム:たい)

趣味のサッカーに活かそうと2007年武術の世界に触れて以来、徐々に興味を持ち始め今ではすっかり身体の不思議、面白さを楽しむ日々を過ごしています。広がった未知の世界は自分の身体にありました。

2007年07月:たまたま手に取ったDVD甲野善紀『身体操作術』を見てびっくり
2007年09月:同氏の講座で技を受けてさらにびっくり
2007年11月:半身動作研究会(現:動作術)で技の稽古が出来ることを知って感動する
2008年07月:骨盤おこしセミナー(現:構造動作トレーニング)に参加してショックを受ける

興味を持った先生の公開セミナーで本物に触れていくうちに、奥深い技と体の世界に引き込まれていきました。

2013年:三船久蔵十段の柔道に興味を持ち『空気投げ』の研究を始める。
2013年:中村考宏先生から『骨盤おこしトレーナー』として認定される。
2013年:甲野善紀先生から『松聲館の技法研究員』を名乗る許可をいただく。
2013年:『空気投げ』研究のために講道館柔道を始める。
2015年:講道館より初段を認可。

ブログ:武術稽古とかのブログ

●活動
■講座アシスタント
 2011年08月:丸の内朝大学主催 甲野善紀先生講座
 2012年04月:日本獣医生命科学大学「獣医師向け講座」 甲野善紀先生講座
 2012年:NHK青山文化センター「構造動作トレーニング講座」(全3回) 中村考宏先生講座
 2013年09月:静岡 SBS学苑パルシェ校「古武術で見直す身体の力」 甲野善紀先生講座
 不定期:源運動/源武術【甲章】主催 中島章夫先生講座「技で振り返る松聲館の歴史」
 不定期:BULINK主催 甲野善紀先生講座
■DVD出演・協力(お手伝い)
 「システマ入門Vol.2」北川貴英先生
 「構造動作トレーニング “股割り”を極める [DVD]」中村考宏先生
 「構造動作でカラダを変える! 足指トレーニング [DVD]」中村考宏先生
 「DVD甲野善紀 技と術理2015――重心側から動く」甲野善紀先生
■書籍関連
 甲野善紀先生:夜間飛行メルマガ「風の先、風の跡〜ある武術研究者の日々の気づき」動画撮影、受け
 甲野善紀先生:著書「術と呼べるほどのものへ」撮影協力
 甲野善紀先生:著書「術の世界へ踏み入って」協力
 中村考宏先生:著書「「骨盤おこし」でからだの不調は消える (PHP文庫) 」撮影モデル

空気投げ(隅落)研究稽古の記録

中村考宏コメント

いよいよ月刊『秘伝』7月号が発売になり田島大義さんの「空気投げ研究」が紹介されました。また、8/13名古屋「空気投げ」稽古研究会のお申し込みがはじまり早くも定員に達しました。お申し込みくださった皆さまありがとうございます。

私が田島大義さんの取り組みを月刊『秘伝』の東口社長に紹介したり、8/13名古屋「空気投げ」研究稽古会を企画した理由は、私自身が田島さんの「空気投げ研究稽古会」があれば参加してみたいと思ったからです。

田島さんは柔道初段、武術稽古歴10年、構造動作トレーニング歴9年、
私は柔道4段、構造動作トレーニング歴13年、
です。

単に柔道の技として捉えていたのなら、初段の田島さんから学ぶことはないと思ったはずです。しかし、彼の取り組みというのは、力の伝え方、技の仕組み、崩しの研究稽古であり、試合に勝つための稽古しかしたことがない私にはとても新鮮でした。

私は構造動作トレーニングで直ちに次の動作へ移ることができる姿勢から動作の連続性を円滑にし動きにキレを与えることを目標にしています。そのために重要な要素となるのが、必要にして十分な圧での接触、力の伝わり方・伝え方です。ですから、これらの要素が含まれている田島さんの研究稽古にたいへん興味があるのです。

私は田島さんを信頼しています。それは、構造動作トレーニング歴9年ということです。はじまりは、股関節カチカチの硬派と呼ばれたサッカーと武術が趣味のサラリーマン。それが股割りを継続し硬派の殻を破り股関節を滑らかにコントロールするまでになっています。私はたくさんの人を見てきましたが、地道な股割りをコツコツ続けるのは、なかなかできることではないと思っています。また、たいさんが技を繰り出す上でベースとなっている体の考え方は構造動作トレーニングがベースにあるので、田島さんが研究していることに興味があるわけです。

空気投げというとよくわからない感じですが、実際には「隅落とし」という技です。柔道家でも「隅落とし」という技の仕組みや成り立ちだけを研究している人はいないのではないでしょうか。田島さんの職業がシステムエンジニアということもあり「隅落とし」という技を研究稽古するに当たり、技を様々な角度から体系立てて研究稽古しているのは、試合に勝つためだけに柔道をしてきた私には遠く考えのおよばないところです。

