深部感覚

新刊出版記念講座「深部感覚」から身体がよみがえる!

6/24いよいよ新刊ができあがり見本を晶文社さんでチェックする。

6/25朝日カルチャーセンター新宿教室「深部感覚リハビリトレーニング」講座

深部感覚の難しさは「ある」のが通常だけど、意識されないから一度「ない」状態になってはじめてそれが「あった」ことに気がつく。自らは意識できない感覚 をどうトレーニングするか…。あるのに意識できないというのは、ないのにあるように感じられる「幻肢痛」の真逆とも言える。

深部感覚(固有感覚:プロプリオセプション)はセラピスト側からの刺激では育たない。自らが動くことによって生じる内部の刺激を、クライアントが自分で積 極的に拾っていかないと高まっていかない。入力・統合・出力の体性神経システムにのっとって深部感覚リハビリ・トレーニングは設計されている。

動いて「軽くなった」という感覚が芽生えてくるのが良いトレーニング。動いて疲労がたまったり、体が重くなるトレーニングというのはよい入力ができたとはいえない。

深部感覚(固有感覚)は死に向かって薄くなっていく。感覚がなくなってしまったら、死んでしまう。けれどもそれを維持したり濃くしたりすることはできる。 だから皆、自然と運動したり体を動かしたりする(感覚を刺激してる)。質の高いトレーニングを考えるためには解剖学的肢位を離れる必要もある。

捻挫をした時、普通は冷やして固定して、しばらく経過をみて治りました、というけど、そこで壊れた固有感覚を回復(リハビリ)させるということがこれまで されてなかった。だから、何度も同じところを捻挫する。固有感覚が壊れたままだから。それをリハビリするところまでいって、ようやく治療となる。

「機能的な正座」と「行儀のよい正座」は違う。「機能的な正座」ではひっくり返されない。機能的肢位は深部感覚(固有感覚)を働かせられるポジション。




参加された皆さまのおかげでセンセーショナルな講座になったと思う。

7/30NHK文化センター梅田教室「深部感覚リハビリトレーニング」講座

暑さを吹っ飛ばす勢いで満席のご参加ありがとうございました。

NHK文化センター梅田教室「深部感覚リハビリトレーニング」は前回の「骨格ポジショニング」講座に続いての参加や腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・坐骨神経痛・膝蓋骨複雑骨折の後遺症など、難治性の症状で困ってみえる方たちの参加がほとんど。治療のリハビリ色が強い講座だった印象です。また、ほとんどが女性の参加で男性2名は貴重な存在でした。^^

頸椎ヘルニアと腰椎ヘルニアの手術を計3回されているという参加者の方は、出口の見えない治療に大変困っている様子でした。私が状態をチェックしたところ、進行中の外反母趾や 腰椎椎間関節の可動域制限が目に留まりました。これまでに痛みの除去しかしておらず、じゅうぶんなリハビリを行っていないために著しく深部感覚(固有感覚)が低下していました。

また、下肢の末梢神経を障害されている参加者においても症状を緩和させるための治療がほとんどで深部感覚の低下による代償を受けて、体のあちこちに症状が放浪しているようでした。

皆さんと一つづつリハビリをしていく中で症状の軽減、体が楽、体が軽いなど、変化をとらえ自分の体に気づきはじめる様子は心地よい空間でした。リハビリは自分にとってプラスになる変化を重ねていくことが大切です。出口の見えない治療生活に疲れて精神的にまいってしまっている人も多いと思います。やれることはまだ、まだ、ありますので深部感覚を重ねていきましょう。

 

 

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