股割りの効果何が“股割り”なのか?“股割り”と一言にいっても人により考え方、捉え方は違う。開脚ストレッチをイメージしているかもしれないし、或いは拷問のような股裂きをイメージしているかもしれない。構造動作トレーニングの股割り(以下、股割り)は、そのどちらでもない。構造動作トレーニングでは、筋肉を伸ばさない、反動をつけない、他者の力を加えない、というルールのもとで股割り動作をおこなう。[DVD]構造動作トレーニング “股割り”を極める“股割り”は鍛錬股割りは自らが内部環境と向かい合い心身を練っていく鍛錬法であり、健康法との線引きが必要。鍛錬とは、きびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえること。“股割り”の具体的な効果股割りの効果は心身が強くなること。具体的には、足腰が強くなるなどの効果がいわれる。構造動作トレーニングでみてきた“股割り”の効果股関節の回転力が上がる大腿前面・内側の筋緊張が和らぐ足の運びが滑らかになる深くしゃがむなどの深い動作で腰が入る股関節の可動域が増す姿勢改善(いつでも動きやすい姿勢になる)重心移動が滑らかになるなど“股割り”は効果を出せるように訓練するトレーニングは自分が期待する効果を出せるように行う。そのためには、効果に至るメカニズムを知ることが大切。股割りは、心身のメカニズムを探り、知り、効果に至る筋道をカラダで実感するよう訓練をすすめる。効果とは効果とは、ある働きかけによって現れる、望ましい結果の意味。自分が望む効果とは?なぜ、股割りを訓練するのか?それは、自分が望む効果を出すため。例えば、股関節の回転力を上げることが自分の望む効果だとする。ならば、当然、股関節はどのようなメカニズムで回転するのかを知らなければならない。そして、股関節の回転メカニズムを踏まえ股割りに臨む。頭と体を駆使して効果が出せるレベルを手に入れる。効果を出せない股割りをやると痛くなるだけ、あるいは思うような効果を出せない。それは、メカニズムを理解していない、頭と体がバラバラ、やり方が適切でない、などの理由がある。訓練を積み重ねて効果を出せるレベルを手に入れることが必要。あくまでも構造動作トレーニングの“股割り”構造動作トレーニングの股割りに挑戦した方たちの感想は、「股関節を動かすことがこんなにも難しいことだとは思わなかった」というのが多い。そして、股割りをやり抜くことができる挑戦者も稀。180度開脚ができるやわらかい挑戦者も多いが股関節を動かすことの難しさに途方に暮れる。やはり、鍛練なのである。“股割り”の効果は何かというならば「股関節を動かすことができるようになるということに尽きる」。効果:5年目のチャレンジャー名古屋の蟹江氏は2010年に股割りをはじめた。それまでにストレッチ、股裂きなどの開脚を20年間つづけてきたが、開脚をしても力むばかりで肝心の股関節を動かすことができなかった。5年目になり「股関節を動かすということが何となくわかってきた」という。以前に比べて腰が入り、それなりになってきた。