私の高校柔道部後輩、大阪産業大学内村直也監督の背負い投げが「空気投げのようだ」と表現されたことがあるそうです。彼の得意技は多様な「背負い投げ」。彼は子供のころから体が小さく細くすばしっこい選手でしたので力の伝え方や崩しがずば抜けていたのかもしれません。ですから、筋力では説明ができない崩し技の奥深さがあるのだと今ならば理解できます。

このような見えないものの研究稽古は固有感覚のリハビリトレーニングに似ています。私自身も経験していますが見えないものを組み立てていくことは容易なことではありません。それを、興味を持ち夢中になって探求するサラリーマンの田島さんにロマンを感じます。私も大いに参考にさせて頂きたいと思います。いろいろな興味の持ち方があると思いますがこのような研究稽古に興味のある方がおられましたら、ぜひ夏に会いしましょう!


*道場破りのようなお考えの方は参加をお控えください。


レポート8/13『大盛況!』名古屋「空気投げ(隅落)」研究稽古会

8月13日は「空気投げ(隅落)」を練習しました。お盆休み真っ只中だというのに関東、関西から名古屋に空気投げに興味のある方たちが集まってくださいました。私が稽古会のサポートに協力をお願いした柔道関係者たちは研究稽古会の趣旨を理解していないにも拘らず快く駆けつけてくれた。

深部感覚

昨年末、空気投げ研究家・田島大義さんとこのイベントの打ち合わせをしてからというものずいぶん研究し稽古したのだろう。空気投げ(隅落)という技が「どのような仕組みになっているか」ということが、わかりやすく、ほとんどの参加者が初体験にもかかわらず「練習すれば出来る技なのかもしれない」と思うくらい練習方法が確立されていた。

深部感覚

私が驚いたのはこの会の趣旨を理解できていなかった柔道家たちが空気投げ(隅落)という技の研究稽古に夢中になって楽しんでいたこと。実は私も20年ぶりに柔道着に袖を通したが、このような練習なら「もう一度、柔道をやってみたい」と思いました。

私が頸椎ヘルニアの手術で頸椎をプレート固定している柔道家に「そんなに飛んで(受け身して)大丈夫か?」と声をかけると「飛ばずにはいられない」のだという。 腕力で投げる技と違って、崩しが滑らかで 自然に無理なく受け身ができるそうだ。

深部感覚

参加者の半数以上は柔道以外の武術をやられている方がた。私たち柔道家は「しっかり組む、軽く組む」くらいの組手の概念しかありませんが合気道をやられている方は 組手の接触が繊細で柔らかでした。空気投げは柔道の三船久蔵十段の技ですが、スポーツ柔道に慣れた私たちよりも武術をやられている方たちの方が身近なのもうなずけました。

深部感覚

まず、空気投げを体験してみる。
つづいて空気投げ(隅落)を構成する力と崩しの方向についてもいくつか稽古しました。そして、それらの上に技が成り立っているということを踏まえて空気投げ、空気投げ、空気投げ。私も久しぶりに投げて、投げられて、バンバン受け身しました。稽古会が終了に近づくにつれて参加者の皆さん「さま」になってきていました。

深部感覚

そして、あっという間に終了です。
とても、私の文章力ではこの会の雰囲気、楽しさを伝えきれません。
空気投げ(隅落)の一部練習風景の動画をご覧ください。

深部感覚

講師の田島大義さん、参加者、スタッフの皆さま、とても楽しい会になりました。また、この会を開催するにあたり気にかけてくださった甲野善紀先生、内村直也監督、皆さま、ありがとうございました!

今回の名古屋「空気投げ」研究稽古会のレポートは月刊『秘伝』に掲載される予定です。発売号がわかりましたらおしらせします。

さて、稽古は12:00〜15:00、つづく懇親会が〜18:00まで...。
本当に稽古好きに参加いただいてよかったと思いました。

深部感覚

参加者のレポート:谷内博之先生≫≫

参加者コメント:田阪泰先生
知る人ぞ知る田島大義さんの初セミナー。深い技術を短時間でさまざまなレベル、バラバラな経験をしてきた人達に伝える。この困難な課題を(影での並々ならぬ準備は見せずに)さらりとクリアしてしまう。スーパー武術家サラリーマンは研究者としてだけでなく指導者としても一流であった。

参加者コメント:中島章夫先生
名古屋で開かれた、空気投げの研究会。わたしも参加しました。
焦点が絞られていて、とてもわかりやすく良い講習会でした。
田島さん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
次回は東京でやりましょう。

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