ここでいう「無」とは、実体のある「無」、すなわち、現実に即した「無」、何も無いという現実です。「無」と「有」は、双方とも現実に即しており、カラダの世界に実在するリアルなのです。一方で「意識」というのは、実体のある「無」の世界には存在していません。たとえば、ある機能が故障してしまった、あるいは機能が無い状態に対して「意識」は届きません。すなわち、「無」が「無意識」なのではないのです。「無意識」というのは、機能が「有る」状態での意識なのです。現代病といわれるものの中には、このリアルの「無」に近い状態が潜んでいます。ある機能が故障しているのなら治さなければいけませんし、感覚が鈍く機能回復が望めなければ「意識」も「無意識」もそこにはおよびません。つまり、「無意識」だと思っていることは、本当は「無」で、「意識」しようと思っても「意識」に上がらない状態にある、ということです。これこそが深部感覚メソッドが目指すリハビリトレーニングの真骨頂なのです!
しかし、自分以外がそれを拾うことはできない。この広い世界の中で、あなただけがそれを拾うことができる。そして「感覚を拾う」ということが、このメソッドのすべてなのだ。これまで「いつか誰か/何かが自分を変えてくれる」と、変えてくれる誰か/何かを探し続けてきた方も多いのではないのだろうか。あなたはこの先もその誰か/何かを探し続けるのだろうか。それとも、自分の中にいる自分=見えない深部感覚の世界から、自分自身の姿をすくい上げる道を選ぶのだろうか。くり返しになるが、あなた以外の人があなたの深部感覚を「拾う」ことはできない。ついに、あなた自身の中に眠る深部感覚の世界を開く時がきたのだ。
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