深部感覚の入力は、重力を無理なく受けることができる骨格ポジションでおこないます。そして、入力を積み重ねることで深部感覚を厚くし、適切な骨格ポジションが身につくのです。そのためにはカラダの構造、仕組みを知る必要があります。
深部感覚リハビリトレーニングは、骨がもっとも強度を発揮するポジションの深部感覚を厚く体に刻み込んでいきます。骨がもっとも強度を発揮するポジションはただちに次の動作へ移ることができる効率のよい姿勢といえます。体の各パーツに深部感覚を入力し全身をコーディネートすることで真っ直ぐ、丈夫、動きやすい姿勢を身に付けることができます。深部感覚リハビリトレーニングは、体の構造の特性(骨、関節、骨格筋)を理解し、各器官が持つ機能を十分に発揮できる体つくりを目指します。骨の支持性、関節の運動性、骨格筋の柔軟性を内外の刺激を感知する感覚を厚くすることで獲得していきます。
薄く、鈍くなっている深部感覚を何で感じ取ることができるのか?
それは「手応え」です。たとえば、手元のボールペンの端に人差し指を添えて机の上に垂直に立たせてみてください。そのとき垂直に立った長軸方向への「手応え」はしっかりと感じ取れるはずです。机の面と接触するボールペンの先の感じもわかるのではないでしょうか。それに視覚が加わればさらに「手応え」を感じることが容易なります。
たとえば、脛骨がもっとも強度を発揮するポジションへの深部感覚入力は、両手を重ね膝の上に置く。重心をすこし前方へ移動する。カラダの重さが加わり、その重さを脛骨の垂直(長軸方向)で受けることができていたら、「骨の頑丈な感覚」「骨の安定した感覚」などの手応えがある。
また、固有感覚受容器の感度が極端に低下している部位に対しては自力関節モビリゼーションを施すことや骨格筋の筋力低下、或いは怪我による筋組織の損傷を回復させることで活性化を促しまします。
足はカラダの土台、足をしっかり安定させて深部感覚を入力する。 ≫≫≫趾(あしゆび)
床+いすでおこなうルーティーン
床+いすでおこなうペアケアのルーティーン
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