“動き”のフィジカルトレーニング について、徒然なるままに 〜医師 中田舞(40歳、女性)
私はこれまで10年以上にわたり、趣味でクラシック・バレエとヨガを練習してきました。 1年程前に、古武術の中島章夫先生に紹介して頂き、軽い気持ちで中村先生の講習会に参加してみました。
最初の3回は、内容があまりピンときませんでした。 私がずっと習ってきたこととは全く異なるアプローチで、理解できなかったのです。 それまで体幹の深層部のみを重視してきた私は、末端の重要性を初めて知り、大変驚きました。 両手の小指がバネ指の初期段階で動きがカクカクしていたのと、長年両足の小指の感覚が著しく鈍かったことの理由が判明し、すがすがしい気分になりながらも、”私はこんな貧相な体で、ずっとトウシューズを履いていたのか!”と、愕然としました。
現在はバレエに不可欠である、つま先から股関節の動きのつながりを育成するべく、中村先生ご考案の『牧神の蹄(ひづめ)』を用いて楽し く練習しています。 また例えば先日は、これまで全く使えていなかった、そして、使いたくて使いたくて仕方がなかった腸腰筋や大腿の内転筋群の筋トレ法を教えて頂きました。 一般的に知られている筋トレ法が体に攻撃的で消耗を強いるのに対し、動トレは今まで経験したことのない不思議な感覚の効果が出現します。 会場にはいつも、大人たちの何とも言えない、悦に入った雄叫びが響き渡ります! 先生は毎回新しい気付きと進歩を与えて下さり、大人になってからはあまり得られない、興奮と喜びを味わっています!
私はまず講習会に出始めてしばらくしてから、先生の著書を読みました。 講習会では実践が多く、感覚が鍛えられる機会であることに対し、本には中村先生のトレーニング法の裏付けとなる解剖学的理論や歴史的背景が書かれており、『講習会+本』のコンビネーションは最強です!
因みに中村先生の講習会には、スポーツ関係者に留まらず、色々な分野で活躍されている方々が参加されており、とても刺激的な時間と空間になっています。 先日は、たびたび一緒に練習していて、ちょっとサッカーが好きな男性と思っていた方が、実はハーモニカの達人で、動トレを演奏に取り入れていると知り、仰天しました!
最後になりましたが、元柔道選手の中村先生は見た目も話し方も迫力満点ですが、とっても気さくで垣根を全く感じさせません。 初めてでも久しぶりでも、気兼ねなく参加できる雰囲気ですし、また、継続的に通っている方々の変化と上達は見逃しません。 私たちが本来できるはずの動きを妨げている部分を鋭く見抜き、的確なアドバイスを下さいます。 ”できない”と、がっかりさせるのではなく、”できる(ようになるはず)”と、確信させて下さる先生です!
『ヨガの師匠から褒美を賜る図@チェンマイ』
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